21/06/22(火)11:13:11 右を向... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1624327991542.jpg 21/06/22(火)11:13:11 No.815809866
右を向いたら────キングとセイちゃん。 左を向けば────スペちゃんとグラス。 気付けばアタシの同級生は、それぞれ愛の形を見出して、仲睦まじくやっている。 相手が居なくて僻んでいるとかそういう事は特になくて、アタシはアタシで、トレーナーにして人生最大のパートナー、誓い合った伴侶が居たりするのだが、彼とは愛すべき相手である以上に歳の差のある男女という、ちょっと間のある関係でもある訳で。 「────、週末、スズカさんが名古屋に────。それで────」 「もう────、なら、夜にうかがい────」 学生同士とは違い、気軽にべたべたとくっついたりは出来ないのである。本当に。 プライバシーを確保しやすい代わりに日常的なコミュニケーションが減るというか、そんな感じである。そんな中で、同級生のアレやソレにあてられるというのは時折凄まじくクるもので。 「ねーキング、見て見て────」 「おばか!なに見せ────、なによその下着──!」
1 21/06/22(火)11:13:23 No.815809895
騒々しい食堂近くのテラス。待ち人を待つ間、ぼんやりと景色を見る。 ああ、青い空、白い雲、調布から飛んでるっぽい飛行機──── 「おい、エル」 「べぇっ」 ぱかんとプラ製の板で頭を叩かれて意識を戻すと、背後には大柄な男の影。 アタシの頭を叩いたバインダーを持ったジャージ姿は、紛れもなく、我がパートナーだ。 「トレーナーさん!」 「ん。さっさと着替えろよ」 跳ねるように椅子から立ち上がり、鬱憤を晴らすように思わず抱きつくと、無碍にはしまいと頭を2度ほど撫でて、それから軽く抱き返してくれる。 大きな身体が、アタシを包んで────しばらくの後、すいと離れる。
2 21/06/22(火)11:13:35 No.815809932
離れるのを名残惜しく感じながら腕を離すと、先ほどまではなかった視線を感じる。 1、2、3、4────視線の元へ目を向ければ、同期の、ライバルとして競い合った、あのウマ娘たちが、ずらりと並んでいる。 『仲が良い』 「よねぇ」「のよね」 「んだよね」「んですね」 そう、口々に、揃って、アタシに向かって言うものだから。 「アナタたちにだけは言われたくないデース!!」 思わずそう、叫んでしまったのだった。
3 <a href="mailto:s">21/06/22(火)11:15:24</a> [s] No.815810227
しばしばエルちゃんどこ行った話をされるので幻覚剤の配合を変えて見てみたものです 以下はまとめです fu102412.txt fu102413.txt