ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
21/07/02(金)00:13:24 No.819092430
甘奈 Pドル 彼シャツ -R-18
1 21/07/02(金)00:15:54 No.819093425
もしかして:桑山千雪 Pドル 彼シャツ R-18
2 21/07/02(金)00:22:00 No.819095663
★
3 21/07/02(金)00:26:42 No.819097477
プロデューサーさんの部屋で、プロデューサーさんの私物に囲まれた、甘奈。 右を見ても、左を見ても。だから甘奈もプロデューサーさんのものに包まれたいなって、そんなことを思ったの。 「プロデューサーさん、ごめんね……」 あいにく、甘奈の大事な人はお風呂に入ってる。 突然降り出した豪雨は前も見えないほどに激しく、仕事は流れてしまった。ちょうど近かったプロデューサーさんの家に避難して、そのままこんな時間まで二人きり。 「……プロデューサーさんの匂い……」 雨と繊維と、それから大事な人の匂い。脱いだばかりのシャツは樹脂パネルの向こうでお風呂に入る人のもの。指先にその温もりが伝わって、思わず抱きしめてしまった。 お風呂上がりなのに、プロデューサーさんの脱いだ服を着たら何て言われちゃうかな。そんなことが頭をよぎったが、なんとなく予想はついていた。 「えへへ……」 パジャマの上から羽織るように、その次は一枚脱いで下着の上から。 「……こーゆーの、彼シャツって言うんだよね」 何もかも包まれて、プロデューサーさんの部屋に相応しくなったから。
4 21/07/02(金)00:29:30 No.819098428
寝る前に毎日検索してるな
5 21/07/02(金)00:29:55 No.819098573
毎日かけるのすげーよ
6 21/07/02(金)00:42:51 No.819103202
「……甘奈?」 奇妙な状況だった。俺のシャツを着た甘奈が、なんの疑問もない笑顔を俺に向けている。 「あ、プロデューサーさん!」 「えっと……?」 何から話せば良いのか。甘奈が家に来るのは初めてではなくなっていたのでパジャマの用意もしている。そもそも俺が風呂に入る前は普通のパジャマだったのに、今はまるで違う。白いシャツからうっすら透ける下着の黒は、開けっ放しの第一ボタンと合わさって破壊的ですらある。 「えへへ……甘奈、どうかな?」 散々ホーム画面で聞いた言葉なのに、それすらも凄まじい暴力。 「ちょ、ちょっと待ってくれ。どうって……」 何から言えばいいのかも分からないままに、ただ、視線を逸らすことにした。これ以上向き合えば理性が壊されてしまうかもしれないから。 「……ごめんなさい、勝手に着て……[ 「怒ってるわけじゃなくてな……」 ただ、そんな格好をされると俺も男なんだから。それだけのことをどう伝えれば良いのか迷っているだけだった。 「びっくりしただけだよ、甘奈。すごく、すごく……」 似合ってる、というと犯罪的だろう。けれど、それを表現する言葉のどれもきっと同様だから。 「好きだ」なんて言葉に逃げた。
7 21/07/02(金)00:55:58 No.819107721
プロデューサーさんが抱き締める時はいつも、決まった仕草みたいなのものがある。右手で頬を撫でて、それからうなじへと指先が滑る。うっとりする程に見つめあって、無言の同意を取って、それからようやく。 「好きだ」 今日はでも、それがなかった。胸元をじっと見て、深く何度も呼吸をして、ほとんどいきなり、ぎゅって。 「んっ……」 「甘奈が好きだよ」 愛し合うためのものじゃなくて、ただ、求めるだけのものなんだなって言うのはなんとなくわかる。甘奈がそうして欲しかったってことは知ってるのかな? 「すまん、急に……」 「んー……びっくりしちゃったなー、プロデューサーさん、がっついてるみたいで……」 「そ、そうか……ごめんな、急に」 「甘奈がこんな格好してるから?」 「それは……」 二人きりの部屋で、甘奈のこの格好は誘ってる、とか思われるのかな。恋人同士でも、それはちょっとだけ恥ずかしいかも。プロデューサーさんは絶対に甘奈に乱暴しないって知ってるからこそ、甘えたくなっちゃうのかなあ。 「……そうかも知れないよ。だってその…下着も透けてるし……」 「えっ!?あっ……ふぇ……」
8 21/07/02(金)00:57:48 No.819108204
クソボケ…
9 21/07/02(金)00:58:24 No.819108349
来るんじゃないぞ…
10 21/07/02(金)01:01:05 No.819109050
悔しいちゆ…
11 21/07/02(金)01:04:56 No.819109992
サプちゆしたところでおそらくそれを織り込んで展開するから…
12 21/07/02(金)01:06:53 No.819110446
残酷な表現ちゆ
13 21/07/02(金)01:06:54 No.819110455
「あっ、そ、そうだ!そう言えば歯ブラシ買ってなかったな!買いに行ってくるから待っててくれるか?」 「……はい」 お互いにかしこまって、奇妙な会話になってしまった。けれど、あの空間にずっといると本当に超えてはいけない一線すら危うかったのだ。 「プロデューサーさん」 「ん?」 「えへへ……行ってらっしゃい。ありがと」 「……行ってきます、甘奈」 玄関前でこうして見つめ合うと、まるで── 「なんだか、こうしてると……」 「今は、甘奈。その先の言葉は我慢してくれるか?」 「ん……」 まぶたに焼きついた甘奈の笑顔、見送る立ち姿。小さく振られた手。自分には縁遠い物だとおもっていたが、想像の引力は無限の力で俺の心を甘奈に吸い寄せる。 「……急がなきゃな」 コンビニまでの数百メートル、水溜りか雨かも区別がつかないもので足元を濡らしながら駆けた。帰りを待つ大事な人の姿を思い浮かべて。 激しい雨は人影や怒鳴り声すらもかき消してしまうだろう。
14 21/07/02(金)01:09:07 No.819110947
サプちゆチャンスになっててダメだった