虹裏img歴史資料館

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21/06/23(水)01:18:58 『さあ... のスレッド詳細

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画像ファイル名:1624378738392.jpg 21/06/23(水)01:18:58 No.816057268

『さあ、聞いてらっしゃい、始めますよ。このお話をおしまいまできくと、だんだんなにかがはっきりしてきて、つまり、それがわるい魔女のお話であったことがわかるのです。この魔女が妖精たちの中でも一番いけないやつで、まがいなしの「雪の女王」でした。 さて、ある日のこと、雪の女王は鏡を一面作ったのですが、その鏡というのが、どんな結構な美しい者でもそれに映ると、ほとんどないも同然に縮こまってしまう代わり、くだらない、みっともない様子の者に限って余計はっきりといかにも憎々しく映るという、不思議な性質をもったものでした。どんな美しい景色もこの鏡に映すと煮くたらしたほうれんそうのように見え、どんなに立派な人たちも嫌な恰好になるか、胴体のない頭だけで逆立ちするかしました。顔は見違えるほど歪んでしまい、たったひとつぼっちのそばかすでも、鼻や口いっぱいに大きく広がって映りました。

1 21/06/23(水)01:19:59 No.816057510

これを面白いと思った雪の女王は、街に雪を吹きかけに行くついでに人をからかってやろうと、トリスタンに自分の大きなそりを引かせました。しかし、いざ町で鏡を見ているうちに、自分がむしゃくしゃしてしまって、鏡を割ってしまうのです。ここから物語は始まるのです』 ――と、導入はこんなものか。昨今は文字数を減らすブームがあるというからな。作業量が減るのは大いに結構!続編もリメイクも生前は意地でもやるかと思っていたが、これは楽でいい!昔の文を引っ張ってきて結末は同じにしてしまえば既存のファンが最初からつく!なるほどイソップだグリムだが躍起になるわけだ!これはもう装丁さえ変えてしまえばバレないのでは?

2 21/06/23(水)01:21:07 No.816057803

…比較するのは容易だからやめておけ?おや、誰かと思えば巌窟王じゃないか。マスターの警護はいいのか?今は決戦のまっさなか、主を奪った悪の妃を打ち倒すのは、カタルシスとしては上々じゃないか? あれは恩讐の対象ではない、手を出す必要がない?あれか。過保護だとか妻とか自称するのがエデに似てるとか考えて待て俺が悪かったコーヒーを蒸発させるな。真面目にやればいいんだろう真面目にやれば。 しかし、復讐者というのは難解なものだ。逸話、そうあれというレッテル、獣が人に向ける敵対心、人に零落された恨みなんて幅があるのに、人類への呪いはただの狂人とカテゴライズするわけか。呪いも元は恨みから始まったもののはずだが…まあ、異聞帯なんてアナザーエンド、どんなに荒唐無稽なオチがでもそれが事実なのだから仕方ない。事実は小説よりボツになる、といったところか。 いいから続きを書け?お前は編集者か何かか。完全に出遅れてトレンド遅れになる?まあ、王様の耳がロバの耳なんて噂に遅れて乗っかっても今更にしかならないか。ではそうだな…

3 21/06/23(水)01:24:21 No.816058494

『とある大きな町に、男の子が住んでいました。その男の子はカイというのですが、それがとてもかわいい様子でした。どれくらいかわいいかといえば、どんなに美しい人でも、どんなに立派な人でも、彼を見るとたちまち頬を染め、頬ずりをし、頬に接吻をしようと寄ってくるのです。 ある日、カイはそりで滑って遊んでいました。町の中にいる男の子の中で一番早くそりで滑ろうとしているうちに、街の外に出てしまいました。あたりは暗くなって、びゅうびゅうとふぶいてきます。寒くなって震えていると、空から大きな音がしました。不思議になって空を見ると、雪とは違う何かが目と胸にチクリと刺さりました。

4 21/06/23(水)01:25:40 No.816058814

カイはびっくりして後ろに倒れてしまいましたが、その上から大きな雪が降ってきました。みるみるそれは大きくなって、とうとうそれが、紛いのない、若い、一人の女の人になりました。もう何百万という数の星のように光るこな雪で織った、うすい白い紗の着物を着ていました。女の姿はしていましたが、氷のからだをしていました。ぎらぎらひかる氷のからだをして、そのくせ生きているのです。その目は、明るい星を二つ並べたようでしたが、おちつきも休みもない目でした。それこそまさに、雪の女王なのでした。 さて、この雪の女王もその男の子を見たのですが、その男の子は町の女の子なら、誰でもたちまち頬を染め、頬ずりをし、頬に接吻をしようと寄ってくるのです。それをはっきり見たものでしたから、ぎらぎらと光る氷の体が、ぽっと熱くなりました。落ち着かない目がとろんとし、氷の足をつぅと溶けた体が流れました。

5 21/06/23(水)01:27:00 No.816059118

その様子をじっと見つめているカイは、よく見ると寒さに震えていました。雪の女王はうなずき、手招きします。 「あら、あなた、震えていますね。私の熊の毛皮に入りなさい」 そういうと女王はこういいながら女王は、その男の子をじぶんのそりにいれて傍らに座らせ、その毛皮をかけてやりました。するとカイは、まるで雪の吹き積もった中に埋められたように感じました。 「まだ寒いのか」 女王はたずねました。それからカイの額に頬をつけました。まあ、それは氷よりももっとつめたい感じでした。しかし、それがカイの心にジーンと染み渡りました。カイはこのまま死んでしまうのではないかと、思いました。――けれど、それもほんのわずかの間で、やがてカイは、すっかり気持ちがよくなって、もう身の周りの寒さなど、いっこう気にならなくなりました。カイの目には、女王は申し分なく完全で、恐ろしいなどとは感じなくなりました。

6 21/06/23(水)01:28:11 No.816059411

そら、覚えているでしょう。あの嫌な魔法の鏡の欠片で、その鏡に映すと、大きくていいものも、小さく、いやなものにみえるかわり、いけないわるいものほど、一層際立って悪く見え、何によらず、物事の粗がすぐ目立って見えるのです。かわいそうに、カイは心臓に欠片が一つ入ってしまいましたから、まもなくそれは氷の塊のようになるでしょう。それなりもう痛みはしませんけれども、確かに心臓の中に残りました。 カイは女王をみあげました。まあその美しいことと言ったら。カイは、これだけ賢そうな立派な顔が他にあろうとは、どうしたって思えませんでした。もうこの女王が氷でできているとは思えなくなりました。 「頬ずりはやめましょう」と、雪の女王はいいました。 「この上するなら、まずは屋根を敷かないと――我が夫」

7 21/06/23(水)01:28:24 No.816059458

女王は自分のクマの毛皮を脱ぎ、そりの屋根にしました。そして、女王はカイを連れて高く飛びました。高い黒雲の上までもとんで行きました。嵐はざあざあひゅうひゅうふきすさんで、昔の歌でも歌っているようでした。 女王とカイは、森や、湖や、海や、陸の上を、とんで行きました。下のほうでは、つめたい風がごうごううなって、狼の群れがほえたり、雪がしゃっしゃっときしったりして、その上に、まっくろな烏がカアカア鳴いて飛んでいました。しかし、はるか上のほうには、お月さまがこうこうと照っていました。このお月さまの下で、ながいながい冬の夜じゅう、カイと女王は肌を重ねていました。昼になると、女王はカイの胸もとで眠りました。 これを聞きながらそりを引いていたトリスタンは第三再臨しました。

8 21/06/23(水)01:29:10 No.816059598

さて、これに面白くないのは町にいた女の子です。カイがいなくなったことは、すぐに町中に伝わりました。 その一人であるゲルダという女の子は、カイが死んでしまったと思いわんわんと泣きました。 あるゲルダはカイは誰かに連れ去られたのだと思い旅に出ました。 またあるゲルダは「安珍様の浮気の気配…」とすごい顔をしながら溶岩を泳ぎ始めました。 またまたあるゲルダは――』 おい待てどうした今ようやく13人のゲルダを出すところなんだ原稿を燃やそうとするな急げといったのはお前だろうが。 突っ込みどころが多すぎるだと?俺はパトロンの要望に極力応えているだけだ童貞に頼むのが間違いだがな! それはこの際看過するとしてもなぜゲルダを増やしたぁ?ハーレムを蹴散らして夫手に入れる自分カッケーしてほしいという要望だよ馬鹿め!いちいち新キャラの名前なぞ考えている暇なぞあるか!この街には13人のゲルダがいればいいだけのこと!ついでにハーレムものは手を変え品を変え古来からのニーズだ!なら全員名前が同じでもいいだろうお前もメルセデスとかつけているだろうが締め切り三秒前と見たーー!!!

9 21/06/23(水)01:32:54 No.816060382

ノリと勢いで続けちゃった雪の女王Rを執筆するようモルガン社長に呪われたアンデルセンシリーズです。このために青空文庫で雪の女王の翻訳を読みました。これ子供向けの分量じゃない…とか思いながら読んでました。何をやっているんでしょうか。 巌窟王?最後のネタをいじりたいがために出しました、絶対キャラ崩壊してる…

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