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    21/06/15(火)11:52:06 No.813437887

    「おす!一期ネイチャだぜ!…って何この罰ゲーム!」 罰ゲーム。チームスピカとカノープスでの交流会を開いたのだが、そこにあったのは地獄の王様ゲームだった。 「…3番と5番、今と違うキャラをしてください」 そう王様たるスズカが謎の命令を下したのだが、どうもナイスネイチャにはそれが変な形で伝わったようで。 「いっちょやってやんよ!何も恥ずかしくないぜ!」 顔を真っ赤にしながら話し続けるネイチャ。ちなみに5番、トウカイテイオーはというと。 「ふん!ネイチャばっかり見ちゃってさ、ボクの事だって見なさい…よね!?よねってなんだ、なんなのー!恥ずかしいから聞かないでぇ…」 「おいテイオー!こっちの方が恥ずかしいからな!だぜ!…そんなにだぜって言う?」 周りは大爆笑。南坂トレーナーも笑いを堪えきれていない…。しかし一体どうして、スズカはこんな命令をしたのだろう。端で神妙な顔をしているスズカに声をかける。 「お疲れ様です、トレーナーさん」 「お疲れ様、やってくれたなスズカ」 彼女がこんな悪戯をするのは珍しい。そう言うと、クスリと笑って返す。 「復帰戦の時のネイチャさんが、懐かしくて。本当に、また走れて良かった」

    1 21/06/15(火)12:03:17 No.813439880

    「そうか。そうだな。走れて良かった。同感だ」 走れるということがどれほど彼女たちにとって大切なのか、実感としては得られない。でも、わかる。 「次の王様を決めます…わよ!ちょっとスズカー!これ治してー!」 「はいはい、次の王様は…おっと。スペちゃんかな」 なんとなく、スズカはこのゲームを支配しているような気がした。何もかもが彼女の言いなり。今だけは。 「じゃあ次は私が!えっと、4番さんと7番さん、ぽっきーげーむ?を…」 「あら、4番は私ねスペちゃん。7番は…誰かしら?」 スズカが妖しくこちらを睨む。おいおいエスパーかよ。そもそもスペはポッキーゲームを知ってるのか? 「…あー、7番だ。俺だ、参った!」 「降参してもダメですよトレーナーさん。ポッキーゲーム、しましょう?」 「ポッキーならここにありますよスズカさん!これで何をするんですか?」 説明するのも憚られる。そうしているとスズカは無言でポッキーの片方を口に挟み、目を閉じる。おいおい。なんで乗り気なんだ。全部仕組まれているような気すらした。 「早くしなさいよトレーナー!」「男だろ!」そんなこのゲームを知っているかも怪しい野次に追い立てられ、覚悟を決める

    2 21/06/15(火)12:13:50 No.813442093

    スズカはじっと目を瞑っている。周りのウマ娘達は何が起こるかも知らずに…いやあのネイチャの態度、あの子は知ってるな。助けてくれ。 南坂トレーナーも目を背けている。助けてくれ。 「あー、このゲームは良い子のみんなは見ちゃダメだ。いいか、ゲームだからやるんだからな!こうポッキーの両端を…」 周りの空気が変わる。間違いを起こすなよ、と言われている気がする。当然だ、と言いたいところだったが。 ポッキーを食べ進める。あんまりにも動かないのも盛り上がりにかけるかも知れないが、ここは真剣だ。とはいえ食べるのをやめられないのは、瞑った目の前から圧力を感じるから。まさか事故を狙ってないだろうな、スズカ…。 そう、祈る。祈るように食べ進める。もうここらでいいだろう、そう直感が告げたので打ち切ろうとした、その時だった。 ぱくん。一瞬何が起こったのか分からなかった。否、次の瞬間には俺はゴールドシップとマックイーンにプロレス技をかけられていたので何も分からないままだった。それも意識を失う勢いで。 でも、確かに見てしまった。目の前の少女が、口元を両手で押さえるのを。 その顔は、紅く。春の桜のように色づいていた。

    3 21/06/15(火)12:18:39 No.813443259

    かわいい

    4 21/06/15(火)12:42:39 No.813449994

    アニメでの日常の雰囲気好き