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21/04/23(金)22:00:01 No.795650628
島の守り神カプ・キブルよ 「」嬢様ダイスのムーンアローラ純愛「運ムンリエの三角関係(昼ドラ・NTR・スプラッタ)」編の後日談三次創作の続きを書きました どうかお受け取りください そしてなにとぞ、運ムンにお力添えください あらすじ 姉の計略で学生服姿で呼び出されたサンとムーン、それは「」ラチナ・ベルリッツの青春フレンドパークへの招待だった 両者手をつないだままパーク内の試練をすべてクリアしなければならない もし5秒以上手を離した場合、サンの膀胱が爆発し仮面ライダーBLACKに改造されてしまう 果たしてムーンは姉の罠からサンを守り切ることが出来るのか
1 21/04/23(金)22:00:22 No.795650774
バタン…と扉が閉められると、一寸先も見えない真っ暗闇となった 「何も見えねえな…お客さん、手を離すんじゃねえぞ」 ギュッと強く握られて、ふいにドキッとする 「オレっちの股間が爆発しちまうかもしれねえんだからな…」 カッコいい台詞が台無し、しかもこの暗さじゃ学ラン姿がよく見えないじゃない… 「運び屋さん、こういう時は壁伝えに歩くのが基本よ、左手で壁を探してみて」 「おう!」カチッ 「「カチ?」」
2 21/04/23(金)22:00:32 No.795650841
次の瞬間、わたしたちの身体はズルリと床に引きずり込まれた そのまま滑り台のような坂道を滑走する 「なに!?なにごと!!??」 「壁に触れたら何か押しちまったみてえだ!」 「ごめんなさい!その可能性を考慮に入れ忘れてたわ!」 「んなことよりこれ一体どこに繋がってんだ!?」 螺旋のようにぐるぐる回転しながら勢いよく滑り落ちる というのも周りに付着した謎の液体がヌルヌルと滑りを良くしていて…バシャアッと広い空間に到達する
3 21/04/23(金)22:00:55 No.795651011
「ふぃ~…どこだここ、なんか床がヌルヌルするな…んだあこれ?」 とりあえず立ち上がろうとした瞬間、ヌルッと手が離れる 「ピッ」 「「?…~~~~~~ッ!!!」」ガシッ 「…この滑り具合、なかなか危険ね」 「心臓止まるかと思ったぜ…」 どうやら1秒ごとにアラームとともに腕輪の光が一つずつ点滅する仕組みのよう 手を握り直したところ、点滅とアラームが消えたということは、2秒以内に手を握り直せば秒数は元に戻るというわけね 「とりあえず光が欲しいな、ヌルヌルのとこで悪ぃけどエンに……アレ?」 「どうしたの?」 「……お客さん、ポケモンたちいるかい?」 え…?とポケットの中を探すけれどもモンスターボールがどこにも見つからない 『ご安心ください、ポケモンたちはこちらで預かってますよー、あくまで“ふたりで”チャレンジですからね!』 モニターにお姉さまのアホが映し出される
4 21/04/23(金)22:01:31 No.795651277
『しかしまあいきなり隠し部屋トラップに引っかかってくれるとは、期待を裏切らないですね二人とも!』 「それはどうも…それで、この部屋は一体なんですか?」 『ローション部屋です』 …ようやくこのヌルヌルの正体がわかったと同時に、何をつくってるの…というツッコミを抑えられない 『これだけのローション用意するのは本当に大変でしたよ…』 「何のためにこんな部屋を…」 『そりゃあ勿論ふたりの愛の巣としてですよ、SEXしないと出られない部屋として用意したので存分にお楽しみくださいな!』 「するかァアアア~~~~~~!!!」 とりあえずモニターにローションをぶっかける 『コラコラぶっかける相手が間違ってますよ、あ、ぶっかけられる側でしたね!』 「ふhdjさdsddさhどdsふぉfさkdhkdjbk!!!」 「お客さん落ち着け!暴れると手がまた離れちまう!!」 なんだかよく分かっていない様子の運び屋さんを見て、少し冷静になる
5 21/04/23(金)22:02:00 No.795651494
「運び屋さん!もうさっさと失格になってしまいましょう!」 「ええ!?そしたらオレっちの股間が…」 「3秒で失格、5秒でお仕置きだから大丈夫!」 『おっと、自主的な失格の場合、ここから自力脱出してもらうことになりますよ?』 「ぐっ…」 ルールは向こうの手中にある…この領域に踏み込んだ時点で、既にわたしたちはお姉さまの掌から逃れ得ることが出来ない状況に陥ってしまっていた 『とはいえ、のっけからCまでいかれるとこの後が楽しくないですしね、少しルールを変えましょう、ダイヤ!』 『はいはい』 パッと照明が照らされた先には、小さな物体が空を浮遊している 『あれがこの部屋のスイッチです、アレを捕まえてこの部屋から脱出してみてください』 フヨフヨと浮いている謎の飛行物体 その上部に確かにスイッチらしきものが見える 「アレを捕まえりゃあ良いんだな?おーしっ」
6 21/04/23(金)22:02:14 No.795651589
「ちょっと待って運び屋さん!ここはすべ(ツルッ 「うげッ」「きゃっ」 言ってる傍から大回転を見せる運び屋さん、と巻き込まれるわたし ヌルッ<ピッ> 「「!!!!」」ガシッ 「テテ…チクショッ」(ツルッ 「あだっ!」(ヌルッ <ピッ> 「「ああああ!!!!」」 「…運び屋さん落ち着いて、まずはゆっくり足を進めましょう」 「お、おう…んじゃ」(そー…ツルッ 「ピッ」 やってられっか!!! 『うふふふ、頑張って下さいね』
7 21/04/23(金)22:02:46 No.795651821
========= 「「はー…はーー…ゼェー……」」 『大丈夫ですかお二人とも』 「全然前に進めねえ…歩こうにも飛び上がろうにもどうしようもねえぞ…」 『あ、そろそろ5分経ちそうですね』 何その意味深な言い方 「何か時間制限でもあるんですか…?」 『ローションが投入されます』 ドボボボボとわたし達がやってきた穴からローションが流れ込んでくる 『この調子だと20分もすれば、部屋がローションで満たされますのでがんばって下さいね♪』 「どんだけローション用意してんの!!」 「お客さんやべーぞ!どんどんかさが増してきてやがる」 これは正直参ったわね…
8 21/04/23(金)22:04:36 No.795652681
『お困りのようですね』 「そうなんだよ、助けておくれよお姉さん!」 『それじゃあ優しい私からのお助けタイムです!優しいですね!』 優しい人は妹とその知人をローション塗れの部屋に入れたりしません 『今から私が選択問題を3問出します、番号で答えて下さいね、正解が出るたびにお助けグッズが貰えますよ!』 「問題か~お客さんがいるから大丈夫か!」 『回答者はサンくんのみ、ムーンはヒントを出しても駄目ですよ』 詰んだ …いえ、問題によっては運び屋さんでも正答できるかも…? 『それでは第一問:ムーンの血液型は A.O B.A C.B D.AB 』 よかった…このレベルなら大丈夫そうね「B!!」ブーッ 「エー!!??だってお客さん前にB型って…」 「アホーーーーーーーーッ!!!!番号で答えてって言ってたでしょうが!」 思わず絶叫 『一問目は不正解!ペナルティとしてローション量を増やします』 新しい扉が開きドボボボボとさらに溢れ出す
9 21/04/23(金)22:04:56 No.795652832
『続いて第二問: ムーンが博士号を取得したのは何歳?1.5歳 2.6歳 3.7歳 4.8歳』 「ん?えーーーっと……」 マズイ…全然分かってない様子、こうなったら… 繋いでいる手をにぎにぎと二度強く握る、答えは2番よ運び屋さん…(にぎにぎ) 「……」 お願い、伝わって……! 「あんだよお客さん、そんなに手ェ握ってきて、怖えのか?大丈夫だってオレっちの勘を信じておくれよ!」 そうじゃない――― 『…ムーン、ヒントはダメって言いましたよね?』 「別にしてませんけど…?」 『はいローション追加』ドボボボボ あああああああああああ 「4番!」ブーッ ドボボボボ ああああああああああああああああああああああああ
10 21/04/23(金)22:06:40 No.795653621
「すまねえお客さん…次こそはゼッテー答えて見せっからよ!…って聞いてねえ!?」 終わった…もう答えらえる気がしない… 『最終問題:ムーンが今日履いている下着の色は?モニター上の色から選んでください』 は? 「青!!!」 即答する運び屋さん 『正解ですかムーン?』 「…ギリッ」 『正解だそうです!!運び屋さんはなんで分かったんですか?』 「え…!?えっと」 「答えんでいい!!」 あの姉…絶対に赦さん 『見事正解しましたのでこちらのお助けグッズを用意してます』 ヒュウっと天井から落下物がバシャッとわたしたちの前に落ちる これは…弓と、一本の矢
11 21/04/23(金)22:07:03 No.795653799
『このローションが部屋いっぱいに満たされる前に弓矢で解除スイッチを狙撃してください』 「弓矢か!お客さんの得意分野じゃねえか!!」 「ええ…でも」 今、片手は運び屋さんと繋いでいる… 「お姉さま、この場合運び屋さんと手を繋いだままの状態で射てということですか?」 『ご名答、ルールですから片手は握りしめたままですよ』 「じゃあどうやって…」 『それはお二人で考えて下さいな、…あれ?矢が一本しかないですか?』 「え?そうだな」 『ちょっと、パール貴方しっかり用意しました?ってパール…?あら?』 そう言ってモニターの前から消えるお姉さま もしかして矢が一本しかないのはアクシデント?となると最悪の事態…でも、何本あったとしても射てないことにはどうにもならない… 「やべーな、もう膝上くらいまできちまうぞ!お客さん!さっさと射っちまっえよ」 「わたしはいつも左手で弓を持って、右手で矢を射てるの、だけど…今は軸となる左手が封じられてる…これじゃあ弓が引けないわ」 迷っている内にどんどんかさは増していく、そうなると弓を引くことも儘ならなくなってしまう…一体どうしたら……
12 21/04/23(金)22:07:18 No.795653914
「じゃあよ、オレっちがお客さんの左手になってやる」 「え…?」 運び屋さんが弓を手に取ってそんな提案をくれた 「オレっちが左手で弓を持つからさ、お客さんが右手で矢を射ってくれ」 …なるほど、確かにそれなら理論上は出来る…だけど 「今回は1本の矢しかない…練習も失敗もできないわ」 普段の使い慣れてる弓矢ならまだしも、感覚も分からない弓―それもローションで滑りやすくなってる状態で的に当てるのは至難の業 しかもそれを他人に持ってもらってやるなんて…成功率は天文学的数値ね 「大丈夫だよ」 不安と緊張で強張るわたしの手を優しく握り返してくれた
13 21/04/23(金)22:07:32 No.795654037
お客さんなら大丈夫だ」 「…どうして?」 「お客さんは凄えんだから」 まったく答えになってない返事が返ってくる だけど、あなたの正直で真っ直ぐな瞳が、わたしの震えと硬直を止めてくれた 運び屋さんは、本気でわたしを信じてくれている 「…わかったわ、やってみましょう、まずは出来るだけ対象に近づいて…」 と思ったけど、既にかさが弓を射られるギリギリの水位まできている 「運び屋さん、わたしの前に弓を構えて!」 「おっし!」 「もう少し近づいて」 「はいよ!」 「もうちょっと右」 「こうか!?」 「ソコ!そのまま動かないで!」
14 21/04/23(金)22:07:58 No.795654247
su4793629.jpg 手はヌルヌル滑るし、的は小さく動き回っている だけど、まるで身体が一つになったように、何の違和感もなく弓を構え、神経を研ぎ澄ませていく ひとつのミスも許されない、だから、すべてをこの一矢に乗せて― ヒュンッと弦の音が部屋の中に響き渡る と同時に、カシャンッと機械に命中した音が聞こえる <ピピッ…ロックを解除します> 電子音声とともに、部屋の壁が上昇をはじめ、ローションが流れ出ていく
15 21/04/23(金)22:08:40 No.795654594
「「当たった!」」 あまりの嬉しさに思わず運び屋さんと顔を見合わせると、文字通り目と鼻の先に運び屋さんの顔が― su4793635.jpg 「あ…めんご!」 「い、いえ…」 ひどく密着してたことに今更気付き、今度はお互いバッと離れる まるで磁石のように<ピッ> ピッ? 「「あ」」 <p…>ガシッ 「あ…アブねえ…」 危うく全てを無に帰すところだった、しばらくこの電子音がトラウマになりそう…
16 21/04/23(金)22:09:04 No.795654803
流石お客さん!そう思って振り返ると、目の前にとびっきりの笑みを浮かべてで喜ぶお客さんの顔があった やったな!って気持ちと一緒に、なんていうか…笑顔が輝いて見えてドキッとする自分がいた 「まだ始まったばかりだけど、もう疲れたわ…」 緊張の糸が切れたのか、へなへなと倒れ込むお客さん 「いや~でも助かったぜ、お客さんのおかげだな」 「そ、そんなことないわよ…今のだって運び屋さんの案だし、手伝ってくれたからで…」 「最初にパンツ見せてくれてたから、なんとか1問正解できたぜ!本当色々ラッキーだったなカカカ!」 「………」 あの一問に正解出来てなかったらどうなっちまってたか…ん? 「どうしたお客さ…」 「うるさいこの変態!!!!」 顔面真っ赤っかのお客さんが血管はち切れそうな形相で吼える
17 21/04/23(金)22:09:28 No.795655006
「あ、めんご!めんご!!ちょっと落ち着いておく…」 「そんなに見たきゃ見れば良いじゃないの!!!ホラホラ!!!」 そう言って思いっきりスカートをめくって見せつけてくる 「わっエッチ!!」 思わず目を瞑る(チラッ 「ホラあなたも見せなさいよ!!」 そのまま押し倒されてベルトを外されそうになる、このままじゃヤベェ……なにかの危機を野生の勘が訴えてくる とりあえず落ち着かせねえと……どうやって? 獰猛な肉食獣のような眼光でオレっちに馬乗りするお客さん…あーチクショウ、もうやけだ!!
18 21/04/23(金)22:09:39 No.795655103
繋いでいる手を引っ張って、身体を手繰り寄せながらギュッと抱きしめる 「すまねえ、オレっちが悪かった…謝るからさ、一旦落ち着いてくれよう」 どうどう…と狂暴なポケモンを宥めるように背中を摩りながら必死に伝える 頼むぜ…落ち着いておくれよ…… 「…はぅっ………ふ……」 作戦が効いたのか、しおしおと大人しくなるお客さん やれやれ、なんとかなっ………………
19 21/04/23(金)22:09:49 No.795655182
「…?どうしたの運び屋さん」 ローションに濡れた赤らめ顔のお客さんの顔が目に入った瞬間、途轍もねえ衝動が全身を駆け巡る 「あ……えっと……う、動けねえからどいてくんねえかい…?」 「あ…うん」 ヌルっとオレっちの上からどくお客さん アブねえ……あのままだと…お客さんにとんでもねえことしでかしそうな気分だった さっきの笑顔を見た時とはまたちょっと違う、なんというか…もっとどす黒い気持ちが腹の底から攻めよせてきた 「と、とりあえず、次のとこ向かおうぜ」 「そ、そうね…」 お互い妙な気分でローション部屋を後にする そして、手を繋いでることに恥ずかしさを感じるようになってきた オレっちはどうしちまったんだ… つづく
20 21/04/23(金)22:10:00 No.795655275
「悪かったってお嬢さん…ちょっと発注数間違えてたんだよ」 「決闘しながらやってたのが不味かったね…」 「少し決闘も自重しなきゃな…」 「本当ですよ全く!貴方達が別室で決闘してたせいで重要なところ見逃したじゃないですか!!」 「でも録画してるんでしょ?」 「それは勿論!でもそうじゃなくてナマで観てこその良さというものがですね」 「オレのターン!ジョーカーを守備表示にしてターンエンド!」 「オイラはオシリスの天空竜を召喚!」 「ちょっとォ!!!」
21 21/04/23(金)22:10:12 [s] No.795655398
以上です
22 21/04/23(金)22:10:43 No.795655629
まだ続く!?
23 21/04/23(金)22:10:52 No.795655693
お疲れ様です デュエルが伏線になっていてビックリしました
24 21/04/23(金)22:12:24 No.795656406
ダイパル反乱しそう
25 21/04/23(金)22:14:27 [s] No.795657406
挿絵です 今回で終わりだったつもりが無駄にもう一週続きます あと「」嬢様どうか無理はなさらず…しばらくは仕事休みの日だけでも個人的には全然良いんす このスレが落ちたらもう一個普通の運ムン怪文書奉納します多分
26 21/04/23(金)22:15:21 No.795657822
この後もう一個来るの!? すげぇ…
27 21/04/23(金)22:15:34 No.795657921
通常の運ムンも用意しておくとか凄い…
28 21/04/23(金)22:21:17 No.795661057
ラストの決闘に出てきたジョーカーってカード何だっけ…?
29 21/04/23(金)22:25:18 No.795663301
ローションといいよく「」嬢様金使えるよな…やっぱ令嬢だからか
30 21/04/23(金)22:26:01 [s] No.795663665
挿絵です 今絶賛書き直してるのでちょっと遅れるかもしれません 45分までには次スレ立てる時間お伝えします
31 21/04/23(金)22:26:49 No.795664106
>1619184361784.png 濡れたムーンもオツだね
32 21/04/23(金)22:32:10 No.795666628
>ラストの決闘に出てきたジョーカーってカード何だっけ…? 調べて来たけどアルカナナイトジョーカーか…古い…
33 21/04/23(金)22:43:35 [s] No.795672017
普通の運ムン怪文書は23時半に立てます これの続きは来週金曜22時に奉納します
34 21/04/23(金)22:43:53 No.795672158
楽しみ