虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

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    21/08/17(火)17:01:52 No.836128473

    (そう…いつも通りだ…俺は他の連中を寄せ付けないスピードで先頭を走れば良い…) メイダン競馬場で行われるドバイシーマクラシックで俺はいつも通り…いや、いつも以上のパフォーマンスを見せている、他馬はすでに俺が作ったペースで潰れている頃で調教師や騎手が言っていた「黒い怪物」の気配は感じない、俺は勝ちを確信していた。 (俺はアメリカの芝を背負っているんだ…東洋の馬なんぞに負けてられるか!) 更にペースを上げて後続を突き放す、俺は勝ちを確信していた…第四コーナーを曲がった瞬間に背後から強烈でおぞましい何とも形容し難い空気を感じた。そしてその気配は俺の真横に立った。 いつもなら歯牙にもかけない横の姿、「俺が逃げ勝つんだから問題ない」と問題にしていなかった真横の気配に俺は目を向けた、目を向けてしまったのだ。

    1 21/08/17(火)17:02:16 No.836128585

    『ゔお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!』 唸り声と言うべき嘶き、大地が砕けるような豪脚、それらの音が綺麗に耳を通り抜け、そして鮮明に見えない横に陣取る他馬の顔がその「黒い怪物」だけ綺麗に視認してしまった。 黒い身体に少しだけ赤く染まった手綱、そして敵を視認した目で此方を見つめていた。 すでに残り200メートルを切った瞬間

    2 21/08/17(火)17:02:33 No.836128657

    『お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!!』 「黒い怪物」は更に唸り声と共に加速した、負けじと食らい付くが残り100超えた瞬間、「黒い怪物」のアタマが前に出た。 (待て!行くな!ふざけるな!やめろ!) 俺は加速する怪物に縋り付くも怪物は止まらない、加速していく。そして── ──アタマ差2着、俺の心はズタズタにされた。

    3 21/08/17(火)17:03:41 No.836128958

    昨日のヘロド系 アークのドバイシーマクラシックをBCターブ馬目線で妄想してみました ()はBCターフ馬の思考で『』は黒い怪物の唸り声です