21/07/18(日)00:15:45 梅雨... のスレッド詳細
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21/07/18(日)00:15:45 No.824597587
梅雨が終わりを告げたのを殊更感じる抜けるような青が一面に広がり鮮やかにすら思えるほど白い雲が浮かぶ夏の日。 「外は暑そうですね〜」 「だなぁ……まあ室内にいる限りは快適そのものだけど」 トレセン学園のトレーナー室で空調の恩恵を最大限受けながらこの部屋の主であるトレーナーさんと私、セイウンスカイことセイちゃんはいつものように駄弁っているのです。 「いいですよな〜文明の利器は☆セイちゃんこの部屋の子になる☆」 「寮にも付いてるだろう」 「それはそれ、これはこれ、って事で一つ」 「なんだそりゃ?」 何でしょうね☆と返しつつもソファから見上げる天井はいつも通りの天井で 「ん〜……!……くぁ…」 大きく伸びをしたらあくびが溢れてきました。 「おやすみ?」 トレーナーさんが疑問形で聞いてくるのはまだお昼寝には早い時間だからで 「おやすみ☆」
1 21/07/18(日)00:16:07 No.824597718
そう答える私の身体はすぐにでも眠りの国に堕ちれる状態。暑い昼間のトレーニングは避けてみるのが最近のセイちゃんトレンドであるからして── 「夕方になったら起こしてくださいね☆」 なんて言って目を閉じるのです。最後に窓の外の青空を目に焼き付けて。 頭を撫でられる感覚で目が覚めました。意識は深い眠りの底からゆっくりと起き上がって来るようでまだ視界に映る物共がなんの何なのかはわからないけど── 「おはよう」 「……んぁ。おはよう、ございます?」 寝る前に聞いた声よりもずっと近くで聞こえる声が急速に現状把握をさせてきました。 私の頭部は普段よりも少しだけ高いところで横になっていて、ソファとはまた違った感覚を髪越しに受けています。視界の端にはトレーナーさんが履いていたズボンと同じ柄がチラリと見えていて、嗅覚はトレーナー室の匂いの他にトレーナーさんの匂いを受け取っていました。
2 21/07/18(日)00:16:34 No.824597885
「……。トレーナーさん?」 「どうした?」 恐る恐る聞いてみると天井の方から声が聞こえます。多分天井よりもずっと低い位置からの声。 「えっと……セイちゃん、今どんな……状況なんです?」 「普段よりも少し早めにお昼寝始めて──」 そんな事を言う声の方へギリギリと擬音が聞こえそうなほど固まった首をなんとか回して行くと── 「──こうして膝枕してたら起きた感じだぞ」 「……。そうですかー……そうですか……」 なんとか表情を殺しながら返事をする。起き上がろうとしてもなぜだか起き上がれない。……起き上がる気がないだけかもしれないですが。
3 21/07/18(日)00:16:48 No.824597981
「あ、まだ寝ていいぞ?まだ申請した時間まではあるし」 「……そうなんですねー……なら、このまま撫でててもらっても…いいですか?」 「おう。好きなだけ撫でさせてもらうからな」 「なら、頑張ってセイちゃんを満足させてくださいね☆」 なんて言い合って夕暮れの部屋での時間は膝枕に乗ったまま過ぎていくのです。 後日、この場面を捉えた出処不明の写真が学園新聞に載る事になりました。『眠り姫は髪を撫でられるのがお好き』なんて見出しと共に。
4 <a href="mailto:s">21/07/18(日)00:17:25</a> [s] No.824598234
トレセン学園の学園新聞はカオスな内容が多そうですよね
5 21/07/18(日)00:19:04 No.824598935
いい…
6 21/07/18(日)00:25:10 No.824601253
年度末とかに本年度の寿退学した生徒一覧とか載ってそう…
7 21/07/18(日)00:33:12 No.824604157
すやぴかな
8 21/07/18(日)00:59:27 No.824612780
実に健全にいちゃいちゃしやがって…
9 21/07/18(日)01:00:32 No.824613124
見出しが女の子してていいわね 嫌いじゃないわ!