ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
21/07/19(月)21:20:25 No.825247400
黄色いメモ帳の画像を保存していないため不意打ちになることをお詫び申し上げます
1 21/07/19(月)21:20:40 [s] No.825247537
地方レース帰り、車の流れは悪くない。 門限までには、フジキセキを寮に送り届けられそうだ。 今日のレースは、普段フジキセキを間近で見られないファンにとっても全てのファンを大切にしたいフジキセキにとっても、満足の行く場になっただろう。 ウイニングライブ後もファンの興奮は冷めやらず、彼女は時間ぎりぎりまでファン対応を続けていた。 彼女自身が望んでいることとはいえ、もう少し負担を下げてあげられないか、とも思う。 視界の端を流れていくサービスエリアを見送ったのち後部座席ですやすやと寝息を立てる王子様を ミラー越しにちらりと見て、一つ息をついた。 「俺がもっと、頼れる奴にならないとなあ……ん?」 運転に集中せねば、とガムを一枚噛んで前を向くと、知らぬ間にずいぶん長い渋滞が形成されていた。
2 21/07/19(月)21:20:56 [s] No.825247638
ふ、と目が覚める。 トレーナーさんの車に乗せてもらってから、ずいぶん時間が経ったようだ。 私の目覚めを促したらしいおなかの中の重みは否応なく先日の失態を思い出させる。 高速道路なんだから大丈夫、ほんの10分か20分も待てばサービスエリアがあるはず。 ふるふると軽く首を振って、運転席に声をかけた。 「寝ちゃっててごめんね、トレーナーさん。次のサービスエリアで止まれる?」 「あ、起きたか。ごめんフジキセキ、急だけど交通情報調べてもらえるか?」 トレーナーさんの言葉にぎょっとして辺りを見回すと、凄い渋滞。気づいていなかったけれど、 トレーナーさんの車もほとんど停まっているようだった。 慌ててスマートフォンを取り出して交通情報を検索した私の顔はきっと真っ青になっていたと思う。 声が震えなかったのは僥倖だけど、時間の問題でしかなさそうだ。 「…この先で事故渋滞10km、だって」
3 21/07/19(月)21:21:13 [s] No.825247773
「マジか。門限、間に合わないかもしれないな…大丈夫か?」 そっちは別に問題じゃない。事前に念のため申請はしておいたし、そもそも私が寮長なんだから。 でも、別の理由でちっとも大丈夫じゃなくなってしまった。 すぐ出せるんじゃないのか、話が違う、とおなかの下のほうがじくじくと私を責め立てる。 でも、それを表に出すわけにはいかない。 だって、出発時間ぎりぎりまでファンや記者さんに対応させて欲しいと頼んだのは私だ。 サービスエリアを通り過ぎてしまうまで寝こけていたのも私だ。 それでトイレが我慢できなくなるなんて、本当に小さな子供じゃないか。 どちらにせよ、伝えたところで渋滞が解消されなければどうしようもないんだから、 トレーナーさんに余計な心配をさせてしまうだけだ。 だから、お願いだから、もう少しだけ、じっとしていて。
4 21/07/19(月)21:21:30 [s] No.825247909
「……っ、ふ……」 けれどそんな私の思いをおなかに溜まったソレはまったく勘案してくれなくて、 その圧に押し出されるように吐息が漏れ出した。
5 21/07/19(月)21:21:43 [s] No.825248013
1時間くらい経っただろうか、それともまだ30分だろうか。 気が滅入るから時間を確認するのは途中でやめてしまったけれど、流石に5分や10分じゃないのは分かる。 時間を確認するのをやめて、トレーナーさんとの会話に集中するようにして、集中できなくなって、 努めて時間を意識から遠ざけるようにしだした辺りで外面をつくろえなくなってきた。 もじつく腰が、押し出される吐息が、力なく震えてさまよう手が、自分の意志で止められない。 私の手が私の意志に逆らって、おなかの下のほうを── ──出口を抑えてしまうより先に、言ってしまわなければいけなかった。 もしかしたら既に手遅れかもしれないけれど、察されてしまうのは、自分から言うより恥ずかしいから。
6 21/07/19(月)21:22:01 [s] No.825248177
「と、トレーナー、さんっ」 「うん」 いつも以上に優しい声。 分かってる。とっくにバレてるんだって。 「その、私、起きてからずっと…っ」 「うん」 言っても何も解決しないのに。困らせるだけなのに。 「といれっ、行きたくて…っ」 「…うん」
7 21/07/19(月)21:22:19 [s] No.825248319
一度口を開いてしまったら、もう駄目だった。 全身が総毛立つような感覚がして、自分がとっくに限界を迎えていることを自覚する。 「ぅ、ぁ……あっあっあっ、だめ、いや…っ!」 いつまで我慢できるかを懸念していたのに、いつの間にかこの瞬間に出てしまいそうな恐怖に襲われている。 必死に我慢していたのに、思わずおもいきり前を抑えてしまって、もうその手が離せなくなった。 「! えーっと何か無いか……!?」 トレーナーさんが慌てて助手席の収納を漁り始める。 でももうきっと駄目だ。もし都合よく携帯トイレとか入ってても、もう組み立てるまで我慢できない。 「ゃ、あ、だめっ、ごめんなさっ……!」 「フジ! ごめんこんな物しか……!」
8 21/07/19(月)21:22:36 [s] No.825248468
トレーナーさんが手渡してきたのは大きめのタオル──恐らく、雨か何かに備えたもの──だった。 毟り取るように受け取って、スカートもショーツも脱げないまま、お尻の下に敷く。 「ごめ、なさぃっ、ぁ、やっ、見ないでぇ……!」 タオルを手放したトレーナーさんが再び前を向いたのを確認する。 それが限界だった。 じゅー、とひどく恥ずかしい音を車内いっぱいに響かせながら、私のおもらしが始まる。 まったく不本意なのに身体はずっと待ち望んでいた開放に、漏れ出る吐息に声が混じった。 「ぁ、だめ、や、っ、止まって……!」 かれこれ数時間溜め込まれていたものがタオル1枚で吸いきれるはずもなく、それはシートに溢れ始める。 下を見ていられなくなって、前を向くなんてとてもできなくて、思わず顔を逸らした。 いつしか音は止み、身体が反射的にふるるっ、と大きく震える。 謝らなきゃいけないのに、後始末をしなきゃいけないのに、どうしても動けなくて、思わず涙がこぼれた。
9 21/07/19(月)21:23:14 [s] No.825248761
乗ってた車はトレーナーのマイカーなので大丈夫です
10 21/07/19(月)21:24:19 No.825249281
それを聞いて安心した 続けなさい
11 21/07/19(月)21:24:34 No.825249374
寮長の聖水ありがたい…
12 21/07/19(月)21:43:05 No.825258132
このあとどうしたんだい?
13 21/07/19(月)21:44:41 No.825258821
好み分かれると思うけど俺は好きだよ
14 21/07/19(月)21:45:14 No.825259078
もっと漏らしてお嫁に行けなくなって欲しい
15 21/07/19(月)21:50:38 [s] No.825261377
>もっと漏らしてお嫁に行けなくなって欲しい 誠に恥ずかしながら塩の後継を把握していないため昨日のやつは持ってこられないのですが >この後はフジキセキの年頃の少女らしい弱さに改めて触れたトレーナーが成長型イケメンっぷりに磨きをかけて生涯幸せにするので大丈夫です
16 21/07/19(月)21:51:50 No.825262030
>塩の後継 あぷ小だよ
17 21/07/19(月)21:53:29 No.825262792
自動車屋に持ち込まれる仕事は 定期点検・車検・故障・板金塗装などですが 車内を汚してしまったというのも少なくないそうです 近年多くなった折り畳み機構の付いたシートの清掃は少し面倒だとか 緊急用携帯トイレは100均などでも売っています
18 21/07/19(月)21:53:41 No.825262877
>誠に恥ずかしながら塩の後継を把握していないため昨日のやつは持ってこられないのですが ふたばホームからあぷ小へ
19 21/07/19(月)21:54:24 No.825263224
虹ぽa 便利
20 21/07/19(月)21:54:31 No.825263286
このあと携帯トイレ車に用意されたらそれはそれでプライド刺激されそう
21 21/07/19(月)21:59:57 [s] No.825265945
>あぷ小だよ >ふたばホームからあぷ小へ ありがたい…fu175101.txt
22 21/07/19(月)22:06:29 No.825268956
えっちなことになるわけでもなく純粋に恥ずかしい目にあっているのがうn いい趣味してやがりますね
23 21/07/19(月)22:13:21 No.825272047
>成長型イケメンっぷりに磨きをかけて生涯幸せにするので大丈夫です ならばよし
24 21/07/19(月)22:16:58 No.825273709
おもらし見た責任とって娶られるとか寮長の尊厳大丈夫?
25 21/07/19(月)22:18:55 No.825274582
>おもらし見た責任とって娶られるとか寮長の尊厳大丈夫? 仮に見てなかったとしても >生涯幸せにするので大丈夫です