虹裏img歴史資料館

ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。新しいログはこちらにあります

20/12/24(木)22:56:38 su44568... のスレッド詳細

削除依頼やバグ報告は メールフォーム にお願いします。個人情報、名誉毀損、侵害等については積極的に削除しますので、 メールフォーム より該当URLをご連絡いただけると助かります。

画像ファイル名:1608818198511.jpg 20/12/24(木)22:56:38 No.758313306

su4456890.jpg この聖夜、俺は街を彩るイルミネーションを市井の一人として眺めていた。いつも袖を通しているスーツとはまるで趣の違う、さりとて不恰好でないよう気を使ったカジュアルなダウンとパンツに身を包んでだ。 例年の俺ならこんな寒気と熱気が同居する甘ったるい空間に進んで入ろうなどとは死んでも思わなかっただろうが、人間変われば変わるものである。 「素敵な装飾ですわね……」 そんな取るに足らぬ事を考えていると、その考えを改めた原因たる絶世の美少女がいたく感慨深そうに隣で白い吐息を漏らした。少し寒そうだがファッショナブルな冬服とマフラーに身を纏い、頭上の大きなリボンとすっきりまとめたブロンドのツインテールが年頃の少女らしさを醸し出していかにも可愛らしい。 「こんな風にこの光景を心暖かく見る日が来るなんて、思いもよりませんでしたわ」 「……そうだな」 理由こそ違えど同じようなことを考えていた少女──詠に苦笑混じりに頷き、目の前のイルミネーションへとぼうっと目を向けた。

1 20/12/24(木)22:57:03 No.758313478

俺が詠とこんな所に足を運んでいるのはマーケティングのためなどではもちろんなく、ひとえに俺が詠を誘ったからに他ならない。 無論焔達他の4人には前もって話はしてあり、人払いをしてもらっている。──いや、させてもらっていると言った方が正しいかも知れないが、ともかくあいつらに関しては事前に同意を得ているということだ。いつもながら世話になってばかりで頭が上がりやしない。 何はともあれ未来や春花の力によってか、存分におめかしされた詠の姿は一周回って逆に目の毒ですらあったが、そんな本末転倒な俺の姿に業を煮やしてか詠は俺の腕を包み込むように抱き留めてきた。 「こっちを向いてくださいませ、村雨様」 厚着の上からでも主張してくる胸の膨らみと蕩けた上目遣いに抗えるはずもなく、いささかばつが悪そうに目を向けると共に、空いた方の手でその頭を優しく撫でてやる。

2 20/12/24(木)22:57:30 No.758313643

「……いや、悪かった。俺が誘ったというのにな」 「いいんですよ。うふふ」 そんな柔和な笑みを湛える詠に内心白旗を挙げると、俺はゆっくりとその頭へ影を落とし……その柔らかな唇へとそっと着地した。……さすがに舌を絡めるほどの余裕はない。 「んっ……ふぅっ……はぁ。……ファーストキス、です」 「──意外だな。てっきり俺だけかと」 「それは心外ですわ。──償いを要求しても?」 「……かしこまりました、フロイライン」 詠の気取った仕草に冷静になったのか、それとも恥を失ったのかわざとらしく畏まると、今度は向こうから顔を近づけ、さらには舌をも滑り込ませてくる。 ねっとりした感触が口内で乱暴に交錯し、数秒か数十秒かわからんぐらいの後に名残惜しそうに唾液が糸を引いた。

3 20/12/24(木)22:57:49 No.758313770

「……スイートを取ってある」 これ以上ここで続けるのは流石にやばいと判断し、当初の予定を咀嚼するように口から吐き出した。蹂躙された口内が未だに灼けるように熱を帯びている。 その場から離れるように詠の手を取って歩き出した後、十歩程度歩いた後で思い出したように詠の方を振り向いた。 「言い忘れていた。──詠、好きだ」 「……はい。わたくしもです」 うっとりと繋いだ手を包み込むようにもう片方の手をかざし、俺達の2人きりの夜が始まろうとしていた。

4 <a href="mailto:おまけ">20/12/24(木)22:58:19</a> [おまけ] No.758313989

「──まったく、私たちの出資者も無理難題を仰るよなあ」 「とはいえ、詠お姉ちゃんのためだし、気張って気張って」 「……詠さん、ええなあ」 「まあまあ。おt──人の恋路を邪魔する奴は、ってやつでしょう?」 「おうさ。悪いが、今日一日だけは何がなんでも寝ててもらうぜ!」 4人がかりで張った忍結界の先には、目を赤く光らせ獣のような唸り声を上げた、およそ人とは思えぬ般若の如き形相を帯びた物体が蠢いているのであった。

5 20/12/24(木)22:59:55 No.758314589

>4人がかりで張った忍結界の先には、目を赤く光らせ獣のような唸り声を上げた、およそ人とは思えぬ般若の如き形相を帯びた物体が蠢いているのであった。 ひどい

6 20/12/24(木)23:01:12 No.758315081

甘い…

7 20/12/24(木)23:04:50 No.758316526

よそ見して大丈夫かな?

8 20/12/24(木)23:05:22 No.758316719

兄もやいいよね…

9 20/12/24(木)23:05:44 No.758316884

クリスマスロストバージンしたんだ!!

10 20/12/24(木)23:08:07 No.758317893

抱けー!

11 20/12/24(木)23:42:44 No.758332200

こいつら交尾するんだ!

↑Top