21/05/20(木)00:31:25 空模様... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1621438285112.png 21/05/20(木)00:31:25 No.804501601
空模様はすっかり日は落ち、夜にさしかかっている。 トーセンジョーダンは自室で付け睫毛をいじっていた。 別にどこに行くわけでもない。ただ付けて具合を確かめているだけである。 正直化粧の練習の方が、ウマ娘としての練習より身が入っている彼女である。 それはそうとして同室のウマ娘、ウイニングチケットはまだ部屋に帰ってきていなかった。 それだけ練習に打ち込んでいるということだろうが、少しだけトーセンジョーダンは彼女の様子を心配していた。 最近チケゾーが、そわそわと掛かり気味で落ち着かない様子をよく見せていたからだ。 最もその原因にも心当たりがある、ジョーダンである。敢えて何も言わず静観することにしていたが、これ以上状況が悪化すれば、ある程度口に出さないとは思っていた。
1 21/05/20(木)00:32:50 No.804501994
そんな矢先である。 「たっだいまーッ!!!」 ウイニングチケットが部屋に帰ってきた。満面の笑みをお土産にして。 「ういー」 気の抜けた返しをするジョーダンだったが、 「ナニ?ご機嫌じゃん」 と、声を掛ける。ただし、その手は付け睫毛をさわり続けており、意識はそちらに集中していた。 「へっへー!!!」 と、チケゾーは機嫌良く返し、自分のベッドに腰かけた。 「今度の日曜日ね、オークスあるじゃんッ!」 「あるねー」 「アタシねッ!オークスの見学に行くことになったのッ!!!」 「へー、一人で行くの?」 「ううん!!!トレーナーさんと一緒にッ!!!」 「そっかー」
2 21/05/20(木)00:33:44 No.804502258
どことなく上の空で話を聞くジョーダン。 そして話の内容をぼんやり捉えるうちに (・・・ん?) 妙な引っかかりに気づき、化粧遊びをする手が止まる。 「ねぇ、チケゾー。それってトレーナーと二人だけでいくの?」 「そうだよッ!」 「へー」 改めて確認して、ジョーダンは確信した。 (デートじゃん) トレーナーとウマ娘が二人きり。 そして明らかにウマ娘はトレーナーを好いている。これはデートでは?とジョーダンは思った。
3 21/05/20(木)00:34:44 No.804502542
「オークスだけを観戦するの?」 「ホントはそのつもりだったんだけどねッ、ハヤヒデとタイシンが、その前にオープン戦とかもあるし、一日中一緒に居た方が勉強になるって提案してくれてねさー。朝9時からずっと一緒だよッ!!!!!」 「へー」 続けざまに話を聞いて (やっぱりデートじゃん) ジョーダンはデートであると確信した。 そして明らかに起源が良くなったチケゾーににっこり笑いかけ、 「そりゃよかったねー。じゃ、アタシ寝るから」 といってベッドに入ろうとした。
4 21/05/20(木)00:35:07 No.804502652
「えぇええええええ!!!!!!もっと聞いてよジョーーーダーーーーンッ!!!!!」 それを大声で非難するチケゾー。 (人のデートの話をこれ以上聞けって?) っと布団をかぶりながら目を閉じようとしたジョーダンだったが 「頼むよぉぉぉぉぉおおお!!!!ジョーーーダーーーーンッ!!!!!!!」 「っさいなぁ・・・分かったよ」 あまりにもチケゾーのテンションが高いからか、それとも隣部屋の壁ドンを避けるためか、あっさり根負けしてチケゾーの話を聞くことにしたのだった。 なお、話はチケゾーのマシンガントークで午前2時まで続き、後にこの判断をトーセンジョーダンは深く後悔することになる。
5 21/05/20(木)00:35:51 No.804502877
次の日。 いつものように練習に励むウマ娘達。 ウイニングチケットも例外でなく、いやむしろその練習の内容は絶好調といった所だった。 そしてインターバルの休憩中のこと。 「トレーナーさーんッ!!!!!」 「何だチケゾー」 休憩もそこそこにトレーナーに話しかけるチケゾーである。 「今度のオークスの見学の話なんだけどさッ」 「おー」 「ジョーダンがねッ!!!お昼を食べる場所をあらかじめ決めといた方がいいかもってッ!!!」 「あー、確かに。オークスの日は競バ場混むかもしれないもんな」 「でしょッ」
6 21/05/20(木)00:36:38 No.804503103
汗を拭きながらスポーツドリンクを口に運ぶ、他のウマ娘達。 トレーナーとチケゾーの話を横耳で聞いて (((デートの計画じゃないのこれ・・・))) と皆一様に思っていた。 「あとレースばかり見てると疲れるから適当に息抜きできる娯楽も探した方がいいってハヤヒデが教えてくれたんだ!!!!!」 「そこまで考えてなかったな・・・確かにそれはあるかも知れない・・・」 (((デートの計画だ・・・))) 二人の話が進むごとに、彼女たちの思いも確信に変わる。 他のウマ娘達は雑談を止め、耳をそばだてている。 黙って何かを聞くことに集中しているウマ娘の集団は、端から見れば異様だったが、チケゾーとトレーナーは話し込むことに意識が及び、全く気づいていなかった。
7 21/05/20(木)00:37:29 No.804503376
「それとタイシンがさ、色々話してたりすると遅くなるから、寮に申請出しといた方がいいんじゃないかって!!!!!」 無邪気にそう話すチケゾー。 (((は・・・・・・?))) ウマ娘達の間に緊張が走る。 門限を超える。トレーナーとウマ娘とは言え男女二人きり。 これはもしやと思ったのもつかの間 「そこまでは必要ないと思うぞ。門限までには帰らなくちゃな」 と、あっさりトレーナーに否定され。 「えー・・・うーーん・・・。・・・うんッ!!!そうだねッ!!!」 チケゾーもあっさり納得した。 (((健全なデートの計画だ・・・!!!))) 大多数のウマ娘達はそう思い、少しだけ肩を落とすのだった。 こんな話を私は読みたい 文章の距離適性があっていないのでこれにて失礼する
8 21/05/20(木)00:39:23 No.804503934
でた、中距離適正Sの匂いがプンプンするからすぐ分かる クソボケ気味のかわいいチケゾーいいですね私性合
9 21/05/20(木)00:40:59 No.804504356
「」の脚質には合っていますよ オラッ!長距離適性継承して書ききった後まとめtxtファイルよこすんだよ!
10 21/05/20(木)00:41:03 No.804504374
こいつらうまぴょいしなんだ…!
11 21/05/20(木)00:57:40 No.804509154
しろやうまぴょい!
12 21/05/20(木)01:00:40 No.804509952
女子校において恋バナは何よりも強い話題だから興味津々になるよな…
13 21/05/20(木)01:01:03 No.804510071
タイシンは少し掛かりすぎではないでしょうか
14 21/05/20(木)01:08:31 No.804512225
タイシンはさあ…