虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

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    20/11/12(木)12:38:24 No.745440489

    「あんたたち……いい加減にしなさい!!」 朝の283プロジュニア寮に、黛プロデューサーの怒号が響きます 目の前には、正座させられた3人の男たち いつも通りの朝、次にあの男が言うセリフも同じ 「えー、いいじゃん冬優子さん。だって僕とこまどちゃんは『運命』だし……」 ですが、今日は「いつも通り」では済みませんでした…… 「『運命』っすか……ハッ、笑わせるっすねぇ!」 突如、聞き慣れない声がわたしたちの耳を貫きます 「こ、この声は……まさかっ!」 そして三峰プロデューサーが大げさに反応した、次の瞬間……寮の天井が開き、屋根裏から誰かが飛び降りて来ました! その人影は見事に着地すると、わたしたちへ振り返ります 「ふっふっふっ……久しぶりっすね、冬優子ちゃん」 青い瞳に、銀色の髪をたなびかせたその人は…… 「せ……芹沢あさひさん!?」 あの世界的ダンサー、芹沢あさひさんでした

    1 20/11/12(木)12:39:04 No.745440667

    「あさひ……あんた、いつからそこに……」 あきれ返った声で、黛プロデューサーは呟きます それにしても、あの芹沢さんを呼び捨てなんて……黛プロデューサーって、もしかしてすごい人なんでしょうか…… 「そんなこと、今はどうでもいいっすよ」 「全っ然よくないわよ!どいつもこいつも勝手に潜り込むなっつーの!!」 「それより……透ちゃんによく似た、そこのキミ」 黛プロデューサーを無視して、芹沢さんはあの男を指差しました 「明くんだっけ、随分と冬優子ちゃんを困らせてるみたいだね。そういうの、わたし嫌いなんだ」 「あんたが言えた義理じゃないわよそれ……」 「冬優子ちゃんを困らせるの……というか、女子寮に毎朝来るの、もうやめてもらえないかな?」 鋭い瞳で、芹沢さんはあの男を睨みます 「……ちょっと待って、なんでこいつが毎朝来てるって知ってるの?あんた本当にいつからそこにいたの!?」 黛プロデューサーが何やら喚く中、あの男はすくと立ち上がり、芹沢さんに答えました 「えっ、やだけど」 「『やだけど』じゃないわよ!あんたもいい加減にしなさい!!」

    2 20/11/12(木)12:40:02 No.745440904

    「できるだけ一緒にいたいし、こまどちゃんとは」 「へぇ、あくまで自分を曲げないんだ。ならしょうがないね……決着つけようか、明くん」 「いやなんの決着よ!?それで何が解決するっていうの!?」 芹沢さんは背負っていたリュックを下ろすと、両手を突っ込みます 中から出て来たのは、クワガタの入った飼育カゴです 「勝負だよ、わたしの……『ふゆこちゃん(3代目)』と!」 「どういうことよクワガタと勝負って!?しかもまた勝手にふゆの名前つけて!!」 「どうする?戦わないで逃げてもいいけど?」 「逃げるも何も戦えるわけないじゃない!普段から昆虫持ち歩いてるのなんてあんたくらいしかいないわよ!」 「……ふふっ」 芹沢さんの言葉に、あの男は不敵に微笑みました 「しょうがない、僕も『切り札』を出そうかな……」 そしてカバンを開けると、中からカブトムシの入った飼育カゴが……! 「受けて立つよ、僕の……『ふゆこさん(初代)』が!」 「なんで持ち歩いてるのよっ!!しかもあんたまでふざけた名前つけて!」

    3 20/11/12(木)12:40:41 No.745441071

    「あっ、名付け親はあさひさんだから」 「芹沢あさひィィィイイイッ!!!」 今にも暴れ出しそうな黛プロデューサーを、三峰プロデューサーが抑えます そんなふたりを横目に、芹沢さんとあの男は丸太の上で、それぞれクワガタとカブトムシを向かい合わせました 「いくよ……よーい、スタート!」 こなつちゃん、こりんちゃん、咲也さん、灯織さん、そしてわたしが見守る中、戦いのゴングが鳴り響きます……! 「頑張れーっ、わたしの『ふゆこちゃん(3代目)』!」 「いけ、僕の『ふゆこさん(初代)』……!」 ぶつかり合うアゴとツノ……しかし、勝負はすぐに動きました ツノをうまく避けたクワガタのアゴが、がっちりとカブトムシの体を挟み込みます 「よしっそこだ『ふゆこちゃん(3代目)』!」 「あっ『ふゆこさん(初代)』が……!」 みんなが固唾を飲んで見守る中、クワガタが体をそり返し……そのまま華麗にカブトムシを投げ飛ばしました! 「やったぁ!わたしの『ふゆこちゃん(3代目)』の勝ちっ!」 「そんな……僕の『ふゆこさん(初代)』が……」

    4 20/11/12(木)12:41:11 No.745441206

    圧倒的な敗北に、崩れ落ちるあの男……その肩を、芹沢さんが優しく叩きます 「明くん……キミの本気、伝わったよ」 「あさひさん……僕は……」 「許すよ、明くん。これからも毎朝ここにおいで。そして……いつか『ふゆこちゃん(3代目)』に、リベンジして見せてよ!」 「っ……はい!」 ふたりは微笑み、かたい握手を交わします 「いや~、いい話だったねぇ。でもそろそろ学校いかないと、みんな遅刻しちゃうよー?」 「えっ、もうそんなじかん!?たいへんだわ!」 三峰プロデューサーに指摘され、わたしたちは慌ててカバンを掴みます 「やべ、僕も早く行かないと……」 「明く~ん♡どこ行く気かなぁ?」 「うわっやばいっす、あれは本気で怒ってるときの冬優子ちゃんっす……じゃあ、わたしはこれでっ!」 「逃がすわけないでしょ、このバカどもっ!!」 「「うわーっ!!」 朝の283プロジュニア寮に、黛プロデューサーの怒号が「再び」響きました

    5 20/11/12(木)12:51:32 No.745443622

    どういうことなの…

    6 20/11/12(木)12:55:44 No.745444612

    何も解決してないどころか冬優子のストレス源が増えた

    7 20/11/12(木)12:56:24 No.745444771

    タメ語がデフォになったあさひはイメージ掴みにくい

    8 20/11/12(木)12:57:00 No.745444921

    βは闇鍋だな

    9 20/11/12(木)13:01:39 No.745445872

    あさひが年下と小糸にタメ語なのはそうなんだけど っすのイメージ強くてわかりにくいよね

    10 20/11/12(木)13:12:10 No.745447952

    ついに語り部以外でこまどちゃんが登場しなくなった…

    11 20/11/12(木)13:28:52 No.745451022

    前見た怪文書ではバチバチだったのにいつの間にこんな仲良く…

    12 20/11/12(木)13:30:55 No.745451394

    もう設定が分からない

    13 20/11/12(木)13:48:43 No.745454445

    βは特に設定ゆるゆるだから

    14 20/11/12(木)13:56:58 No.745455842

    あさひがクワガタに冬優子ちゃんって名付けてるの公式だっけ?