虹裏img歴史資料館

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21/06/28(月)22:26:05 「ふふ... のスレッド詳細

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画像ファイル名:1624886765471.jpg 21/06/28(月)22:26:05 No.818100777

「ふふ、いい天気ですね〜」 木漏れ日の春、俺とグラスは共に窓を開けたトレーナー室で本を読んでいた。 風はまだ冷たく、かといって日のぽかぽかとした空気が穏やかな気持ちになる。 「こうも天気が良いとどこか出かけたくなるな…」 俺がそんなことをぼんやりと話すと…グラスの耳がぴこんと…突然上に伸びた。 「お出かけ…ですか…?」 「散歩したら気持ち良い季節だ…グラス、近くの河川敷でも歩こうか」 グラスは優しく首を振る。 「なら…たまにはのーんびり羽でも伸ばしませんか?」 「…伸ばすったって…」 「春を楽しむなら、都に行きましょう…トレーナーさん♪」 「…えっ!?」

1 21/06/28(月)22:26:28 No.818100930

グラスはやると言ったらやる子だ、…俺が何を言わずともあっという間に予定を自ら空け、俺との予定を完璧に調整してくる。 …同級生のウマ娘たちにも根回しが終わってるのか俺がグラス京都に行くことが俺の意思なくして確定してしまっていた。 マジか…まだ迷ってたのに…と落ち込む俺だったが…とある日の放課後、グラスは京都の旅行ブックも用意してきた。 ふふっといつもの笑顔を見せるグラス、…うん、不退転って感じだ。

2 21/06/28(月)22:28:37 No.818101758

とにかく、決まった(決められた)ことはしょうがない、ここは俺もノリよく付き合ってあげるべきだ …正直京都旅行したかったし 「京都…京都と言ったらおばんざいだよね」 「おばんざい…ふふ…いいですね~、でも…京都のおばんざいというものは、只のお惣菜のことなんですよ、だから……実は旅行には相応しくないんです」 「へええぇ、詳しいな、グラス…」 「ですからーーー」 グラスがさっと提示してきた物、それは… 「天ぷら?」 「はい♪京都は一重に京野菜だけではありません、少し北の…天の橋立の方にある海で取れる新鮮な魚介も有名なんですよ」 「それらを天ぷらで頂く………うん、めちゃくちゃ楽しみだ……」 「日帰りで帰ることになりますから…、そうですね、夕餉はトレーナーさんにお任せしますね」 「ん、分かった、予約をしておこう」 「午後の観光ポイントもお願いします♪」 「はいはいよー」 そうして俺とグラスの京都旅行プランは…予想の数倍早く進んで行った。

3 21/06/28(月)22:29:01 No.818101923

当日、朝8:00、東京駅の新幹線に乗り込み… いざ、俺たち2人の京都旅行が始まる!

4 21/06/28(月)22:29:45 No.818102243

っていうグラスワンダーと京都に旅に出る旅行物が好きなんだけど ……京都はリアルグラスワンダーがマジで跋扈する土地だった………

5 21/06/28(月)22:31:39 No.818102978

京都人別に薙刀もって襲い掛かってこないだろう

6 21/06/28(月)22:31:45 No.818103026

リアルグラスワンダー!?

7 21/06/28(月)22:32:04 No.818103150

なそ

8 21/06/28(月)22:32:09 No.818103184

>京都人別に薙刀もって襲い掛かってこないだろう グラスも襲いかかってねえよ!

9 21/06/28(月)22:32:22 No.818103264

京都人タンポポ食ってるのか…

10 21/06/28(月)22:34:06 No.818103916

10:30 京都駅着 ここは見慣れた物だった、京都レース場にはことある事に訪れているからな。 シャープに曲がった鉄骨とガラスの美しい網目の壁に太陽が差し込んでいい旅の予感を感じさせてくれる。 「じゃ、まずは…うん!」 京都と言ったらハズレ無しのスポット、清水寺だ! 「移動は地下鉄が1番ですね~」 京都はバスで移動するか、地下鉄で移動するか決めることになる。 俺たちは景色を優先するためにバスに乗り込む。 狭い空間ながら、ペアでよかった、ちょうど2人分の席に必ず座れた。 京都は美しく古い街だと言われる、だがそれは半分正解だ、古い街並みは徒歩の部分で見れる。 逆にバスで移動すると…これまた面白い。

11 21/06/28(月)22:34:26 No.818104072

「このレトロな雰囲気が好きなんですよ~」 「制限を上手くすり抜けるもんだなぁ…」 京都の街並みは非常に厳しい制限がある、景観保持の為だ。…だが、実際はそれをギリギリですり抜けて近代的な物を大量に詰め込んだ建物が多い。 どこぞの都市のようなやり方だが、京都らしさを出すのとどうしても人間の住みやすさは反対になる、それ故にこのレトロな雰囲気の街並みはいい味をだしてると思った。

12 21/06/28(月)22:34:47 No.818104223

15分後、清水寺着。 「意外だ、あの写真の場所がどこにもないぞ…」 大きな赤い門を抜けた先にあるのは…階段が大量に並び、赤色の寺が何個も建っている。、 おかしいな、清水寺って寺院のようなものが崖に… 「この奥の山の崖にあるんですよ~」 「あ、そうか…山の裏手にあるんだもんな、この頂上付近にあるのか」 グラスワンダーとまずは手水舎で手をきよめる。 「えーっと…」 「ふふっ♪右手で水をすくって…左に1回、左に持ち替えて、右に1回、また持ち替えて…最後は左手にもう一度、今度は手のひらに水を貯めて…んっ」 グラスは口をすすぎ、さっと見えず…音を立てず吐き出す。

13 21/06/28(月)22:35:10 No.818104387

「よし、俺も…」 えーっと、…あれ?うん、よし! 「トレーナーさん、お上手です」 さて、これでちゃんと準備はできた、観光再開だ! 階段を登っていくと、途中ふたつに曲がる道があり… 「こっちが清水寺、と」 そうやって進むと、寺の外郭にようやくたどり着いた。 なるほど、中は入れないのか、ほぼ一本道で回るように作られている、…外郭のギシギシと音が鳴ったりするエリアを進んでいくと…ついに目的の清水の舞台とやらにたどり着いた。 「これが…うぉぉ…」 「…本当に美しい…」 今日は快晴だった、真っ直ぐみれば桜の花が邪魔しないように広がり、左右には大量に咲き乱れる。 そう、…中央から見る景色は…まさに崖そのものを覗いていくよう、真下は黒く影に包まれていて、それでいて奥の奥ーー山とその下に広がる都市が美しい。 過去の時代と違い、現代だからこそ見れる美しい都市と自然のコントラストはすっ……と涼しい風が心を吹き抜けるように、俺の身体を軽くする。

14 21/06/28(月)22:35:45 No.818104625

「…凄いですね、これが清水の舞台…」 「……飛び降りちゃだめだからね?」 するとグラスは優しく笑った。 「もう、今はちゃんと諺は変わってるんですよ~、清水の舞台から飛び降りる気持ち、です♪」 10分かけて景色をしっかり目に焼き付けて、…次の場所へと向かうべく、外郭の進行ルートに沿って進んでいく。 寺からすぐ横にある長い階段を降りて、奥の森へと進むと…。 「音羽の滝かぁ…」 三つの小さな滝が3本に別れて流れ落ちていて、それを後ろから観光客は柄杓に入れて…飲み干していた。

15 21/06/28(月)22:36:14 No.818104841

「右から延命長寿、恋愛成就、学業大成です♪」 「へぇ…じゃあ俺は延命長寿を飲もうか…」 グラスと俺は長めの柄杓をレンタルし、早速裏側の滝の部分に… きっとグラスは学業大せ…あれ?真ん中? おお…グラスも恋を知る時期か…きっといい相手が見つかったんだろうな。 「んっ……!キッ」 すっと飲み干したグラスはなにやら凄まじく決心を決めた顔になる 「ヒッ」 なんとなーく…その…覚悟の差というか、軽い気持ちで選んだ俺の飲む水は微妙に喉を通らなかった。 あと、…近くのおみくじ買おうとしたらグラスから 「成就を祈り、運は己の手で掴むものです、このような物に感化されてはなりません」 と言われたので購入を断念した。

16 21/06/28(月)22:37:09 No.818105191

後は戻りの下ルートを通るのみ、下のルートを通ると…崖の上にある清水寺が映る。 ここからみるとまた違った雄大さだ、…人が近づけるものじゃないなって凄く感じれる。 「うんうん、いい場所だった、…お腹減ったね」 「はい、…では目的の天ぷらを食べに行きましょうか」 意外と京都はこういった観光地から車道に行き着くと、タクシーがある。ひとつ捕まえて、グラスと決めた目的地へと向かった。 途中で降りて、路地を歩き…竹柵が包まれた小さな一軒家のような店にはいる。 京都の天ぷら…楽しみだ!

17 21/06/28(月)22:38:13 No.818105623

次飯テロ …天ぷらメシテロがなんと文章の40パーセントも…ある… しかもほぼグラスの描写無い…本当の食レポ… なので次はスルーしたい人はスルーしてどうぞ

18 21/06/28(月)22:39:10 No.818105969

「」の食レポしかと見届けよう

19 21/06/28(月)22:43:42 No.818107630

>…天ぷらメシテロがなんと文章の40パーセントも…ある… >しかもほぼグラスの描写無い…本当の食レポ… ウマ娘はたくさん食べるから食レポはウマ娘のssなんだ ◆

20 21/06/28(月)22:44:31 No.818107935

「予約されてたグラスワンダー様ですね」 小さな個室に入り、お座敷には向かい合うように二つの席がある。 奥の窓からは慎ましく美しい緑の世界がある、…綺麗に松と灯篭が美しく整えられた中庭だった。 「さて、何が来るのか…」 コースを選んだ俺たちは、静かに待機する。 まず来たのは…賀茂なす、そして鹿ヶ谷カボチャ、万願寺のししとう 「「頂きます。」」 何から食おうか… よし、まずはナスだ、京都というとナスが1番有名だからな。

21 21/06/28(月)22:44:52 No.818108055

薄衣に包まれた天ぷらに、特製めんつゆに衣が壊れないようにそっと付けて一口に頂く。 「……うま…いや…これは美味しいと言わないとダメなやつだ…」 ……なんだこれは、語彙力を失いかけたが、ゆっくりと噛み締めその味を感じて、ようやく言葉にできるようになる。 ナスといえば多くの場合天ぷらにするとふわふわとした食感が特徴だろう、だがこれは全く違うと言っていい 分厚いナスはまずふんわりとした食感から迎えてくれる、しかしここで噛み締めた時に感触は180°変化した!…トロットロの茄子に変わり、大量に油と茄子の甘い出汁が口いっぱいに広がる。 これは一口で食べなければきっと正しく味わえない、だが…一口で食べ切るには勿体なさすぎる味だった。 幸いもうひとつナスはある、…しかし食べてしまえば無くなる、…食べても無くならなければ良いのに……!

22 21/06/28(月)22:45:35 No.818108328

>ウマ娘はたくさん食べるから食レポはウマ娘のssなんだ >◆ オグリが言うと説得力あるな…

23 21/06/28(月)22:46:05 No.818108506

「美味しいですね…カボチャも凄いですよ♪」 「どれどれ…」 揚げられたカボチャを…そうだな、これはめんつゆではないな、茶塩を一つまみ…うん、どれとれ…うおっ、…美味い…! カボチャはまずサクッと衣が迎えて、次の瞬間には…ねっとりとジャムのような濃厚な甘さとカボチャの繊維と共にほどけていく深いトロリとした感触だ。 「食事に勿体ないと感じるなんて…」 「ご馳走様、とはまさにこのことですね♪馳走は惜しみながら味会うものですから」

24 21/06/28(月)22:46:24 No.818108643

グラスの言葉に俺は強く頷き、一通り1周を済ますべく、最後の万願寺のししとうを食べる。 サクッサクッ、と音を立てれば、爽やかなししとうの青く森のような香りが突き抜け、それでいて辛味はなく…柔らかなわキャベツような…優しい甘さが広がる。 何もつけずたべて正解だった、そのままが恐らく1番美味しい…。 夢心地に三品を食べ終え、次は魚介がやってくると言う。 「…心はもうおなかいっぱいだ…お腹はまだ食べれるというのに…なんだこれは…」 「私もです、ウマ娘の食事量からは程遠いのに…これだけで満足してる私がいます♪」

25 21/06/28(月)22:46:52 No.818108814

そして次の天ぷらが運ばれてくる。 鰻の大葉巻き、海老、雲丹の磯部まき、そして…これは…なんだ? 店員に聞いたところ名代揚というらしい、形状からみて魚ではないような気がする。 「どうやら…サービスみたいですよ」 「そうなのか、じゃ、お言葉に甘えて…」 塩をひとつまみ、では早速…なるほど、このつぶつぶ感と砂糖のような甘さ…コーンか! コーンの揚げ物はしっている、しかしここまで完璧に線だけ抜いてくっついたまま揚げたトウモロコシの天ぷらは初めてだった。 うんうん、これはお腹が動いてきたぞ…!

26 21/06/28(月)22:47:15 No.818108963

「次は…ふふっ、贅沢に雲丹を食べてみよう」 カリッ…磯部の海の匂いに続き…トロリと熱を持ち、それでいて固まってない半ナマのウニが口に広がる。 濃厚なウニの匂いと甘み…絶筆だ、言葉に出来ぬほど尊く、貴重な味だと俺は感じる…。 「あぁ…」 「もう…トレーナーさんったら♪」 ついに俺は語彙力を失った。 だが思考は止まらない…次はあなごと行こう。 これはめんつゆだな、醤油と白身は最高の組み合わせだ、サッと付けて食べると…驚くほどふんわりと、雲のようなほどける食感と良い魚がもつ甘い脂が包み、俺を天国へと誘う。 平常心で食べてるグラスワンダーが恐ろしいと感じ始めた、…やはり不退転。

27 21/06/28(月)22:48:52 No.818109593

いい…

28 21/06/28(月)22:49:06 No.818109683

次は王道のエビを食べる、…わぁ、これも凄い…カリッと、ふわりと…そしてエビが持つべき歯ごたえのような肉厚感。 噛めば程よくちぎれて甘さと旨みが口いっぱいに広がる、………こうして2人で食べる天国のような時間はあっという間に過ぎていき… 最後に天丼を食べ、無事料理のメニューは終わった。 「…すごい美味しかったなぁ」 「はい~、…京都といえば日本料理に限りますね♪」 「…じゃ、腹ごしらえ済んだし、次は…よし」 「…どこに行くのですか?トレーナーさん」 「伏見稲荷神社に行こう!」

29 21/06/28(月)22:49:57 No.818109993

だいぶ長文になった… 次は22:55更新

30 21/06/28(月)22:51:52 No.818110724

これは良いテロだね

31 21/06/28(月)22:52:06 No.818110798

腹が減ってくるな…

32 21/06/28(月)22:52:25 No.818110918

>「…心はもうおなかいっぱいだ…お腹はまだ食べれるというのに…なんだこれは…」 あるある

33 21/06/28(月)22:55:09 No.818112013

伏見稲荷神社に到着した。 あれ?想像してたの大量の鳥居がないぞ?大鳥居が1つと、真っ直ぐ先にこんもりとした美しい緑の森があるだけだ。 「ここを真っ直ぐ進むんですよ~」 「…あー、想像と違って驚きだよ…」 それはどうでしょう、とグラスはニコニコと歩き続ける。 少し経って… 「あれ?この鳥居は…あ、これが…!」 森に入り始めたすぐさま、大量の赤い鳥居が並ぶ、有名な道が広がっている。 …あー…こうも鳥居があると…森と合わさって昼間だと言うのにかなり薄暗い、時折あかりが差し込むが、午後の夕暮れのような不思議な明るさの道だ。 カツ、カツと石畳の道を進み、途中二つに道が別れる…

34 21/06/28(月)22:55:48 No.818112264

「ん…どっちも同じ所に着くのか…?」 「行きと帰りで別れてるんですよ~」 なるほど、と小さく頷き、行きの道を進み… ようやく鳥居から抜けた…そこにあったのは…映画やゲームで出てくるような、美しく青々とした緑深く、苔蒸した世界。 奥にある石鳥居が緑に染まっていて、古く寂れたそれは今にも崩れそうなのに、強く形状を整えている。 一瞬思い立ち、奥の崖の方を見渡す。 すると美しい竹林が広がっていて、…静かに、光を差す小さな神社があった。 「…」 冷たく、湿りを持つ空気を飲めば、…どこか神通力のような物を感じる。ぞわぞわとするこの感触は…単なる景色だけでは無いのかもしれない。

35 21/06/28(月)22:56:46 No.818112676

「美しい世界でしょう?日本の原風景とも言える世界です、…このような景色はどこでも見れるようで…実の所京都でしか見れない景色なんですよ」 「…詳しいな」 「…不思議ですよね、日本人のトレーナーさんはきっと感じたはずです、日本の懐かしい景色ってこういうのなんじゃないのかなって」 …さっきのぞわりとした感覚、…言われてみるとその懐かしい雰囲気に似ていた。 「でも、…この景色は東京の明治神宮と似ているとも言われます、ですが、自然に生まれたのはこちらが先…明治神宮は…人の手によってこの幻想の景色を作らんが為、生まれた場所なんですよ」 「…へぇ…面白い話だね」 ええ、と彼女は微笑む。

36 21/06/28(月)22:57:11 No.818112851

「明治神宮は遥昔から…自然の形になるように…100年という単位をかけて作られていきました、トレーナーさん、森がどのようにしてこの美しい形になるかを知っていますか?」 「全然知らないや」 「森はまず杉のようなトゲのある木々が生えます、そしてそのあいた光の差す場所から…静かに、この美しく深い森の苗が生まれていくんです、そうして幾年を経つことで、深く広い葉がこのように影を作ると…杉並木は消え、この森が生まれます、これで200年はかかるんですよ~」 「200!?途方も無いな…」 「残念ながら…今この景色は少しずつ失われています、…でも…面白いですよね、人が手を貸し、ちゃんと森に寄り添えば…半分の時間でそれを形成させることができるんですよ♪人が森を作ることを良しとしない人達はいます、でも…ちゃんと寄り添えるかどうかが1番大切、ということですね♪」 「グラス…本当賢いなぁ」 「…賢くあらねば…強き武人ではありませんから、………………トレーナーさんもですよ?」 「………ハイ…………」 冷や汗をかきながらもニコニコするグラスと共に外周を完全に周り、帰り道の鳥居の並びを抜けると…

37 21/06/28(月)22:57:33 No.818113005

伏見稲荷はたのしかったな…

38 21/06/28(月)22:57:34 No.818113014

「あっ…もう夕暮れだね」 「ふふっ…ロケーションを得て、またご飯、ですね♪」 天ぷらはグラスが決めた、伏見稲荷付近は俺が決めていた。 俺が行く場所、それは……… 「ここだ、炭火焼きの店」 と上手く包み隠したが… 「あらあら…ふふっ、お酒ですか~?」 グラスには既にバレバレであった。 「うっ…京都の日本酒が飲みたいんです…許してください…」 「いえいえ、夕餉は酒と共に宴をするのが風情です、…羽目は大きく外さないよう、しっかり見張りますからね」 「分かってます……」

39 21/06/28(月)22:58:17 No.818113361

まずは俺用の清酒10種キット!!最高だ! 炭火焼きのキットでやってくるのは、丹波牛の牛タンとステーキ、これは豪快に焼いて食べるそうだ。 魚介はサザエのつぼ焼きと豪快なアワビの丸焼き、焼きウニ! 次に京都鳥の焼き鳥、つくねが入った小さな鳥鍋。 魚介類もすごい!エビとタイがセットになった最高級舟盛り、「玉手箱」という物だ。 野菜は京都の盛りだくさんも言えるだろう!カボチャのキッシュ、カブとサーモンのカルパッチョ、天ぷら各種もある。 うむうむ、…締めくくりにふさわしい贅沢なメニューだった。 グラスも嬉しそうに食べてるし、今回は大当た… 「トレーナーさん、今日は私のわがままにお付き合い頂き、本当にお疲れ様でした」 そう言ってグラスは俺が飲み干した清酒にゆっくりと注…あれ?未成年がやったら不味くね? 「細かいことは気にしてはなりませんよ~」 「…いやいやいや…ありがとうございます…」 ふふふと笑う彼女、あれ?ほどほどにするんじゃ…あれ?なんでそういえば一升瓶持ってるんだ? まあ細かいことはいいか!

40 21/06/28(月)22:58:49 No.818113565

グラスはいつもの笑顔でガンガン注いでくる。…あれ?今何杯目だ?…意識がもうだいぶヤバくなり始めてる…。 「グラス…そろそろ…」 「いえいえ、トレーナーさんも男でしょう?まだ…行けますよね~?」 待って待って…いや!好意だし!ここはありがたく貰おう! ~~~⏰~~~ いしき…ない… 「今日は楽しかったですね~」 「うん…グラスぅ…」 「あらあら~…こんなに酔っちゃって…お酒臭いですよ~」 「ごめん…ごめん…」 「大丈夫です、さ、………ホテルに行きましょうね~」 「…うん、…………うん?」 「ちゃーんと…予約してたんですよー?」 「うん…行こう…グラスぅ…」 「ふふっ…………………ふふふっ………」

41 21/06/28(月)22:59:09 No.818113711

………俺はグラスの策略に酷く後悔することになったのであった。

42 21/06/28(月)22:59:16 No.818113782

こいつ潰す気で…

43 21/06/28(月)23:01:54 No.818114962

こいつら!

44 21/06/28(月)23:02:59 No.818115480

いい文章だったがどうやら夜中に見るべきものではなかったようだ

45 21/06/28(月)23:03:51 No.818115912

見事に手管に引っ掛かった

46 21/06/28(月)23:05:44 No.818116783

というわけで買ったえび天と一緒に晩酌するわ

47 21/06/28(月)23:08:41 No.818118154

メジロ京シティだろうか

48 21/06/28(月)23:08:42 No.818118170

はめられてる!

49 21/06/28(月)23:09:19 No.818118411

精神一到ナニ事か成らざらん Lv6

50 21/06/28(月)23:11:59 No.818119471

グラス…? グラス……!?

51 21/06/28(月)23:14:51 No.818120767

>はめられてる! はめたのはトレーナーだろうが!

52 21/06/28(月)23:16:16 No.818121399

あきらめてパパになりましょうね~

53 21/06/28(月)23:18:00 No.818122144

デレデレになってるなこのグラス…

54 21/06/28(月)23:18:21 No.818122267

次の日二日酔いと裸のグラスにトレーナーは耐えられるか

55 21/06/28(月)23:20:17 No.818123002

最初のところ京が抜けて都になってたから一瞬メジロかと疑ってしまった

56 21/06/28(月)23:21:11 No.818123364

地元だけど一度も伏見稲荷行ったことないや…

57 21/06/28(月)23:22:14 No.818123743

コイツ死ぬほど卑しいデース…

58 21/06/28(月)23:22:44 No.818123936

エル。貴方もこうなるのよ

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