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安田記... のスレッド詳細

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21/06/21(月)21:48:24 No.815669055

安田記念も無事終わり、春から初夏にかけてのG1シーズンもひと段落となった6月中盤。久しぶりに俺はエアグルーヴと一緒に自分の家でのんびりとしていた 「……雨が降ってくるな」 窓際の椅子に座って本を読んでいたエアグルーヴが窓に振り向いて呟く。ピンと立った耳は窓の外の鈍い灰色の空に向けられ、警戒しているのか尻尾が左右に小さく揺れていた 「わかる?」 「ああ、雨の匂いが強くなってきている。この分なら降るまで一時間もないだろう」 ウマ娘の五感は人間の数十倍、特に神経質な所があるエアグルーヴだ、環境の変化には敏感なんだろう 「洗濯物は今日干してないから濡れるってことはないと思うけど…」 「ガレージの扉はちゃんと閉めてあるのだろうな?以前貴様は車庫入れをしてそのまま……」 瞬間、光がまるで洪水の様に視界一杯に広がった。一瞬遅れてまるで何かが爆発したかのような轟音 「きゃあああああああっ!?」 「エアグルーヴッ!?」 落雷だ。しかも目と鼻の先にある電柱に落ちてきやがった。それを見てしまったエアグルーヴが絶叫し、倒れ込みそうになるのを慌てて抱きとめる

1 21/06/21(月)21:48:42 No.815669174

「大丈夫かエアグルーヴ!?」 「あ、ああ……くっ、私としたことが何と情けない……」 「フラッシュなんか目じゃない光の強さだ、仕方ないよ。窓から離れよう、立てる?」 「うむ……夏は嫌いだ。雷雨が増えるし、虫も出てくる」 彼女の苦手な物2TOPだ、どちらもこれからの時期遭遇率が格段に上がってくる。少なくとも俺の家で害虫と遭遇しないように、最低限の掃除は欠かさないようにしないとな エアグルーヴをリビング中央のソファに座らせ、ゆっくり背中から尾までを繰り返し撫でる 「目は見える?」 「霞んでいるがなんとか…女帝たるものが何という…」 「自然現象相手に女帝も何もないって。こういう時は素直に甘えるもんだよ。怖いものは怖いんだから」 「こ、怖いなど私は一言も!」 「うん。一言も言ってない。でも苦手なものを素直に苦手だって口に出せることもいい統治者には必須だよ。エアグルーヴ」 「……」

2 21/06/21(月)21:49:08 No.815669362

返事はない。けど彼女は俺の胸に身を委ねて、強くシャツを握りしめて来た。遠雷が鳴り響くたびにぴくり、ぴくりと彼女の耳が震え、その度に俺は頭を撫で、抱きしめて大丈夫だよと呟いた 彼女には悪いけれど、雷はエアグルーヴが甘えてくれる良い切っ掛けになったようだ。普段から俺を理想のパートナーと言ってくれているけれど、生来の意地っ張りさは未だにどうして抜けなくて 雨も小降りになる頃には、膝の上でお姫様は小さく寝息を立てている ごめんねエアグルーヴ。君とは反対で、俺は君とこう言う時間を過ごせる夏が好きなんだ

3 21/06/21(月)21:50:05 No.815669780

雨が多いこの時期は女帝は大変だろうなと思いしたためた この程度しか書けない未熟者なのでこれで失礼する

4 21/06/21(月)21:53:36 No.815671262

急な夕立が降った後の様に適度にしっとり

5 21/06/21(月)22:00:51 No.815674361

>遠雷が鳴り響くたびにぴくり、ぴくりと彼女の耳が震え、 かわいい