虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。

  • iOSアプリ 虹ぶら AppStoreで無料配布中
  • 「フク... のスレッド詳細

    削除依頼やバグ報告はメールフォームにお願いします。 個人情報,名誉毀損,侵害等について積極的に削除しますので、メールフォームより該当URLをご連絡いただけると助かります

    21/08/03(火)22:27:49 No.830837961

    「フクちゃんはすごいなぁ、菊花賞、とっちゃったんだ。」 自分の担当バは、ふぅとため息をついた。 「フクキタルくんとは同郷なんだっけか。」 「そだよ、家も近いし、幼馴染ってやつだね。」 スポーツ誌を置いた彼女の顔は、複雑そうな笑顔だ。 「それに比べて私はなんだか鳴かず飛ばず、GⅠかぁ、私には厳しいなぁ。」 「そんなこと言って、重賞に勝ってるだけですごいことなんだぞ。」 少しだけその笑顔が自嘲気味に崩れたのを見逃さない。 確かに、彼女と共に出た初めてのGⅠ、フェブラリーステークスで自分たちは厳しい結果を見せられた。レースの後、彼女は自分の限界を悟ってしまったのだろう。その時初めて、彼女は笑顔を見せずに静かに泣いたのだった。 もう一度イチからやり直そう、トレーニングを繰り返し、彼女に笑顔が戻ると同時に重賞でまた良い結果を残せるようになってきたのだ。 「こないだの白山大賞典も、君の努力が実ったんだ。」 先日行われた白山大賞典で、彼女は勝利を挙げることができた。 「ほらね、ひたすら笑ってたら、幸せってくるんだよ。」 その時見せてくれた大輪の笑顔に、自分はお返しがしたいのだった。

    1 21/08/03(火)22:28:17 No.830838157

    「出てみるか、菊花賞。」 「あはは、冗談、私は無理だよ、GⅠ、しかも芝なんて。」 「たしかに、君には芝は合わない。」 「えぇ、それならどうして?」 「菊はダートにも咲くんだよ。」 笑顔を忘れ、目を丸くしている彼女を横目に、スケジュールの調整を始める。 ああ、約束するとも。 君を笑顔にさせるとも。 そうしたら君を幸せに、福だって呼び込めるのだから。

    2 21/08/03(火)22:31:26 No.830839618

    東海の方?

    3 21/08/03(火)22:52:18 No.830849696

    ワラウカドかぁ