ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
21/06/17(木)03:51:57 No.814058751
※えっちなの やつれ、やつれ。十字架を引きずるような足取りで、向かうべきゴルゴダの丘もなく。ただひたすらに退廃を求めれど、求めるほどに自分の怠惰がいかに生ぬるかったかを思い知らされた。 私は何も知らず、お子様の遊びをしていただけなのだろう。ここにいるのが、本物だ。トレセン学園から遠く離れて、私は今頭を打ち付けるようなクラブミュージックに浸っている。周りは異様な熱気に包まれていて、気を抜けば飲み込まれてしまいそうだ。 何故こんなことをしているのか。簡単だ。私はもう走れないと言われたから。脚が限界らしい。どうしようもない。だから走るのをやめて、泣き続けていたけど。
1 21/06/17(木)03:52:17 No.814058773
周りの配慮が、私の心を無邪気に突き刺す。ライバルとして見てくれる子は誰もいなくなった。トレーナーさんも私の担当としてではなく、責任者か何かとして私に会いに来る。 逃げることを決めたのが昨日。フードを被って耳を隠し、長めの上着でしっぽを隠す。それだけで、ウマ娘としての自分とおさらばできた気分だ。 「そこのキミ、踊らない?」 「あーごめんなさい、私ちょっと脚悪くしててさー」 嘘ではない。本当はもう、私の脚なんてどうでいいけど。 「可愛いのに勿体無いなぁ、じゃあ飲む?」 可愛い、か。そのフレーズを聞いた途端、トレーナーさんの顔が反射的に浮かぶ。あの人は、私のことを今でも信じているのだろうか。そうだったら、いいのに。 不良少女に成り下がった私は、差し出されたグラスを手に取る。そんなに大人びて見えるだろうか、私。そういう身なりにこれからは気を使ってもいいのかもしれない。 もう私は、ウマ娘ではないのだから。
2 21/06/17(木)03:52:36 No.814058791
「うっ…んぅ…はぁ、はぁ…」 「いい飲みっぷりだねぇ、顔が赤らんでますます可愛い」 「やめてくださいよー」 気がつけば、酒を勧めてきた男の人と喋り始めていた。 「…そうそう、それでシロが…」 「へぇ…可愛い子には可愛い猫が懐くもんだな」 「さっきからおせじばっかりー」 なんだ、飲酒なんてたいしたことないな。私の警戒心は完全に解け、身体中が火照る。あつい。あつい。のんで、ひやさなきゃ。 「…でぇ、で…にゃ」 「なるほどねぇ…。そろそろ寝たかな?」 うん、私は今から寝ます。身体に力が入らないし…。ちからが、はいらない。 「…この子連れてくぞ」 身体を持ち上げられ、抱えられ。薄ぼんやり、抵抗はできない。
3 21/06/17(木)03:52:52 No.814058806
クラブの裏、もう外は真っ暗だった。寒々とした風とは裏腹に、私の身体はあつくあつく。 「筋弛緩剤はたっぷり入ってる。ピクリともできないはずだ。…さて、お楽しみと行こうか」 身体が地面に置かれたのがわかる。フードが脱がされたのがわかる。 「…うわっ!こいつ、トレセン学園の奴だ…おいおいウマ娘だぞオイ!」 「ウマ娘ってスッゲー力強いんじゃなかったっすか?大丈夫なんすか?」 「クスリ増やしとくか…」 ちくり。私の手首に痛感が走る。そこでようやく、異変に気づく。 「ちょっ…なにす…!」 力は全く入らない。両腕を後ろ手に縛られて、脚は片方ずつ男の仲間に固定されている。首筋を冷や汗が垂れる。いや、それだけじゃない。明らかに、私の身体は異常な熱さになっていた。
4 21/06/17(木)03:53:26 No.814058832
「にゃに…おぉ…」 呂律も回らず、涎が垂れる。胸の奥がこそばゆい。理解できない感覚。知らない恐怖の熱暴走。 「いやーいい顔してるとは思ったが、ウマ娘とはねえ。レア物中のレア物だな」 「はーっ、はぁ…、はっ、はぁ…」 考えろ。私は策士なんだから、ここからの策を考えろ。そう自分を奮い立たせようとする。でも、震えは止まらない。力が抜けていなければ負けないはずなのに。悔しくて涙が出て来る。 「いいか嬢ちゃん、ウマ娘だって女なんだってことわからせてやるよ…なっ」 「ふむぅ!?んっ…あっ…んっうぅ…」 突然のことだった。私の口が、分厚い唇に塞がれた。アルコール臭が混ざり合い、鼻をつく。キスの手順も知らないけれど、これは大切な人とだけやることだというのは知っている。それを、こんな。 口内を蹂躙され、唾液を混じり合わせる。糸を引くそれが、恐怖を煽る。私の身体は、明確に反応していた。 「さてと、さっさと本番に行くか」 「…ほん、ばん?」 「歳誤魔化して酒飲んだ奴が何今更カマトトぶってんだよ」 周囲から笑いが巻き起こる。でも、そのぎらついた視線が私を品定めしているのはわかってしまった。
5 21/06/17(木)03:53:48 No.814058857
「いいか?今からお前は、恋人同士でする行為の初めての思い出を全部めちゃくちゃにされるんだ。これから先どんな幸せがあろうと、その度に今日を思い出す。俺はそれが楽しみでこれやってんのよ!」 男が叫ぶ。怖い、怖い。誰も助けてくれない。私は皆から逃げたから、当たり前なんだ。 「…やっ、やだあ…!離して、離してよ…!」 駄々っ子のように無様に泣き叫ぶ。上着は剥がされ、薄い胸とそれを包む下着だけ。服を剥がれるたびに、鼓動が痛く大きくなる。身体の熱さは最高潮を迎え、自分の中から服を脱がされることを喜ぶ感情が生まれる。 いやだ、こんなの、いやだ。私はクスリで感覚と感情をめちゃくちゃにされながら、一生消えない傷を負うのだろうか。そんなのはいやだ。だって、私には───── 「おい、俺の担当ウマ娘に何してくれてるんだ?」 聞き馴染んだ声が聞こえる。幻聴まで生み出す現実逃避っぷりとは救いがない。でも、本当にここであなたが来てくれたなら。 一生消えないだろう今日の傷を、埋め合わせてくれるかもしれない。
6 21/06/17(木)03:54:19 No.814058882
「スカイ!スカイだな、よかった…」 「トレーナー、さん…?」 本物なのだろうか。夢を見ているのだろうか。感覚がふわふわしているから、夢に違いない。 夢ならば。 「んむっ…!」 「んんっ…はぁ…ちゅっ…トレーナーさん、あつい、あついんだ…」 感覚の新鮮さが、現実だと教える。けれど止められない。私の身体は勝手に動く。私の口は勝手に喋る。 「とってもこわくて。こわくて。あのひとは、私に一生の傷を残したって言ってた。お酒を飲んで、おかしなクスリを飲んで、理解できない怖さにあって。 もう、本当におかしくなっちゃってるの。だからさ、今だけでいいから。私がトレーナーさんを愛する権利を、ください」 「責任は取らせてくれ」 「もういいんだよ、それも。私の担当だったのは昔の話なんだから。ただ私の一番信頼してる人が、私の傷を少しでも埋め合わせしてくれたらそれでいい。お願い、トレーナーさん」
7 21/06/17(木)03:55:01 No.814058931
彼女の言葉からは、追い詰められているということしかわからなかった。その深さも暗さもわからなかった。でも、彼女の罪を自分が背負えるなら。これほど嬉しいことはない。 細い身体を、強く強く抱き締める。セイウンスカイもその手を背中に回して来る。彼女は裸のままだったが、倫理より彼女の求める通りにしてやるべきだ。 「ねえ、トレーナーさん」 その唇は艶やかに濡れ、その瞳は琥珀に潤み。その表情と、体温の高さが。彼女が今求めるものを端的に裏付けていた。 「私のこと、めちゃくちゃにして。せつなくて、せつなくて。堪らないの」 彼女が真正面から感情をぶつけて来るのは新鮮で、危うい笑みは扇情的で。 そのまま、セイウンスカイに覆い被さっていく。 「ここに、入れるんだよね?セイちゃんはじつは耳年増なんだよー」 彼女の白い肢体があらわになる。細い腰、筋肉の乗った手足。走る芸術に等しい彼女の身体が今はその汗で濡れて、月明かりでてらてらと輝いている。
8 21/06/17(木)03:55:36 No.814058959
「トレーナーさんのカラダ、素敵」 彼女の言葉は心からのものだとわかってしまう。今はただ、男を求める一人の女。 「ねえ、トレーナーさん。 私で、気持ち良くなってください」 断る理性を捨てる。たとえそれが月に飲まれた狂気でも、縋る。間違いなく、彼女は綺麗だから。その正しさを汚さないのが、自分にできることのような気がした。 「んっ…ふぅん…!はーっ、はーっ…はいっ、たぁ…」 「痛くなったら、辛くなったらすぐやめるぞ」 「心配しないでってー…さっきから、すごく嬉しい」 また満面の笑みを見せる。それが、心苦しい。 「はぁ…トレーナーさん、あっあっ、いい、これいい…。もっと、もっと」 彼女の眼はとろんとして。本当に、本心から幸せを噛み締めている。快楽に身を委ねている。その姿はいじらしくて、正直劣情を煽る。
9 21/06/17(木)03:55:54 No.814058975
「なあ、スカイ」 「なあにっ、んっ、トレーナー、さん」 「好きだよ」 「本気?」 「俺は本気だ」 「…私も」 「…じゃあ本気でやる」 「セイちゃんも、本気で愛を叫んであげる…んっ❤️」 ピストンを激しくする。すると彼女は、はちきれんばかりの恋心を解き放った。 そうか。私、この人のことがずっと好きだったんだ。
10 21/06/17(木)03:56:31 No.814059009
「はぁ…トレーナーさん、好きっ!!好き、好き!ずっとこうしたかったぁ…!今日はとっても幸せ!いつも頑張ってるトレーナーさんが好き!私のことずっと見守ってくれるトレーナーさんが好き!今ひとつになれて、本当にしあわせですっ…!あっあっぁ♥♥っあっだっぁ!!めっ、だめや…めないで!…もっ……っと、トレ…ーナーさんと一緒に気持ち良くなっていられるこの…瞬間が、ずっと続いて欲しい。こんなふうになった私を見捨てないトレーナーさ…んが好き!愛してますぅ…はひ…っ!…!…、ああ…っぁ゛♥いしてますっ!…♥♥」 絶頂。もうどうしようなく、互いが愛しい。 「スカイ…そろそろ俺も限界だ。愛してるぞ」 「もう、セイちゃんはトレーナーさんのものだから…はっ、私も絶対離さない…」 「そうか…ならもっと本気だ」 「えっ」 地獄のような幸せ。
11 21/06/17(木)03:56:58 No.814059034
「あっあっあっだめっやばいってほんお゛っとにだめぇでもぇでも…ッ…ッ…お…ッ…お゛っ♥♥♥お…っぉ!!゛っ♥ん゛っ♥♥♥♥…ぉ゛ッ♥だめやめっぉ♥ないでもっォっ♥♥♥と、もお゛っ♥♥っと幸せになお゛っな…♥り…た…♥り…た…ぉっ♥…ッ…ォっ!!!ぉ゛ッた♥♥いのっ♥♥♥!おほっ、くるくお゛っく♥♥る来お゛っ来♥♥♥るま…た…きち…ゃうあっあっあ……っ、はーっ、ふぅんんっ!ちょっとマジじゃんト…レーナーさん、でも嬉しいお゛っ♥♥♥♥あっイクイクイク♥♥♥♥またイっちゃう♥♥♥」 一緒に果てる。トレーナーさんのあついものが私のおへそに引っかかる。暖かくて幸せだ。雪崩れ込むように二人で舌を絡め、入念な唾液の交換をする。もう、今日飲んだ酒の味は忘れてしまった。
12 21/06/17(木)03:57:13 No.814059047
幸せだ。今日はいい思い出になった。明日から頑張ろう。 「そうだな、スカイ。帰ろう」 「…声に出てましたか」 「スカイのことならなんでもわかるよ」 「…ずるいトレーナーさんだ」 「ずるいけど、今日のことの責任は取るぞ」 責任。その言葉の意味合いがよくわからなかった。 「まあ中等部の人間にこういうことを言うのは非常にアレだが、スカイはかわいいから特別だ。 …一生幸せにする。結婚しよう。君の未来はこれから始まるんだ」 答えを返すより先に、また彼の唇を貪る。そうか、私。引退した先があるんだ。 朧げだった未来が、はっきりと形を作る。 本当に、幸せな一日だ。
13 21/06/17(木)04:02:52 No.814059333
一瞬キメキメレ○プを警戒してしまった… 怪我や成績不良で自暴自棄になったウマ娘が 悪い大人に騙される事案はありそうですね…
14 21/06/17(木)04:04:40 No.814059435
上書きいいよね…
15 21/06/17(木)04:05:00 No.814059456
>一瞬キメキメレ○プを警戒してしまった… >怪我や成績不良で自暴自棄になったウマ娘が >悪い大人に騙される事案はありそうですね… キメキメは可哀想だから…最初に思いついたのはそれだったんだけど 可哀想だから半分で切り上げてイチャイチャした
16 21/06/17(木)04:07:05 No.814059528
お清めックスいい…
17 21/06/17(木)04:07:09 No.814059535
普段飄々として掴みどころのないウンスが うまぴょいの時だけ顔を涙と鼻水と涎で 濡らしながら汚い喘ぎ声あげるのがシコ