ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
21/09/26(日)02:00:04 No.849826685
泥の闇夜
1 21/09/26(日)02:15:58 No.849831078
めっちゃ静かだ
2 21/09/26(日)02:33:23 No.849835053
深夜なのでえっちな話題だ
3 21/09/26(日)02:52:36 No.849838215
2102はみんなえっちでしたね…
4 21/09/26(日)02:53:40 [竜胆ルート序章1] No.849838379
「……その意志は兎も角として、貴公の武は模倣に過ぎる。意思と、覚悟を、上乗せした程度で、俺と貴公の差は、埋まるものではない」 二騎の騎士が闇夜の中で剣と槍を交える。 闇の中にあって怪しく燃える黒炎の騎士 ラモラック、もう一人は蒼銀の騎士グリフレット。 ラモラックはグリフレットの不可視の剣に黒炎を浴びせ、風騎結界の風に炎を混ぜる事で不可視化を実質無効化していた。 ラモラックは余裕を持ってグリフレットの剣を盾で受け、反撃のシールドバッシュでグリフレットを弾き飛ばす。 「セイバー!」 グリフレットの危機にサクヤが叫んだ。
5 21/09/26(日)02:54:33 [竜胆ルート序章2] No.849838510
「……まだ、まだぁ!」 サクヤの声に、グリフレットの瞳に力が戻る。 剣を振るい、風騎結界を展開、空中で体勢を整えた。空を蹴り上げ、ラモラックに相対。 「風騎鉄槌!」 ベドウィル・ベドリバント、円卓の騎士ベディヴィエールの槍突きを模したグリフレット必殺の一撃。 「ぐうぅぅ!」 猛風により、ラモラックの黒炎が吹き飛ぶ。 飛ばされそうになる体をシールドを地面へと突き刺し、耐える。 「バーサーカー!」 ラモラックの窮地と見た『マレフィキウム』がノイズのような魔術を唱う。 魔術の影響で一瞬、風が乱れた。だがグリフレットは風に乗り、ラモラックへと突撃。 「貰った!」 「甘いッ!」 グリフレットとラモラックの一撃が交差。 数瞬の後、膝を付いたのはグリフレットだった。
6 21/09/26(日)02:58:24 [竜胆ルート序章3] No.849839136
「……ここまで、だ。 セイバー」 呼吸を整えながらラモラックは槍をグリフレットへと突きつける。 「同郷の、好だ。最期の、言葉位は聞こう」 「……不要です」 「そうか……」 ラモラックは槍を振り上げた、その時…… 「待ってくれ!」 声の方向へ視線が走る。そこにいたのは地に頭を擦り付ける、土下座をするサクヤの姿だった。 「頼む!何でもする!何でも言うことを聞く!だから、命だけは、セイバーの命だけは許して、見逃してくれ!見逃して下さい……」 「……サーヴァントの為に、プライドを捨て、頭を地に、擦り付けるか」 ラモラックは、サクヤの姿に思う所があったのか、言葉を濁すと槍を納めせめて視線に入れぬように顔を反らす。 「バーサーカー、また騎士道精神か?仏心出しやがっ……いや待て、セイバーのマスター。オマエ今何でもするって言ったな?」 バーサーカーの行動に怒りを隠せなかっ『マレフィキウム』だったが、ふと思い付いたように機嫌が良くなる。 マスクの下で歪んだ笑みを浮かべているのが、ラモラックには手に取るように分かった。 だが、少なくともあそこまで機嫌が良ければ命は拾えるだろう、命は。
7 21/09/26(日)03:07:43 No.849840539
そうしておやびーんとか言い出すこぶんができた
8 21/09/26(日)03:13:42 No.849841269
ああ…これで容赦なしサクヤくんに繋がるのか…
9 21/09/26(日)03:22:15 [サクヤ] No.849842260
他ルートだとグリフレット呼ぶのテミ相手に殺されかけてだけど竜胆ルートだとそこが変わってマレフィー組に出会うから たまたまマレフィーにNPCと間違われて半殺しにされたところでセイバー召喚だと思う なのでセイバーって名前すら知らないでその女の子は助けてくれ!と血塗れで言い出してそう
10 21/09/26(日)03:30:29 No.849843164
「我が」 ラモラックは自分で発言しておいてその嗄れ声に驚いた。まるで老人のような、不意に幽霊を見てしまったかのような、そんな干乾びた声だった。 「王…」 見紛うはずもない。 決して大柄な体躯ではない身体でありながらその気配は凛として竜が如く。 携えた剣の剣身は透明にて伺えず、しかしその鎧姿で真名に気づけぬ円卓の騎士はいまい。 その眼差しだけがラモラックの記憶と違っていた。ラモラックの記憶の中の王は、もっと温かみのある目をしていた。 滅多に微笑まなかったけれど、そういう王だった。 「…ラモラック卿か」 返事は短い。冷然と応え、遠間でサーヴァントは剣を構える。 分かってはいた。裏にはいらっしゃるだろうと。分かっていたのに、応じて構えるのが遅れた。 だから斬り刻まれた。勇猛を謳われたラモラックともあろうものが、常ならば決して剣の届かぬ間合いから。 四肢は分断。魚が捌かれるようにキレイに刻まれ、血液と共に地に転ぶ。 ラモラックは悟る。間違えた。ここで会ってはいけなかった。王の御前へ辿り着くならば、段階を経て仲間と共に。 地面に転がった首が見たのは、あまりにも冷え冷えとした己が主の視線だった。
11 21/09/26(日)03:31:03 [サクヤ] No.849843232
>ああ…これで容赦なしサクヤくんに繋がるのか… 死にかけた+助けに来てくれたっぽい女の子がどっかから(霊体化解除)出てきたでかいやつに即負ける 他ルートより現実を早く知ったサクヤくんは最初から余裕が消えてるので敵認定した相手は殺しにかかる思考になってるわけですね 逆に言うと他ルートだとテミが一瞬でグリフレットに負けたせいで危機感が足りてないんだよなこいつ
12 21/09/26(日)03:32:36 No.849843407
>地面に転がった首が見たのは、あまりにも冷え冷えとした己が主の視線だった。 遂に出会っちゃったかぁ…
13 21/09/26(日)03:32:56 No.849843440
そんな!あのラモラックが一撃で!?
14 21/09/26(日)03:40:06 No.849844138
ラモラックの人掲示板にSSまとめてくれてありがたかったよー
15 21/09/26(日)03:40:56 No.849844222
>死にかけた+助けに来てくれたっぽい女の子がどっかから(霊体化解除)出てきたでかいやつに即負ける >他ルートより現実を早く知ったサクヤくんは最初から余裕が消えてるので敵認定した相手は殺しにかかる思考になってるわけですね >逆に言うと他ルートだとテミが一瞬でグリフレットに負けたせいで危機感が足りてないんだよなこいつ なるほどなー
16 21/09/26(日)03:45:01 No.849844613
「王…っ」 ───トリストラムは騎士をやめたと、そう規定したサーヴァントである。 その主たるマスターは言った。───『あなたがトリスタンである以上、円卓の騎士であることをやめられるわけないじゃない』、と。 それをまざまざと思い知らされた。だってトリストラムは円卓の騎士だったから。 アーチャーのクラスの鷹の目で凝視してしまったかつての己の王に対して、指先を硬直させてしまった。 遠間にて、セイバーのサーヴァントの唇が動く。 『ああ。トリスタン卿か』 短い呟きだった。傍らにマスターと思しき魔術師を控えさせたまま、飛燕が如き速度で剣を振る。 気を取り直し、狙いを定めようとしたトリストラムはそれが実行不可能なことにようやく気がついた。 弦を引くべき片腕が既にぽとりと地面へ落ちていた。それを目で追った瞬間、トリストラムは自身の敗着を悟っていた。 間違えた。ここで会ってはいけなかった。王の御前へ辿り着くならば、段階を経て仲間と共に。 首がずるりと重力に引かれて滑り落ちる。落下しながら最後に王の方を見た。 冷え冷えとした王の眼差し。それはかつてのトリストラムの記憶とは重なることなく、すぐに暗転した。
17 21/09/26(日)03:46:54 No.849844793
ああ!トリストラムも死んだ!
18 21/09/26(日)03:46:58 No.849844803
これは円卓三人がみんな殺害される流れか…
19 21/09/26(日)03:47:30 No.849844843
後5分でグリフレットが死ねるのか?
20 21/09/26(日)03:49:32 No.849845040
>後5分でグリフレットが死ねるのか? 次スレ立てればいいじゃないか!
21 21/09/26(日)03:59:24 No.849845880
次スレが立った時グリフレットが死ぬ