虹裏img歴史資料館

1 20/12/25(金)23:25:37 No.758624779

ポストアポカリ泥

2 20/12/25(金)23:25:41 No.758624802

泥なりの

3 20/12/25(金)23:35:06 No.758628523

泥の不気味の谷

4 <a href="mailto:モザイク市横浜のクリスマス　１／２">20/12/25(金)23:40:51</a> [モザイク市横浜のクリスマス　１／２] No.758630809

クリスマス。キッチンから料理を運ぶ。お皿を並べて、盛り付けて、両手を合わせて「いただきます」 少し前までは一人でやっていた。作るのも、いただきますを言うのも、食べるのも、片づけるのも。 でも今は、一緒に作って、食べて、そしていただきますとごちそうさまを言ってくれる人が、隣にいてくれる。 「紗矢ちゃんの作る料理って、妙に凝ってるもの多いんだね」 「あはは…昔一緒にいてくれた人たちが、そう言うのが得意な人だったので」 「同居してたの？」 「いえ。夢……じゃなかった。何度か会った時、色々レシピを教えてくれるんです」 もう夢に見なくなった人たち、ルナティクスと呼ばれた皆に対し少し思いを馳せる。 今頃何をしてるんだろう。多分、心配するような事になるような人たちじゃ、ないと思うけど…。 「どうしたの？」 「ううん。なんでもないです。誰かと食べるご飯は、美味しいなって…」 突然コーダさんに覗き込まれるように質問されたので、慌てて誤魔化す。 でもすぐに、流石に誤魔化しが下手すぎるかなぁ…と思い返す。 そして自分の言葉が惚気見たいに思い、自分の頬がカァと紅潮するのが分かるほど恥ずかしくなった。

5 <a href="mailto:モザイク市横浜のクリスマス　２／２">20/12/25(金)23:41:25</a> [モザイク市横浜のクリスマス　２／２] No.758631026

「えっと、お味とか……どうですか？　濃すぎたりとか…しません？」 慌てて話題を逸らすように料理の味をコーダさんに聞く。 あの喧しい人の料理はいつも味が濃いものだったから自分なりにアレンジしたけど、 今思うとそれも自分用の物だったから、誰かに食べてもらうのは初めての事だったから。 「ううん。大丈夫。美味しいよ。ありがとう紗矢ちゃん」 「うぇ……えへへ……。ありがとうございます…」 でもそれは杞憂だったようで、コーダさんは真っ直ぐに目を見つめながら料理を褒めてくれた。 今までのような、心細い中で言われるお礼じゃない。怯えながら顔色を窺って聞いた感謝じゃない。 満たされて、温かくて、安心できる中で言われた初めての御礼の言葉。それが私には嬉しくて堪らない。 「そ、そういえば横浜に、美味しいご飯屋さんがあるんです。今度…一緒に行きませんか？」 「良いよ。そういえば生活雑貨も俺が来た分足りなくなったかもしれないし、ついでに買いに行こうか」 「…はい！」 誰かが隣にいてくれる。誰かと共に出掛けられる。 16年生きてきた中で、きっと最高のクリスマスプレゼントだ。

6 20/12/25(金)23:43:24 No.758631831

>「あはは…昔一緒にいてくれた人たちが、そう言うのが得意な人だったので」 霧六岡'sキッチン…

7 20/12/26(土)00:09:38 No.758641256

クリスマスが終わった…

8 20/12/26(土)00:18:14 No.758644634

幸せになれた人はいいものだ…