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21/05/06(木)04:27:34 No.799856216
オリジナルウマ娘のトリガーの怪文書を即行で書きましたのでスレ立て 日付変わる前にトリガーの怪文章やってくれた「」ありがとう
1 <a href="mailto:トリガーのトレセン入学直後くらいの話">21/05/06(木)04:28:28</a> [トリガーのトレセン入学直後くらいの話] No.799856281
あの転入生が学園に来てからしばらくして、彼女が生徒会に入ったことを知った。その様子を見てみたいと思って彼女を探していたところ… 「♪……ソーツ・エンドレス・イン・フライト…ディ・ターン・トゥ・ナイト……♪」 歌を口ずさみながら歩いていく彼女を見つけた。とても機嫌が良さそうだ…。 「やあ、こんにちはトリガー。」 「あっ…こんにちはトレーナーさん。」 軽く挨拶を交わし、様子を聞いてみる。 「随分機嫌が良いみたいだが、どうしたんだい?」 「はい。アタシが生徒会に入ったのは知ってますか?エアグルーヴが生徒会の仕事のいろはを教えてくれることになって、これから初仕事なんです。それが楽しみで…、つい歌まで。」
2 21/05/06(木)04:28:55 No.799856320
なるほど。エアグルーヴが彼女の教育係になったのか。 「君が生徒会に入ったことは知っているよ。その様子を見に来たんだ。」 「アタシの様子を?どうしてです?」 「俺も早くトリガーにもここに馴染んで欲しいと思っているからな。」 「それは…ありがとうございます。気を使って貰っちゃってますね。」 「そんなことはないさ。…ところで初仕事は何をやるんだい?」 「花壇のお世話です!そのための道具も自分で用意しましたので…では、失礼します。」
3 21/05/06(木)04:29:35 No.799856366
そう言って彼女は花壇の方向へと向かっていった。 …鹿毛の豊かな髪をツインテールにし、それにけっして負けない豊かな付きをしたウマ娘。 彼女の名前はトリガー。銃の引き金を由来とする名前だ。最近アメリカ空軍を除隊し、アメリカから家族とともに日本に移住してきたと聞いた。 そして、このトレセン学園に転入してきた。学年は高等部だ。 元アメリカ軍。長い歴史を持つここ日本のトレセン学園でも、この経歴を持つのは彼女が始めてらしい。 アメリカやアメリカ軍には彼女のような軍歴を持つウマ娘のためのいくつも施設が存在しているからだ。その中にはトレセン学園にならぶ歴史と栄光を持つ施設も存在する。 退役したアメリカ軍のウマ娘はほとんどがそれらの施設へ入り、職業訓練やアメリカでのレース用のトレーニングを積んだ後に社会へと戻るのだ。 そしてその施設は、在日米軍の基地にも併設されている。日本に移住したならばそこへと入るのが自然…とたづなさんから聞いた。 しかし、彼女はトレセン学園へと来た。その理由はまだ俺は知らない。
4 21/05/06(木)04:30:11 No.799856404
そんな経歴のせいか、平和な日本の学園生活に彼女はなかなか馴染めて居なかった。 言葉に不自由はないし、トリガー自身も陽気で社交的ではあるのだが、近寄りがたいという印象を持たれているようだ。 怖がられている、ということあまりないようで、自分もそう思ったことはない。 元軍人、彼女の肉体はまこと見事に鍛え上げられたものがある。そこから来る威圧感もまたあるだろうが、 それよりもカルチャーショックから来るものが大きいと俺は思った。 日本に住む時間がまだ短いことからくるのであろう、日本の常識からは考えられないような行動を平然と行ってしまう一種の奔放さが今の彼女にはある。 寮の屋上にテントを張り始めたり、プルタブのない缶詰を開けるために缶切りではなくサバイバルナイフを使おうとしたり …何故か分からないがダンボール箱を被ってジッとしていたときもあった。 アメリカから来た変人。今の彼女への周囲の評価はそのようなものだった。
5 21/05/06(木)04:30:40 No.799856431
だが、生徒会に参加して校内での活動を見てもらえるようになればそれも変わっていくはずだ。 彼女が…先程のように朗らかに歌を歌う心の優しいウマ娘であると周りがよく知る機会が増えていけば。 閑話休題。 俺がそんなことを思っているうちにトリガーは花壇に着いたようで、これから初仕事をやり始めるようだ。エアグルーヴもそのそばにいて、ちょうど作業を教え始めるのだろう。 その様子を見るために自分も花壇のそばへ向かったのだが…
6 21/05/06(木)04:31:11 No.799856469
「おい…トリガー…なんだそれは?」 「ああ、これか。花壇で使うスコップを用意してほしいとエアグルーヴに言われていたからな。 レプリカだが、無事に日本でもこれを用意することが出来た!アタシの愛用品だったものと同型だ。」 そう言う彼女が持っているのは、日本では滅多に見ることもない形をしたスコップだった。あれは…どう見ても花壇に使うためのスコップではない! 記憶が遠いが、兵隊が地面に穴を掘るためのスコップのように見える! 「トリガー…お前の持ってきたスコップは私の知識が正しければ兵士が陣地、塹壕を掘るために使うためのものであったと思うのだが…」 「ああその通りだ。兵士にとってスコップとは…」 そこまでトリガーが言おうとしたところで… 「たわけ。これからお前に教えるのは花壇の除草だ。穴を掘ることではない。そのスコップは花壇に生える細かい雑草を抜くことには使えないだろうが。」 ぴしゃりとエアグルーヴのお叱りを受けてしまう。
7 21/05/06(木)04:31:37 No.799856503
「えっ!?そうなのか?」 「道具と言うのは目的のために適切なものを使わなければならない。お前もよく知っていることだろう?」 「それは勿論。」 「よし。ならば今、これは不要だ。」 エアグルーヴはサッとトリガーからスコップを取り上げると、カチャンとスコップを折り畳んでしまった。 「あっ…まだスコップの説明が……」 「それはまたあとで聞いてやる。ほら、これは仕舞っておけ。」 スコップをエアグルーヴから返されると、トリガーちょっと残念そうにしながら腰のケースにスコップをしまった。
8 21/05/06(木)04:32:17 No.799856544
「まずは私から除草のやり方を習得しろ。これを花壇の手入れの第一とするんだ。よく花が育つ花壇ではよく雑草も育つ。 雑草を細かく管理することは忍耐と根気が必要だが、花壇の管理には欠かすことの出来ない作業だ。やれるな?」 「忍耐も根気も私の得意分野だ。問題ない。」 「よし…では初めにそこのタンポポから始めるぞ。」 「ああ。しかしこれも花を咲かせているようだけど。」 「私もタンポポの花は嫌いではないが、タンポポは生命力の強い草花だ。繁殖力も相当強い。放っておけば花壇はあっと言う間にタンポポだらけになってしまうだろう。 この花壇にはカーネーションの種を植える予定だからな、タンポポを根から全て駆除しなければならないのだ。」 「了解した。では始めよう。」 「うむ。ではタンポポの根をキレイに取り除く方法を…」 2人の関係は上手く行っているようだ。これなら問題は何もないだろう…
9 21/05/06(木)04:33:12 No.799856590
トリガーがエアグルーヴの指導を受けて草刈りを始めたが、その上達はとても早かった。厄介な花壇の雑草は全てがあっと言う間に片付けられてしまった。 「どうだ、エアグルーヴ?」 「うむ、上出来だ…」 たくさんも土を手にくっつけたトリガーが得意げにエアグルーヴへと話している。エアグルーヴも満足そうだ。 「これほど飲み込みが早いとはな。これなら生徒会の仕事やトレーニングに慣れるのにも時間は掛からないだろう、トリガー。」 「エアグルーヴにそう言って貰えるか、ありがとう。」 「だが…まだ調子づくなよ。まだまだ雑草は残っているからな。」 とエアグルーヴが向いた先にはいくつもの花壇があり、その花壇たちにはまだまだ雑草とタンポポが咲いている。これは…自分なら泣き言を言いたくなる量だ…恐らく一輪車数台分はある…! 「あれを全部片付ければいいのか?」 「ああ。出来るな?」 「勿論だ。あなたから受けたタンポポ駆除の技術をこんなに早く活かせる機会があるとはな。」
10 21/05/06(木)04:34:03 No.799856651
だがトリガーは微塵も怯まなかった。エアグルーヴから花壇用のスコップを受け取ると堂々と雑草だらけの花壇へ歩いていく…! 見ていてくれ。10分で終わらせる。」 「よし…いい意気だ。終わったら今日の夕飯を奢ろう。」 「!……それは楽しみだ…!」 そしてトリガーは本当に10分で草刈りを終わらせてしまった! 「よくやった、トリガー!」 「ああ、朝飯前だ。」 「よし…では約束通り夕食を奢ってやる。好きな店を言ってくれ。」 「…なら、あなたの行き付けの店に連れて行ってくれないか?アタシはまだ、この学園の近くにある良い店を知らないんだ。」 「うん、分かった。では先に手を洗ってこい。1時間後に正門の前で待ちあわせだ。」 「了解!」
11 21/05/06(木)04:35:00 No.799856712
今からとても待ち切れない!そんな顔で手洗い場にトリガーは駆けて行った… 残ったのは… 「ふーっ。あの分なら何も問題ないだろう…いい子だ。とてもいい子だ。」 大きく息を吐くエアグルーヴだけだ。 「会長がアメリカ軍から未来の人材を引っ張ってきたと言うから初めこそ警戒はしたが…無用だったな、全く。」 エアグルーヴは花壇のそばに置いてあった自分のカバンから一つの雑誌を取り出した。それはミリタリー雑誌だった…アメリカ軍についての特集が組まれているものだ。 「しかしこの雑誌を一通り見ておいて良かったな…これからも彼女とのギャップを埋めるためには彼女の過去の組織について学ばなければならないこともあるだろうが…」 パラパラと雑誌をめくったあと、すぐにそれをカバンにしまう。
12 21/05/06(木)04:35:40 No.799856754
「さて、労いの用意をしなければならないな。多少安直かもしれないが、あのアメリカンステーキの店なら良いだろう… あのオグリキャップに勝るとも劣らない食べっぷりをまた見せて貰おうじゃないか。トリガー。」 そしてエアグルーヴも立ち去っていく… しかし聞き捨てならないことを聞いたが…あのオグリキャップ並みだって?!彼女の食事量が?!! 終わり
13 21/05/06(木)04:37:29 No.799856867
以上です 勝手にアメリカ軍関係の設定を追加したし エアグルーヴの口調に怪しいものがあると思うがすまぬ 今日から仕事あるからもう寝ます
14 21/05/06(木)04:37:51 No.799856880
すげぇ時間に来たな…
15 21/05/06(木)04:51:00 No.799857677
>それはミリタリー雑誌だった…アメリカ軍についての特集が組まれているものだ。 UAVのこととか特集組まれてそう
16 21/05/06(木)05:19:04 No.799859214
今更だけどトリガーの設定だとトレーナーはトレーナー君呼びだった… 正直忘れていた ごめん 出会ったころだからっていう言い訳する
17 21/05/06(木)06:04:30 No.799861131
早起きするといいこともある
18 21/05/06(木)08:22:18 No.799871593
おつかれさまでした
19 21/05/06(木)08:52:36 No.799874813
ジャニーホームはいい歌だ やっぱオーシア出身だろトリガー