21/06/28(月)23:15:40 ウッ！... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1624889740151.jpg 21/06/28(月)23:15:40 No.818121139
ウッ！トレーナーさん ロブロイはもうだめです 少しそこに腰掛けていただけますでしょうか いえ お時間は取らせません ほんの10分程です お茶も用意しますので少しだけ私のおしゃべりにお付き合いください
1 21/06/28(月)23:15:56 No.818121258
今日は蒸し暑いですねトレーナーさん。もうすっかり夏です。こういう日は怪談を読むに限りますね！ 怪談といえば小泉八雲ことラフカディオ・ハーン。 「怪談」における伝承民話や「知られぬ日本の面影」のエッセイに代表される古く美しい日本の風物を欧米に紹介したヒトです。 日本に帰化した奇矯なギリシャ人としても有名ですが、彼自身のルーツはアイルランドにあり、また来日する前はアメリカのシンシナティやニューオーリンズといった様々な移民の集まる国際色豊かな街とも関わってきたヒトでもあります。 不運にも産まれてすぐに一家が離散してしまったハーンは、大叔母に引き取られ、アイルランド出身の乳母に育てられます。 そして、乳母から地元の妖精譚や霊的な子守話を聞きながら育ちました。 このエピソードは、日本の大妖怪こと水木しげるさんの幼少期にも通じるところがあって面白いですよね。
2 21/06/28(月)23:16:10 No.818121360
渡米してジャーナリストとなったハーンは、ニューオーリンズで開催された万博で出会った日本神話の本をきっかけとして、日本行きを決意します。 そうして生まれたのが「知られぬ日本の面影」です。これはハーンが松江に到着してすぐから翌年まで滞在した松江の印象を綴ったエッセイです。 この中に収録された「神々の国の首都」という章の書き出しが特にすばらしいんです！ 朝起きて枕越しに感じる米を衝く杵の音、蕪や大根を売る物売りの声……脈打つ生活の営みの中に哀愁を感じさせるまさに名文と言っても過言ではありません。 さて、そんな彼の隠れた名著が「ラフカディオ・ハーンのクレオール料理読本」です。 時は少し戻り、これはハーンがニューオーリンズに滞在していた頃に出版した、世界初のクレオール料理のレシピ本と言われています。 クレオール料理とは、ニューオーリンズにおける米伊仏西墨といった様々な移民が持ち込んだお国柄が混ざった、独特の食文化を反映した料理のことを差します。
3 21/06/28(月)23:16:21 No.818121447
ですがこの本。ポンド表記の上、料理手順は簡易な文言でしか書いておらず、不親切な説明も多くレシピ本としての実用性は皆無に近いです。 この本だけで当時のクレオール料理を再現することは難しいでしょう。 ただ、この本を通じて当時の食生活はどのようなものであったかを想像すると、この本がハーンという凝り性で好奇心旺盛で、でも家庭料理の温かみに飢えた育ちの独身男性を語り部としたノンフィクション小説のように見えてきます。 章の合間で紹介されるクレオールジョークも毒があって、ハーンというヒトの人柄が垣間見えるのも楽しいですよ。 冷蔵技術の無い1870年頃でありながら、鶏、牛、七面鳥といった肉類、ニンジン、パセリ、カブ、トマト、カリフラワーといった様々な野菜……これほど多彩な材料を調達できるということに感嘆しきりです。 ちなみに、この本でもニューオーリンズの物売りの掛け声について触れた章があり、ハーンが街の風景としての彼らの声に興味を持っていたことが想像できます。
4 21/06/28(月)23:16:39 No.818121604
ところで昨日はハーンの171年目の誕生日でした。 せっかくなので、今日は彼のレシピ集から料理を作ってトレーナーさんとお祝いしたいと思います。 ザリガニを50匹ほどすりつぶすそうですよ！
5 21/06/28(月)23:17:21 No.818121903
fu120060.txt
6 21/06/28(月)23:19:23 No.818122667
なんちゃら八雲だっけ
7 21/06/28(月)23:20:23 No.818123041
ザリガニかぁ…
8 21/06/28(月)23:20:43 No.818123184
正直に白状するとスレ画でスゲー警戒しました…
9 21/06/28(月)23:22:34 No.818123874
ロブロイの話はおもしろいねぇ あと麦茶をおくれ
10 21/06/28(月)23:24:17 No.818124550
>正直に白状するとスレ画でスゲー警戒しました… 期待してるんですね！？
11 21/06/28(月)23:25:35 ID:luuaLwXI luuaLwXI No.818125088
ザリガニ食うのはどこの文化だよ…
12 21/06/28(月)23:27:05 No.818125732
50匹で何人分なんだろう…
13 21/06/28(月)23:28:52 No.818126466
次はいまいち文体が苦手で手が出ない泉鏡花を読みたくなるようなエピソード紹介してくれ
14 21/06/28(月)23:39:02 No.818130630
食用ザリガニはIKEAで限定で売ってたりする
15 21/06/28(月)23:49:16 No.818134301
すごい読みたくなってくるいいレビューだな…
16 21/06/28(月)23:54:59 No.818136186
知識をインプットすることは大事なんだなぁ
17 21/06/28(月)23:55:06 No.818136237
地元に小泉八雲記念館あるんだよなあ
18 21/06/28(月)23:56:31 No.818136733
マエリベリー・ハーン
19 21/06/28(月)23:58:01 No.818137246
八雲でホラーで小説って言われると心霊探偵の方しかうかばな浮かばない…
20 21/06/28(月)23:58:39 No.818137459
ちっちゃい頃に茶碗の中読んでなんか知らんがものすごく怖かったの覚えてる あの唐突さが理不尽的な恐怖感に繋がってたんだろうか
21 21/06/29(火)00:06:31 No.818140240
面白かったよロブロイさん！
22 21/06/29(火)00:11:07 No.818141856
つい最近知られぬ日本の面影にも出てくる加賀の潜戸に行こうとしたのですが小泉八雲の書いた通り時化で船が出せませんでした
23 21/06/29(火)00:14:22 No.818142887
こういういろいろな知識があるからあの独特の文体ができるのか…とスレ画を見て思った