21/08/04(水)00:10:54 紅「じ... のスレッド詳細
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21/08/04(水)00:10:54 No.830881245
紅「じゃぁおやすみなさい。また明日なのだわ」 ｢｣「早く寝ろよ。俺も今日は疲れた……おやすみっ」 （ばたん……ｶﾞｻｶﾞｻ､ｺﾞｿｺﾞｿ） ｢｣「なにやってるんだ鞄の中で」 紅「…眠れないのだわ。どうにかしなさい」 ｢｣「どうにかしなさいって、お前きょうは殆ど昼寝をしていただろっ」 紅「失礼ね。プールで水遊びと高飛び込みゴッコもしていたのだわ」 ｢｣「そんなだけ遊んだのはいいとしてあんだけ寝たら夜は眠れないだろ」 紅「なにか面白い話を読み聞かせて頂戴。そうしたら寝るのだわ」 ｢｣「あーはいはい。今年はやるのかなぁ月ノ美兎の怪談１００物語」 （どげしっ！） ｢｣「な゛っ！痛いなぁ結構面白いんだぞ。脱線ばっかりするけどっ」 紅「涼しくなるのはいいけど、そういうのはつまらないのだわっ」 ｢｣「じゃぁ。文豪の書いた短編でそこそこ恐いのをだな。あった」 紅「……なにこれ“アグニの神”？」
1 21/08/04(水)00:11:06 No.830881324
｢｣「『「あの婆さんを殺したのは今夜ここへ来たアグニの神です」遠藤は妙子を抱えた儘、厳かにこう囁ささやきました』」 紅「……ふぅ。凄いお話ね」 ｢｣「悪い奴は成敗される。芥川龍之介ぽくないけどね」 紅「そうかしら？杜子春とかハッピーエンドなのだわ。あとシロも」 ｢｣「蜘蛛の糸はぁ？あと猿蟹合戦」 紅「そういうもあるということだわ…でもお嬢様が助かってよかった」 ｢｣「神様にもいい人がいるんだな。人を助けたりとか」 紅「またそういう捻くれた物言いをする。｢｣だって昆虫とか小動物を助けるでしょ？」 ｢｣「い、いやそうだけど……」 紅「しかもっ！一銭の得にもならないのに助けるのだわっ！」 ｢｣「そんな大きな声でいわなくてもぉ。真紅のいうとおりですぅっ」 紅「よろしい…楽しい気分で寝られるのだわ」 ｢｣「はいはい。じゃぁおやすみ。今日はなんか疲れた」 紅「…もし私が妙子お嬢様なら、｢｣はずっとずっと探して助けてくれるわよね（ぎゅっ）」 ｢｣「はいはいきっとアグニの神が助けてくれる…って痛い痛い！蹴るな！寝るんじゃないのかよっ」
2 21/08/04(水)00:35:47 No.830890301
この青空文庫甘いんですけど