ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
20/08/16(日)00:47:08 No.718492122
「──ぱい、先輩!!」 闇の中を漂っていた頭が、ふわりと着地したのが判った。 「柔らかい…」 恐る恐る、自分の腕の方に視線をやる。そこにはいつも通りの、何の変哲もない肌色の手があった。 心配そうに覗き込んでいた彼女の顔が、一気にいつも通りの不愉快そうなそれに変わった。 「…私の膝よりコンクリートの方がお好みですかぁ?」 「失礼よねぇ、女の子の膝枕で目覚めた第一声がそれだなんて。 でもあまり動かすのはお薦めしないわ。彼、酸欠気味になってたから。」 彼女の声の他にもうひとつ、よく通る声音が頭上から響いてきた。 男とも女ともつかない音色だったが、不思議と聞き苦しくはない。むしろ聞く者を安心させるような落ち着いた不思議な声だった。 「どなた、ですか…?助けていただいた、のでしょうか…」 「自己紹介は後でね。今は自分の体調を心配すること。もう少し休んだら?まだ万全ではないでしょう」
1 20/08/16(日)00:47:18 No.718492175
視界の焦点が漸く定まると、街灯に照らされた遊具が見えた。どうやら公園のベンチに横になっているらしい。 「一応、聞かせてもらってもいいかしら。どうしてこんな時間に、あんなところにいたの?デートスポットにしては殺風景すぎると思うけど」 「…調べることがあったんです」 長い沈黙の後、カーマが重い口を開いた。 助けてもらった借りがある以上、口を噤むわけにもいかない。かといって、本当のことを話しても相手にされないだろう。 「調べるって、何を?」 「俺達、町の噂に興味があって。あの辺に幽霊が出るって聞いて、行ってみようと思ったんです」 咄嗟に浮かんだ言い訳を、まだよく回らない舌でたどたどしく話す。助けてもらった人に嘘をつくのは心苦しいが、本当のことを話すわけにもいかない。 これでいいだろうかという気持ちを込めてカーマに目配せをすると、仕方ない、付き合ってやると言うかのように首を縦に振った。
2 20/08/16(日)00:48:02 No.718492434
su4128168.txt 予告通り続きになります
3 20/08/16(日)00:51:42 No.718493647
今までのやつ全部 su4128176.txt
4 20/08/16(日)00:55:36 No.718494836
ペペさんは頼りになるな本当に…
5 20/08/16(日)00:55:55 No.718494927
今度はペペさんか
6 20/08/16(日)00:56:49 [s] No.718495194
オカマエミュ難しい
7 20/08/16(日)00:57:36 No.718495392
こういう役が似合うなぺぺさんは
8 20/08/16(日)01:02:09 No.718496687
「」だはクリプターと一緒にバカやりたいという気持ちをコントロールできない…
9 20/08/16(日)01:03:47 No.718497140
相変わらずプリンに弱いなカーマちゃんは…
10 20/08/16(日)01:29:10 No.718503381
ぺぺさんのお店行きてぇ~
11 20/08/16(日)01:36:18 No.718505158
カーマちゃんかわいい~