虹裏img歴史資料館

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21/07/02(金)21:58:28 「合宿... のスレッド詳細

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画像ファイル名:1625230708529.jpg 21/07/02(金)21:58:28 No.819356878

「合宿所に着いた~♪誰もいない合宿所って不思議だね♪」 とうとうこの時が来た…カレンとの二人きりの海!もうワクワクが止まらない! 「お兄ちゃんまずは手続きが先だよ~。海はその後だよ♪」 「そうだな。まずは手続きをしないと…。」 「なんで宿泊できないんだよー!トレーナーから許可は貰ってきてるぞ!」 「本当にちゃんと予約取ったのゴルシ?」 何やら騒々しい先客が…。 「ゴールドシップさんとセイウンスカイさんこんにちは♪どうしたんです?」 「おー!カレンじゃねーか!合宿所にタダで泊まれると聞いてよ!スカイと海釣りしに来たんだがウマ娘だけじゃ泊まれないって言うんだよ~!」 たしかにそんな規約があった気がする。流石に未成年だけで泊まらせるのは危ないからか。 「規約的にはトレーナーがいれば問題ない感じなんだよね。」 ゴールドシップとセイウンスカイがこっちを見ている。 「あーじゃあ俺が代わりに2人分の許可取ろうか?」

1 21/07/02(金)21:59:03 No.819357154

「おっしゃー!釣って釣って釣りまくるぜー!」 「いやー久しぶりの海釣り楽しみだねぇ。」 こちらは全然楽しくない…カレンとプライベートな海を楽しみにきたのにどうしてゴルシとスカイの引率を…。 「釣りなんて初めてだねお兄ちゃん♪結構楽しみかも♪」 「そうだな。」 カレンが楽しそうにしているならまぁ良いか。 「あんた達のおかげで助かったから釣竿とかなんでも貸してやるぜ!ほら、選びな!」 ゴルシが沢山の竿を取り出してきたが全くわからん…。 「どれが良いのか全然分かんない…。」 「俺もだ。」 「なんだ?サメが釣りたいのか?サメ釣るのは沖釣りじゃないと無理だぜ!」 「いやぁ…サメはいいかな♪」 「初めての釣りならこの竿でいいんじゃないかな?大物は釣れないけどその分釣りやすいし。」 「へーそれじゃこれにしようかな♪」 ゴルシはアレだがスカイは案外面倒見が良いんだな。学園だとトレーナーに甘えてるのかもしれない。

2 21/07/02(金)21:59:28 No.819357375

「餌も適当に使って良いからな~。」 ゴルシが餌箱を投げ渡してきた。全く渡し方が雑でこま…ひっ! 「何これミミズ!?」 「ミミズじゃなくてイソメだねぇ。おやぁ~トレーナーさんこう言うの苦手だったりします?」 スカイがいたずらっぽく笑っている…弱みを握られると何をされるか分からん…。 「これが釣りの餌なんですね♪」 「カレン大丈夫なのか?」 「昔兄さんとカブトムシとか育てた事あるし虫とかは大丈夫だよ♪」 意外と逞しい…怖いものは本当にないんじゃないか? 「カブトムシか~日が暮れたら取りに行くのも良いかもな!」 「良いですね♪大きいの取ったらマヤノちゃんとかに自慢できるかも♪」 この後カブトムシを取る予定まで入ってしまった。 「じゃ餌の付け方教えるよ。」 手際よく教えるスカイに一度で順応してしっかりつけるカレン。

3 21/07/02(金)22:00:03 No.819357673

「見て見て綺麗に付けられたよ♪お兄ちゃんもやろ♪」 「あぁ…。」 しかし…このイソメと言うのを触るのは…ちょっと…。 「トレーナーさん本当にダメなんですね?」 「お兄ちゃん頑張って!」 ニヤニヤと笑うスカイとカレンに応援されたならやるしかない。 「ええいままよ!」 意を決して掴んだがムニュムニュして気持ちが悪い…。 「おお、持てましたな。克服できてよかったですね~。」 「早く付け方教えて!」 「ただ針に刺すだけですよ。気をつけてくださいよ、針が手に刺さると大変ですから。」 震える手でなんとか針に餌をつけることができた。釣る前からこんなにしんどくなるとは思わなかった…。 「準備できたら釣りましょうか。」 「はーい♪」

4 21/07/02(金)22:00:24 No.819357857

「ふわぁ~」 「ふんふーん♪」 「…。」 もう1時間くらい経つが何も起こらない。 「なぁスカイ。これで大丈夫なのか?」 「釣りはそんな簡単に釣れませんよトレーナーさん。ふわぁ~。」 スカイはのんびり眠そうにしながら糸を垂らしている。 「大丈夫かカレン?」 「大丈夫♪こうやってじっくり腰を据えるのも楽しいよ♪」 カレンが楽しんでるならいいのだが…。 「お!来たぜぇ!」 声を上げたゴルシの方を見ると竿が大きくしなっている。 「これは大物だぜぇ!」 姿の見えない大物とゴルシは激しい攻防を繰り広げている。

5 21/07/02(金)22:00:51 No.819358085

「ゴルシさん頑張って!」 「頑張れ~。」 「アタシに任せとけぇ!」 ゴルシが気合を入れて竿を引き上げると大きな魚を釣り上げた。 「凄い凄い!大物じゃないですか!」 「おぉこれは…何?」 自分も見て見たが何の魚なのか分からない。 「シーラカンスだぜ!いやービックリビックリ、雨以外でも釣れるんだな!」 「シーラカンスって釣れるんですね♪」 「いやおかしいでしょ。なんで日本にシーラカンスがいるのさ。」 日本で釣れるなんて話俺も聞いたことがない。 「細かいことはなしってもんよ!」 「写真撮ってもいいですか?」 「おうよ!ウマスタでもウマッターでも何にでも上げていいぜ!」 「ありがとうございます♪」

6 21/07/02(金)22:01:32 No.819358452

カレンがシーラカンスの写真を撮っていると何やら振動が。 「カレン!なんかかかったみたいだぞ!」「嘘!ほんとだ!」 慌てて竿を持つカレン。 「カレンちゃん落ち着いて。糸を切られたらおしまいだからね。ゆっくりゆっくり巻き上げて。」 「はい!」 カレンは慎重に引き上げていき魚をとうとう釣り上げることができた。 「おぉ~可愛いアジだね。」 「あははちっちゃい♪でも初めて釣れた♪」 「おぉ!凄いぞカレン!」 「お兄ちゃん写真撮って♪」「あぁ!」 「おい!アタシのシーラカンスより盛り上がってるじゃねーか!」 「ゴルシも凄いよ~。お、私もなんかかかってる。」 スカイも手際よくサバを釣り上げた。 「後はお兄ちゃんだけだよ♪」 頑張らないと…!

7 21/07/02(金)22:02:13 No.819358775

「結局釣れなかったね♪」 「初心者ならそんなもんだよ。」 「まあカレンは釣り上げたけどな!」 「うぅ…」 1人だけ釣れなかったのは本当に辛い…。 「まあまあみんなで合わせれば結構釣れたかよしとしましゃうや。」 「それにお兄ちゃんは調理してくれたしね♪」 「口に合えばいいんだが…。」 そこそこ腕に自信はあるが捌くところから調理するのはなかなか無くて大変だった。 「美味しいよこの味のつみれ汁♪」 「鯖の味噌煮もなかなか美味しいですよ。」 アジとサバはうまく調理できたようだ….あと残るのは…。 「へい!シーラカンスの姿にお待ち!」 シーラカンスは流石に調理方法がわからずゴルシに任せたがなんか凄いことになっている…。

8 21/07/02(金)22:02:30 No.819358917

「うわ…なんかグロテスクですね…。」 「これ食べられるの…?」 「何言ってんだ!魚なら毒なきゃ食えるぜ!見てろよ!」 ゴルシが一口食べると閉口してしまった。 「おやぁ?ゴルシさん啖呵を切った割には反応が薄いですねぇ?それじゃ私も一口。」 スカイも口に入れたら顔が青ざめていく。 「カレンはやめておけ。俺が食べる。」 「ううん!カレンだけ食べないのはよくないよ!」 意を決したようにカレンも一口口に入れた。 「どうだ?」 「…まじゅい。」 案の定の回答だ。 「くっそー!どうすんだよこの姿煮!絶対全員で食うぞ!」 「やっぱりこう言う感じになるのか…。」 結局シーラカンスの地獄煮を食べ切ったのは3時間後だった。

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