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21/09/16(木)00:35:45 昨日の... のスレッド詳細

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21/09/16(木)00:35:45 No.846527682

昨日のことをふと思い出すとアンニュイな溜息が出て来る。そしてそんな思わせぶりな態度を見逃す我が愛バではなく。 「おうどうした。ラーメンに漬けたハンペンみてぇな溜息出しやがって。アレか? サクラエビの季節な感じか?」 「そうかもしれない……」 「おいおいマジかよ」 もしかしたら、一目惚れかもしれない。この年齢になって。 机に頬杖を付き、虚空に溜息。物憂げな雰囲気を感じ取ったゴールドシップの行動は早い。即座に俺の肩に手を回し、頬を寄せて来る。芦毛の尻尾は腰に回され完全にホールド。 「で、どこのドイツだ? その相手は」 へへ、気安く笑うゴールドシップ。如何にも相談に乗ってやるぜ──的な態度。 だが、俺には分かる。これは即座にヘッドロックに移行できる準備体制だ。

1 21/09/16(木)00:36:10 No.846527825

「名前は知らない。街中ですれ違っただけだから」 「へぇ。どんな顔してんだ?」 「いや、正直それも……横顔が見えそうで見えなくて、殆ど後ろ姿しか」 「おいおい、じゃあお前が見たのはゴジラの背鰭かもしれねえぞ」 「それはないと思う。芦毛のウマ娘だったから、美人さんじゃないかなぁ……」 「ほぉ……?」 ミシミシと、肩から悲鳴。今のゴールドシップの指にはどれ程の力が加えられているのか。ギリギリ痛みを与えさせず、しかしプレッシャーになる程度の力加減。ソムリエと言わざるを得ない。 「昨日の夕方、校門前の交差点ですれ違ったんだけど……今日行ったら、また会えるかなぁ」 「ん……?」

2 21/09/16(木)00:36:34 No.846527945

瞼の裏に即座に描けるあの後ろ姿。夕陽を反射する美しい芦毛の長髪。恐らくどこぞの御令嬢か。嗚呼、早くその御尊顔を拝みたいものだ。 「なぁ、その、なんだ? そいつ、どんな服着てたよ?」 「えーっと……確か赤い上着。下はジーンズだったかな」 「──」 後ろ姿を拝んだだけでも分かる、あのモデルのような着こなし。ファッションセンスもずば抜けているに違いない。 頭の中で彼女についてプロファイリングを進めていると、肩から滑る様に離れていくゴールドシップの腕。一瞬想像したのは大王イカが獲物を逃したようなイメージ図。 「ゴールドシップ?」 「まあ、その。なんだ、アレだよ」 「どれだよ」 「ま、その打ち合えんだろ。その内、な」 振り向いて、こちらに顔色を一切見せずトレーナー室を後にするゴールドシップ。その背中を見て──やはり彼女のヘッドギアは目立つなと改めて思った。 「……あ。今日この後ミーティングじゃん」 慌てて、ゴールドシップの後を追いかけた。

3 <a href="mailto:s">21/09/16(木)00:37:35</a> [s] No.846528309

みたいなの好き

4 21/09/16(木)00:37:49 No.846528387

その後、行方はわからなくなった…。

5 21/09/16(木)00:39:03 No.846528725

普段からゴルシに振り回されすぎて一目惚れする相手の正体からゴールドシップが自然と外れるトレーナー

6 21/09/16(木)00:39:06 No.846528742

謎の美しい芦毛美人いいですね

7 21/09/16(木)00:40:38 No.846529260

書き込みをした人によって削除されました

8 <a href="mailto:おじいちゃん">21/09/16(木)00:41:15</a> [おじいちゃん] No.846529443

くっ…なんてやきもきさせる!早く打ち明けなさい!

9 21/09/16(木)00:41:17 No.846529448

>くっ…なんてやきもきさせる!早く打ち明けなさい! は?

10 21/09/16(木)00:42:27 No.846529822

すばらしい ありがとう

11 21/09/16(木)00:42:34 No.846529860

>「ま、その打ち合えんだろ。その内、な」 この後ミーティングだというから正体をほのめかしているのか… 単に誤字なのか…

12 21/09/16(木)00:48:18 No.846531722

>くっ…なんてやきもきさせる!早く打ち明けなさい! 「マックイーンは何か知っているのか?」 この話をしてからというもの、彼女の様子が落ち着かない。 視線はぎこちなく泳ぎ、カップを持つ手はゆらゆらと。普段から優雅であれとメジロ家の作法を身に付けている彼女らしからぬ振る舞いだ。 「いえ、その……知っていると言いますか、知りたくなくても突っ込んでくると言いますか……」 「マックイーンの知り合いなんだな」 それは心強い。芦毛のあの彼女に再会出来る可能性が一際高くなった。 「じゃあマックイーン、紹介してくれないか」 「いえ、それは……すみません! 急用が! 失礼しますわ!」 ガタガタと椅子の音を立てて離席するマックイーン。その仕草は優雅とは程遠く。明らかにメジロの作法に反しているだろう。 急足で去って行くその背中は、果たして何を知っているのか。 「……ん?」 湧いて出た予感に目を凝らす。 マックイーンの後ろ姿と、例の芦毛の彼女の後ろ姿が、一瞬重なった気がした。

13 21/09/16(木)00:48:56 No.846531933

これすれ違いでマックイーンの方に行っちゃったりしないよな…

14 21/09/16(木)00:49:18 No.846532044

オイオイオイ

15 21/09/16(木)00:49:47 No.846532202

オオオ イイイ

16 21/09/16(木)00:50:27 No.846532393

ちょっと!?

17 21/09/16(木)00:50:51 No.846532504

似てる…からの恋は普通に有り得ちゃう その内とか言ってる場合じゃなくなっちまうぞ

18 21/09/16(木)00:51:29 No.846532679

説明しろジジイ!

19 21/09/16(木)00:52:11 No.846532889

>説明しろジジイ! >早く打ち明けなさい!

20 21/09/16(木)00:52:14 No.846532906

「そうか……芦毛か……」 芦毛仲間同士、何かネットワークの様なものがあるのかもしれない。 「芦毛は美しいからな……」 今度はオグリキャップやカレンチャンにも声を掛けてみようか。そう算段をつけて小さく頷く。 希望と共に腰を上げると、肩に万力のような圧力。 「お前」 振り向かずとも分かる。この手の持ち主と白魚のような指先が誰かなど。 「芦毛なら、誰でもいいのかよ」 違うんだ、ゴールドシップ──何故だか臍を曲げた彼女の機嫌を取るのに、一週間を費やした。

21 21/09/16(木)00:52:20 No.846532938

すれ違ったんだし胸で違うとすぐわかるだろう…あと身長

22 21/09/16(木)00:52:54 No.846533086

芦毛でマックイーンに似てるウマ娘… 某イントフラッグしか思い浮かばん!

23 21/09/16(木)00:52:57 No.846533095

転生ジャスタT来たな…

24 21/09/16(木)00:53:45 No.846533323

また気軽にジャスタはソウルを送る…

25 <a href="mailto:s">21/09/16(木)00:54:04</a> [s] No.846533413

マックイーンと例の彼女は流石にスタイルが違い過ぎるので

26 21/09/16(木)00:54:06 No.846533422

んもーゴルトレは気軽に世界一位するー

27 21/09/16(木)01:03:31 No.846535825

スタイルが違いすぎるのになんで一瞬重なるんだろうな~不思議だな~!

28 <a href="mailto:トレーナー">21/09/16(木)01:04:41</a> [トレーナー] No.846536106

>スタイルが違いすぎるのになんで一瞬重なるんだろうな~不思議だな~! (芦毛だからか……)

29 21/09/16(木)01:05:11 No.846536226

「マヤノったらさー! 『テイオーちゃんは恋も知らないお子様だよねー』っていうんだよ! ボクが本気になったら恋の一つや二つー!」 前のめりになってぷんぷんと頬を膨らませるテイオー。その反応が既にお子様──なんてのは言わぬが花。微笑ましいとしか言いようがない。 「恋、ね」 「トレーナーは? 初恋とかあるの?」 「俺? 俺は……いつだったかなぁ。ウマ娘が初恋だったかなぁ」 「えー? 聞かせて聞かせてー!」 さっきまで不機嫌だった頬っぺたから空気が抜けて、一転してその目はキラキラと。こういうところも、まだまだ彼女が大人には程遠い証左なのだが。 「俺もまだ、子どもだった頃だよ。街中ですれ違ったウマ娘に一目惚れしたんだ。お月様みたいな前髪の子だった」 「へー……? お月様……?」 「そう、お月様。手が届かないところもね」 「ふーん」 今一ピンと来てない様子のテイオーに、滑った事を実感して一つ咳払い。話題を変える。 「そう言えば、昨日見たな。その子に似てるウマ娘」 「ホント!? どこでどこでー!?」

30 21/09/16(木)01:06:30 No.846536574

またまずいのが…

31 21/09/16(木)01:07:02 No.846536722

いやしかし普段あんな押しが強いくせに自分でさっさと打ち明ければ良かったものを出来ずに敗北者になりかける焦れったさはいい感じに乙女チックを引き出してくれるのでは…?

32 21/09/16(木)01:08:03 No.846536999

別versionだと…っ!?

33 21/09/16(木)01:11:50 No.846537999

こいつジャスタウェイじゃね?

34 21/09/16(木)01:13:32 No.846538446

こういう分かりやすいエサには食いついて来るな、と頬を緩ませつつ。昨日の記憶を思い出す。 「栗東寮の辺りだったかな、門限直前の。長い髪で、ほんの一瞬の後ろ姿しか見えなかったから誰かはわからない」 「なーんだ、つまんないの」 「でも、誰か一緒にいたっぽいんだよなぁ。栗毛の尻尾が見えた」 「なるほどー……ぉ?」 「あ、あとその後でフジキセキが彼女達の後を追い掛けてたから何か話があったのかもね」 「……」 「テイオー?」 「ぴぇっ!? そ、そっかー!? ソンナコトモアルカモネー!?」 「……?」 テイオーの頬はさながら瞬間沸騰機。耳と尻尾の毛が見事に逆立つ。フジキセキ、の言葉で何か説教された記憶でも思い出したのだろうか。ここは触れないのが大人というものだろう。 「ゴ、ゴホン! トレーナーはさ! その、初恋の子にあったらどうするの!?」 「どうもしないよ。今はテイオーしか見られないからね」 「……そっかー! なら仕方ないなぁ! テイオー様が付き合ってしんぜよう!」 その後のトレーニングで、テイオーは絶好調のコンディションを見せた。うむ、やはり恋バナというのは年頃の子には効果的面らしい。

35 <a href="mailto:s">21/09/16(木)01:13:55</a> [s] No.846538539

みたいなのも好き テイトレとゴルトレは別人

36 21/09/16(木)01:15:39 No.846539016

こういう知らずに再会してるやつ好き

37 21/09/16(木)01:15:44 No.846539040

トレーナーの前でゴルシがヘッドギアを外すと「君は……!」ってなる またヘッドギアを付けると「あれ!? あの子が消えた!?」ってなる

38 21/09/16(木)01:23:21 No.846540839

ジャスタと葦毛談義で意気投合してそれはそれでゴルシが拗ねるやつ

39 21/09/16(木)01:23:58 No.846540986

>トレーナーの前でゴルシがヘッドギアを外すと「君は……!」ってなる >またヘッドギアを付けると「あれ!? あの子が消えた!?」ってなる るーみっく世界の住人かよ…

40 21/09/16(木)01:26:35 No.846541541

>いやしかし普段あんな押しが強いくせに自分でさっさと打ち明ければ良かったものを出来ずに敗北者になりかける焦れったさはいい感じに乙女チックを引き出してくれるのでは…? 「そうそう。これがゴルシちゃんの恋愛のコツってヤツよ。そこんとこ知っときなマックちゃん」 「お認めになると。トレーナーさんが好きだと」 「……あ゛ー……ただいま、電波の届かない場所にー……」 「おや。あんなところにトレーナーさんが。どうやらカレンさんに鼻の下を伸ばしているようで」 「アァン!?──ってなんだよ、モグラしかいねえじゃねえか。随分と古い手使いやがってマックちゃ……ん……?」 「意外と簡単に外れますのね、ゴールドシップさんの頭のコレ」 「おいおい……スリたぁ全メジロが泣いちまうぜ。ハリウッドもんだな」 「この状態でトレーナーさんの前に立てば済む話では?」 「そりゃお前、アレだよアレ。段取りっつーかロケットの着火準備っつーか」 「というわけで──ごめんあそばせ!」 「あ、テメ! 待ちやがれぇ!」 その日のゴールドシップの坂路トレーニングは最高記録を叩き出した。惜しむべきは、トレーナーが出張に行っていたため不在だったことだろう。

41 <a href="mailto:s">21/09/16(木)01:26:52</a> [s] No.846541603

みたいなベタベタなの好き

42 21/09/16(木)01:27:54 No.846541856

乙女ゴルシちゃんいい…

43 21/09/16(木)01:28:35 No.846542017

最高だぜ

44 21/09/16(木)01:30:19 No.846542427

またあのウマ娘に会ったときに恥ずかしくないように自分磨きを始めるトレーナー

45 21/09/16(木)01:34:15 No.846543275

乙女ゴルシいいよね 個人的にはなんだかんだでお出かけ(デート)にいくことになって頭のアレを外したゴルシにゴルシと分からずに話しかけて芦毛の女性を探してるんですが的なことを言ってそのままお淑やかな感じのままデートする話とかみたい 最後はネタバレして怒りつつも笑う感じで

46 21/09/16(木)01:36:53 No.846543854

王道はいいぞ

47 21/09/16(木)01:38:28 No.846544221

ゴルシがまっとうに照れるのめっちゃレアだしかわいいよね

48 21/09/16(木)01:40:20 No.846544626

ゴールドシップが落ち込んでいると聞いた。 何でも最近期待の新人とやらに併走で抜かされて大層ショックを受け、食事も喉を通らなかったのだとか。 あのゴールドシップが──だとするならそれは一大事を突き抜けている。色んな意味で。 彼女のトレーナーとしてケアしなければ。彼女と彼女の周りに被害が出る前に。 急足でゴールドシップを探すため、まずはトレーナー室に辿り着くと速攻で彼女は見つかった。 「あーめん……」 首から下を大量のぱかプチに埋もれさせて眠るゴールドシップ。案外平気そうだと思ったが、彼女がこうやって隙を晒すのは珍しい。ある種の罠かと思い忍び足で近寄り、耳を澄ませる。 「……zzz……」 規則正しい寝息。どうやら本当に眠っているらしい。 ふぅ、と軽く息を吐く。彼女がこんな有様を晒すとは、本当にショックだったのだろう。 「……起きたら、好物でも用意してやるか」 しかし、あのゴールドシップも眠る姿は文句なく美しい。まさに美貌、の二文字が似合うウマ娘だ。 ゴールドシチーは百年に一人の美女と呼ばれているが、ゴールドシップも負けていない。同じゴルシなだけに。 「……美しい芦毛、か……ん?」

49 21/09/16(木)01:46:12 No.846545906

ふと、頭の中で何かが噛み合ったような気がした。 「……そういえば」 ゴールドシップと契約を始めて、最初の3年間を乗り越えて。 URA初代チャンピオンの座を勝ち取ったり、宝塚連覇を成し遂げたり、凱旋門に殴り込んだりしたけれど。 彼女の頭のコレを外した姿は、一度たりとも見たことが無い。 「……」 悪戯心が湧き上がる。今なら、外してもバレない気がする。俺はそっと、彼女の頭に手を伸ばして。 「……あ、はい。もしもし、何でしょう、理事長」 突然の理事長からの着信に手を引っ込める。 至急!君に頼みたい事があるから来て欲しい──! そう呼ばれては仕方ない、俺は電話を切ってトレーナー室を後にした。 帰りに何かお菓子でも買って来ようと、最後にゴールドシップの寝顔を一瞥してから踵を返した。 「ん……んぅ……zzz……」 ドアが閉まる直前。 寝返りを打った彼女の頭から、ヘッドギアが床に落ちる音が聞こえた気がした。

50 <a href="mailto:s">21/09/16(木)01:46:38</a> [s] No.846545987

みたいな感じで気付きそうで気付かないベタなの好き

51 21/09/16(木)01:47:08 No.846546090

ゴルシのラブコメ……

52 21/09/16(木)01:49:10 No.846546511

ゲート難だから案外恋愛ベタかもしれん

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