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21/08/01(日)23:24:18 先日ポ... のスレッド詳細

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21/08/01(日)23:24:18 No.830172827

先日ポケスペ純愛健全ゾロ目スレでレブルの話になりましたので便乗して書かせていただきました このスレ自体はダイススレではありません 思いっきり三次創作ですのでご了承下さい あらすじ レッドとブルーはプールにデートに行くことに そこでブルーが溺れたので人工呼吸で助けて、 それがきっかけで2人は意識しあう…

1 21/08/01(日)23:24:34 No.830172984

「レッド先輩とブルー先輩って、どういう関係なんスか?」 始まりは、ゴールドのこの台詞だった。 レッドとゴールドがトレーニングを終えて、帰りにブルーが合流して喫茶店で一息ついていた時のことだった。 「どういう関係って?」 「いや、結構長い付き合いみたいですし、 ひょっとして付き合ってるんじゃねーかなって」 そう言われて、レッドとブルーは顔を見合わせる。 そして、吹き出した。 「いや、オレたちはただの友達だよ」 「そうね。普通の仲間で友達。 ちょっとそうなるまで時間かかったけどそれだけ」

2 21/08/01(日)23:24:54 No.830173131

2人の答えに、ゴールドは不服そうに眉を顰めた。 「…そーなんスか?普通にお似合いだと思うんですけど」 ずぞぞ、と音を立ててゴールドは砂糖とミルクを多めに入れたコーヒーを飲む。 彼の納得いかなさそうな顔にブルーは首を傾げる。 「そう見える?」 「まあ。かなり仲良さそうですし」 と、レッドが何か思い付いたようで、 「じゃあ、いっそ本当に付き合ってみっか?」 「そんなテキトーな言い方じゃだめね。もっと情熱的に言ってくれないと」 「たはは。振られちゃったな」 頭をかき、レッドはあっさりと引き下がった。

3 21/08/01(日)23:25:18 No.830173295

「軽いっスね…」 「この話の流れだと、レッドはそう言うと思ったからね」 「読まれてたか。まあオレもブルーはそう返してくるなって思ってたけどさ」 はは、ほほ、とレッドと2人で笑う。 「…やっぱりお似合いじゃないですか」 ゴールドの呟きもその時は気にせず流した。

4 21/08/01(日)23:25:37 No.830173435

「レッドと付き合う、か」 それからしばらくの間、ゴールドの言葉が気になっていた。 「…別に悪い気はしないわね」 レッドとはそれなりに長い付き合いだが、彼と一緒にいて嫌な気持ちにはならない。 むしろ安心感すらある。 彼を含めて色々な人たちに迷惑をかけて生きてきたが、 それでも好意的に接してくれるあの人に感謝している。 そんな彼と交際する。 デートしたり、一緒に暮らしたり。 そういう光景を思い浮かべてみたが、とくに嫌悪感はなかった。 それどころか、少し良いと思いつつあった。

5 21/08/01(日)23:25:57 No.830173576

「なら、いいかな」 自分もレッドもいい歳だ。 そろそろ身を固めるのもいいのかもしれない。 そうと決まれば、早めに動いた方がいい。 レッドのことだ。 近くにいるからと油断していたら、別の女の子と仲良くなりかねない。 そう考えて、ブルーはポケギアを手にした。 レッドの番号を選択し、呼び出す。 「もしもし」 「あ、レッド?夜遅くにごめんね」 「ブルーか。どうした?」 機嫌が悪くなったわけでもない彼の声に安心しつつ、話を続ける。 「今度、2人だけで遊びに行かない? プールとか海とか」

6 21/08/01(日)23:26:15 No.830173703

「2人だけでか?」 「ええ。あ、どっちかというとプールがいいわね。 海だと日焼けしちゃう」 「いや、それは構わないんだけどさ…」 レッドの戸惑い気味の声が聞こえてくる。 「オレとブルーの、2人だけでか?」 「…イヤなの?」 少し憂いを帯びた声で聞き返す。 「そういうわけじゃないけどさ…」 「じゃ、決まりね。明日水着買いに行きましょう」 「…まあ、いっか。それでいいよ」 多少強引に話を進めたが、レッドも了承してくれて安堵した。 「ありがと。それじゃおやすみ」 「おう。おやすみ」 安心して通話を切り、その日は眠りについた。

7 21/08/01(日)23:26:34 No.830173812

翌日、ブルーはレッドと一緒にタマムシデパートに出掛けていた。 「急に呼び出しちゃってごめんね」 「いいって。どうせ暇だったしな」 そう言って笑うレッド。 一度意識してみたら、それだけでいいと思えてしまう。 もともと恋愛関係なく好意的に見ていた人だ。 今までも男として意識してなかったわけではないが、 そういう対象だと改めて考えるとより好ましく思える。 「あ、あそこで買いましょう」 レッドの手を引いて、ブルーは目当ての店へと入っていった。

8 21/08/01(日)23:27:04 No.830174026

「どの水着がいいかな~♪」 ブルーは適当に選んだ水着を持って試着室に入った。 普通のありふれたデザイン。 露出の多いセクシーなデザイン。 パレオのついた清楚なデザイン。 露出の少ないスポーティーなデザイン。 とりあえず、この四種類を持ち込んだ。 順番に試着してレッドに見せる。 まずはオーソドックスな一着目。 「どう?」 「お、いいんじゃないかな」 普通に褒めてはくれた。

9 21/08/01(日)23:27:33 No.830174254

露出の多い二着目はグラビアのようにポーズをとって投げキッスもしてみる。 「これは?」 「これもいいと思うぞ」 思ってたより反応が薄い。 三着目はパレオを軽く持ち上げ、 「こんなのは?」 「それもいいな」 どれも反応がイマイチな気がする。 そう思いつつも最後のスポーティーな四着目を着て見せる。 これでもダメなら別の水着を持ってこようかと検討まで始めたが、 「あ、これいいな…」 少しだけ、レッドの反応が違った。 「そう?正直、レッドは露出多めのとかの方が好きだと思ってたけど」

10 21/08/01(日)23:28:07 No.830174466

他の水着の方が彼には高評価だろうかと思っていた。 特に、露出多めの水着は年頃の男性なら何より好きかという傾向があると考えていたのだが。 「ブルーは何着ても似合うなって思ってたけど、 これが1番好きだな。 それにあんまり肌出してると、目のやり場に困るよ」 「…なら、これにしようかな」 そこまで気に入ってくれたのなら、応えてあげたくもなる。

11 21/08/01(日)23:28:22 No.830174582

自分から誘ったのだし、それくらいのことはしてあげたい。 会計のために水着を脱ごうとする。 「いや待った待った!」 カーテンを閉めるのを忘れていて、レッドが慌てて閉めた。 恥じらいよりも、彼に対する微笑ましさの方が強かった。

12 21/08/01(日)23:28:36 No.830174689

また次の日。 プールへと向かう途中。 「ふぁ~あ…」 ついあくびをしてしまう。 「大丈夫か?」 「平気よ。ちょっと寝不足なだけ」 「寝不足?」 「ええ、今日のデートが楽しみで」 「あー、そういうのあるよな」 たはは、と笑うレッド。 それから少し歩いて、 「デート!?」 レッドが立ち止まり、顔を真っ赤にして狼狽えた。

13 21/08/01(日)23:28:55 No.830174806

「あら、アタシはそのつもりだったけど?」 その様子が面白くて、つい意地の悪い顔や言い方になってしまう。 「さ、早く行きましょう」 手を取って歩みを再開する。 「お、おう…」 普段の様子はどこへやら。 すっかり萎縮したレッドがおかしくて、 同時に彼にも意識してもらえているとも感じる。 それを嬉しく思いつつブルーは歩調を速めた。

14 21/08/01(日)23:29:11 No.830174905

「改めて、どう?」 プールに到着し、水着姿を見せる。 「あ、うん。似合うよ」 昨日よりも意識が強くなったレッドの返事に機嫌を良くする。 「じゃ、じゃあ行こうか」 今度は、レッドから手を引いてくる。 大きな手。 その手についた汗は気温の暑さからか。 それとも、緊張によるものか。 だけど、それよりもレッドからリードしてくれている。 そのことがブルーには嬉しかった。

15 21/08/01(日)23:29:33 No.830175047

「次はどこ行こうか?」 ある程度プールに浸かって身体を冷やした後、 レッドが聞いてきた。 「じゃ、ウォータースライダー行こっか」 「お、いいな」 水に浸かって頭が冷えたようで、レッドはすっかりいつも通りに戻っていた。 2人で乗り入れ口まで移動する。 「先にどうぞ」 「お、じゃあ遠慮なく」 勧められたレッドは滑り台に入る。 が、レッドが滑る前にブルーも入り、彼の身体の上に寝そべる。 尻や背が、彼の鍛えられた固い脚や腹に乗る 「ちょ、ブルー!?」 「一緒に滑ろ?」 戸惑うレッドにウインクして見せる。

16 21/08/01(日)23:29:51 No.830175179

思わず気が抜けたのか縁を掴んでいたレッドの手が緩み、滑り出した。 「おわっ…!」 慌ててレッドがこちらの身体を抱きしめてくる。 それに身を任せ、スライダーを滑り降りていく。 あまりにも焦っていたせいか、彼の腕に胸や太ももが当たっていたりする。 が、別にいいかとそのままでいることにする。 身に受ける風圧。 かかる水飛沫。 流れる景色。 自分を離すまいと力強く抱きしめるレッドの腕。 ブルーは着水までの間、それらを楽しんだ。

17 21/08/01(日)23:30:15 No.830175310

「ぷはっ…!」 「大丈夫?」 先にプールから上がり。 水から顔を出したレッドに手を差し出して、引っ張りあげる。 「おっと…」 バランスを崩して倒れかける彼を抱きとめた。 「うわぁっ!」 すぐに悲鳴をあげてレッドが離れる。 「ちょっと、そこまでびっくりすることないじゃない?」 「あ、ごめん…」 「アタシもごめんね。いきなり乗っかってきて」 「いや、それはいいよ…」 顔を赤くしつつレッドが目を逸らす。

18 21/08/01(日)23:30:41 No.830175486

「どうしたの?もしかしてアタシ抱きしめたり抱きしめられたりした感触思い出してる?」 びくり、とレッドが身を震わせた。 適当に言ったつもりだったが、図星だったようだ。 「別にいいのに。急にあんなことしてきたのはアタシの方だし、 レッドにもそれくらいの役得あってもいいと思うわ」 ずい、と身を乗り出してレッドを上目遣いで見つめる。 目線だけこちらに戻したレッドと視線が絡む。

19 21/08/01(日)23:31:04 No.830175627

「なんなら、もうちょっと触ってもいいのよ?」 「え、遠慮しておく!」 そう言うとレッドはその場から逃げ出した。 そのまま人混みの中に彼の姿が消えていく。 「…ちょっとからかいすぎたかな」 反省しつつ、ブルーはまたウォータースライダーへと足を運んだ。 「…ふあ~あ」 漏れてしまったあくびを抑えようとしながら。

20 21/08/01(日)23:31:19 No.830175727

今度はレッドもいない1人だけでウォータースライダーの滑り台に腰掛ける。 と、下の方にレッドがいるのが見えた。 大きく手を振ると、彼も気づいたのか手を振りかえす。 彼の顔が見れたことに安堵しつつ、スライダーを滑り始めた。 1人だけだが、これもまた心地いい。 そう思っていると、ブルーの意識が遠のいていった。

21 21/08/01(日)23:31:48 No.830175919

「……ルー!しっかり……!!ブルー!!」 名前を呼ばれてる気がする。 身体に力が入らない。 瞼が開かない。 何かが自分に触れてる気がする。 息が苦しい。 何かに押さえつけられてる気がする。 息が苦しい。 何かが口を塞いでる気がする。 少し息ができた。 瞼が開き出した。 誰かの顔が、目の前にあった。 息が吹き込まれた。 誰かに、胸を押さえられている。 少し息ができた。

22 21/08/01(日)23:32:10 No.830176085

「…けほっ!けほっ…!」 「ブルー!?」 名前を呼ばれた。 聞き慣れた声。 身体を抱き起こされる。 目の焦点があってくる。 見慣れた顔。 レッドの顔があった。 こちらを心配と焦りの混じった顔で見つめてくる。 「レッド…?」 「気がついたか!よかった…!」 彼に力強く抱きしめられる。 それをどこか他人事のように感じながら周囲を見回す。 周りには人が少ない。 それまでの記憶とレッドの様子から現在の状況を考える。

23 21/08/01(日)23:32:50 No.830176346

「…アタシ、もしかして溺れてた?」 原因は、多分寝不足からの居眠りだろう。 「ああ!だから人の少ない隅っこに運んで、それで人工呼吸で…!」 そこまで言って、レッドが黙り込んだ。 唇に手を当て、青ざめていた顔が逆に赤くなる。 「…ごめん。緊急事態だったけど、ブルーにキスしちゃったし胸も触って…」 「…ううん。助けてくれたんでしょ。 あなたが謝ることなんてないわ。ありがとう」 なんとなく、唇を近づける。 が、触れ合う直前にかわされた。 「あ、喉乾いただろ!?売店でカキ氷とかドリンクとか頼もう!」 レッドに手を引かれてその場を離れる。

24 21/08/01(日)23:33:04 No.830176431

歩き出す脚が、 自分の身体のように思えないほど意識が伝達されていない。 ただされるがままに無意識に近い状態で歩いている。 ただ、彼に触れられた手、胸、そして唇。 それらは熱い感触がした。 ブルーの心は、そこに集中していた。

25 21/08/01(日)23:33:21 No.830176537

カキ氷を食べる。 口の中に冷たい氷とシロップの味が広がる。 機械的に、カキ氷を口にしていく。 冷たいものを食べれば、頭が冷えるかと思った。 だけど、一向にぼうっとした頭はもとに戻らない。 それでもまた一口、一口と食していく。 「……!いたた…!!」 頭が冷えるよりも先。 冷たいものを食べすぎた頭痛が、ブルーを襲った。 「ブルー、大丈夫か?」 「…大丈夫」 頭を手で押さえ、空いた手をレッドに向けて無事を主張する。

26 21/08/01(日)23:33:41 No.830176681

痛み自体は強い。 だが、そのおかげでブルーは正気を取り戻していた。 目の前の光景が、現実味を帯びる。 手足が自分の身体だという実感が戻る。 そして、レッドに唇を塞がれたということも事実だとようやく実感が湧いた。 「……!!」 今度は、ブルーの顔が真っ赤になる。 レッドから目を逸らしてしまう。 唇には、未だに感触が残っている。 彼の唇のものが。 いくらカキ氷を食べても、その感触や熱は消えない。 彼にそうされて不快感はない。 それどころか、もっとしたいと自分がどこかで思っていることにも気づく。

27 21/08/01(日)23:34:27 No.830176958

自分の悪戯も許してくれるレッド。 自分の危機に駆けつけてくれるレッド。 それらが真夏の太陽のように眩しく思える。 そして、それを好ましいとも愛おしいとも。 もしかして、自分は、 「好き、なのかな」 「え、どうした?」 「単にアタシのカキ氷のメロンシロップは、レッドがアタシの胸から連想して注文したのかなって思っただけよ」 「い、いやブルーが選んだんだよ!」 軽い冗談で返すと、レッドが予想以上に狼狽えた。 「そうだっけ?」 「そうだよ!」 無意識で注文していたようで、本当に記憶がない。

28 21/08/01(日)23:34:43 No.830177066

「…まあ、ブルーがいつも通りに戻って安心したよ」 そう言ってレッドは宇治金時味のカキ氷を口にする。 「おかげでね」 そうは答えたが、本当だろうか。 本当に自分はいつも通りだろうか。 気づいてしまった。 自分の恋心に。 自分の好きな男が誰かを。 その人が目の前にいる。 彼に、これからもいつも通りで接することはできるのか。 ブルーには自信がなかった。

29 21/08/01(日)23:35:00 No.830177171

帰り道。 ブルーはレッドと並んで歩いていた。 手を繋ごうか。 そう思ってみたが、手が出ない。 今朝は普通にできていたのに、できない。 恥ずかしい。 拒絶されたらどうしよう。 そんな思いが、ブルーの手を動かそうとさせない。 いっそ抱き着こうかとも思ったが、それもできない。 そうしたら、この心臓の激しい動きが彼に知られてしまう。 それがブルーには恥ずかしく思える。 レッドの方を見る。

30 21/08/01(日)23:35:24 No.830177331

無意識に、視線が彼の唇に向く。 また、キスしてくれないかなと思ってしまう。 自分からはする勇気が出ない。 自分はこんなに臆病だったか。 もっと貪欲だったのでは。 欲しいもののために、動ける人間ではなかったか。 そう葛藤するが、動けない。 彼の頬が赤く染まっている。 多分、自分もそうだろう。 結局、その日はそのまま解散してしまった。

31 21/08/01(日)23:35:53 No.830177530

それからは、レッドに会うたびに動揺していた。 彼の顔を見るたびに思い出す。 あの日のことを。 そして、動けない。 羞恥が、自分の心と身体を緩慢にさせる。 恐怖が、自分の心と身体を縛り付ける。 誰かに助けを求めてしまう。 あの人に、求めてしまう。

32 21/08/01(日)23:36:09 No.830177637

あの日から10日後。 レッドから呼び出しがあった。 「今日、会えるか?」 「…うん」 急な呼び出し。 真剣な声。 緊張や恐怖が自分の心から湧き出す。 だが、ブルーは断らなかった。 決着をつけたい。 つけてほしい。 そうも思っていたから。

33 21/08/01(日)23:36:50 No.830177899

「好きだ」 待ち合わせ場所で顔を合わせるなり、レッドは開口一番そう切り出した。 「…ごめん。あの日から、言い出せなかった」 「…ううん。アタシも、言い出せなかったから」 彼に微笑みかける。 久しぶりに、笑えた気がする。 「あれから、気がついたらブルーのことばっかり考えてて。 揶揄われも、わがまま言われても、お前ならいいかって思えて。 正直、身体に触った時も、キスした時ももっとしたいって思っちゃって。 そんなに、夢中になるくらいオレはブルーが好きなんだって」

34 21/08/01(日)23:37:24 No.830178115

そう言ってくるレッドの手をとる。 羞恥は消えていない。 だけど、それ以上に彼への想いが強くなる。 それが、羞恥を吹き飛ばしていく。 「アタシも、好きよ。 多分、あなたと同じくらい。 レッドならいい。 いえ、レッドじゃないとイヤ」 彼の頬に手を当て、唇を重ね合う。 今度こその、愛情からの口付け。 唇を離すと、彼に微笑みかける。 レッドからも、キスをしてくれた。

35 21/08/01(日)23:37:41 No.830178215

後日。 「…まあ、そういうことでオレたち付き合い始めたんだ」 「まあ、いつかこうなるような気はしてたんスよ」 喫茶店で、ゴールドがオレンジジュースを飲みながらそう返した。 「レッドさん、身体中キスマークだらけじゃないですか?」 「ああ。ブルーって、案外キス魔でさ。 割といろんなところにキスしたがって」 「そう言うレッドこそアタシが密着したらわかりやすいくらい喜ぶじゃない。 結構スケベよね」 「だってさ、好きな人の身体だし…」 「それを言うなら、アタシだって好きな人の身体だから…」 「…やっぱ、お似合いじゃねーっスか」 ゴールドの呟きは、2人とも流した。

36 21/08/01(日)23:37:53 No.830178293

以上です 閲覧ありがとうございました

37 21/08/01(日)23:38:48 No.830178635

お疲れ様です 怪文書にしてみると魅力が際立つね…

38 21/08/01(日)23:42:42 No.830180181

一スレの中で心情の変化を刻々と描きつつ描写不足感もなくそれでいてクドさもない 毎回思うけど量産力も構成力も熱量も本当すごいなあ…

39 21/08/01(日)23:42:44 No.830180192

今回はいつもより長めになってしまいました 途中で区切って前後編として続きは明日にしようかなとも考えたんですが それやるにはちょっと半端かなと思って最後まで書き上げました

40 21/08/01(日)23:43:21 No.830180398

>ずぞぞ、と音を立ててゴールドは砂糖とミルクを多めに入れたコーヒーを飲む。 この時は「とりあえず同じので」って先輩に合わせたはいいけど苦くて悪戦苦闘して >喫茶店で、ゴールドがオレンジジュースを飲みながらそう返した。 結局コーヒー飲むのを諦めたゴールドを幻視した

41 21/08/01(日)23:53:49 No.830184394

>「ブルーは何着ても似合うなって思ってたけど、 >これが1番好きだな。 >それにあんまり肌出してると、目のやり場に困るよ」 >「…なら、これにしようかな」 >そこまで気に入ってくれたのなら、応えてあげたくもなる。 この辺りからブルーの家族愛的感情が出てて好き

42 21/08/01(日)23:59:59 No.830186609

キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

43 21/08/02(月)00:00:51 No.830186936

>1627829999277.png 凄い狼狽えっぷり…

44 21/08/02(月)00:02:42 No.830187581

>1627829999277.png ありがとうございます! 間が空いてからのレッドの狼狽の顔がいいですね!

45 21/08/02(月)00:04:09 No.830188048

キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

46 21/08/02(月)00:04:46 No.830188276

>1627830249515.png 苦いの苦手かゴールド…

47 21/08/02(月)00:06:31 No.830188839

>1627830249515.png ありがとうございます! ゴールドはコーヒーブラックで飲めない気がしましてこうなりました!

48 21/08/02(月)00:11:47 No.830190668

すいませんもう一個くらい描きたかったけど体力の限界… 自分ももっと簡潔な文章で表現できるよう見習いたいです

49 21/08/02(月)00:12:35 No.830190968

>1627830707294.png 水ようかんみたい

50 21/08/02(月)00:14:44 No.830191719

>すいませんもう一個くらい描きたかったけど体力の限界… >自分ももっと簡潔な文章で表現できるよう見習いたいです いえ毎回書いていただきありがとうございます! 気の向いた時に好きなタイミングとかで大丈夫ですので!

51 21/08/02(月)00:19:40 No.830193471

>No.830180398 >1627830249515.png 「あら、前はコーヒーだったのに今回はジュースにしたのね」 「目の前で甘ったるい惚気見せられたって苦いもんは苦いんだよ、オレはあーゆー味苦手だ」 「苦いのダメって…ゴールド妙なところで子供っぽいわよね」 「悪かったなぁ未だにハンバーグとオヤツが好きな子供舌でよ…つかそーいうクリスタルさんはコーヒー何も入れずに飲めたりすんですかー?」 「えぇ、その方が眠気を飛ばせるじゃない。最近は野生ポケモンの昼夜における出現率の差違なんかも調べてたし、単純に野宿中の暖かい飲み物としても便利なのよねコーヒーって」 「…わざわざコーヒー飲まなきゃ夜更かしできねータイプだからって飲み過ぎだろ、いつか効きが浅くなって無茶が祟っても知らねえぞ?」 「別に毎日飲んでるわけじゃないし大丈夫じゃないかしら…そうだ、今夜はデータを資料にまとめておかないといけないわね…」 ~その夜~ 「そら見ろ、言わんこっちゃねえでやんの…」 書類の山を残し机に寝落ちしたクリスの肩へ、ゴールドはそっと自分の赤いジャケットをかけた。

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