20/07/24(金)22:11:57 なんだ... のスレッド詳細
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20/07/24(金)22:11:57 No.711433825
なんだか全然眠れない… 【羊を数える】 >【起きて散歩をする】 寮内なら夜でも安全だろうと散歩をすることにした。たしか、今日は満月だ。お菓子と飲み物を調達して、自分の影を供に月見をしよう。 食堂までの道のりは幸運なことに誰とも遭遇しなかった。でも、ここからが問題だ。屋上に行くには各階を通り抜けなければならない、必然誰かと遭遇する可能性も高まるだろう。 そう考えていると、遠くの方に白い背中が見えた。あれは――見回りをしているアルジュナだ。白い服を着ていて助かった、たぶん黒っぽい服を着ていたら完全に闇に紛れて見えなかっただろう。息を潜めて離れるのを待つ――離れたのを確認したら一気に屋上へと駆け上っていった。 屋上に着くと、予想通り満月が目に飛び込んできた。模様までくっきりと見える。満月な分、星は見えにくいが星見が目的でもないし問題はない。 お菓子を開け食べ始める、思い返せば一人でいることはここではあまり無かったように思う。一人月見もこれはこれでいいものかもしれない。弱音を吐いたって見ているのは、自分の影と月だけだ憚ることもなく本音も吐露できる。
1 20/07/24(金)22:12:11 No.711433909
開けたお菓子を三分の一ほど食べたころ。月光から生じた影は何も発さず自分に随うばかり、それに少々口寂しさを感じていると扉が開かれる音が聞こえた。月見もこれで終わりらしい、観念して立ち上がろうとすると―― 「お前が立ち去る必要は無い。オレも月を見に来ただけだ。」 『…なんだ、カルナさんか。夜中なのに屋上に来るなんて…自分もだけど。お菓子いる?これで共犯者ってことで。』 「いいのか?頂こう。――先程までは一人で月見をしていたのか、さながら月下独酌だな。」 『何それ?飲んでたのは酒じゃなくてジュースだけどね。』 「漢文の授業でやらなかったか?花間一壺の酒、独り酌んで相親しむもの無し。という李白の詩だ。」 「あー…なんかやったかも。月と自分の影を供にして一人酒を飲む詩だ。」 あれ?これを聞いたのは授業だけだっただろうか…詩に親しむことも知らない人々に誰かが教えてはいなかったか。違和感は胸に溜まり沈殿していく、拭い去ることは出来ない。 『二人でお菓子食べると減りも早いな。もう無くなったよ。』 「では、そろそろ切り上げるか。眠れそうか?」 『たぶん、大丈夫。』
2 20/07/24(金)22:12:24 No.711433982
【月下独酌】 授業以外にどこかで聞いた覚えがある詩。そこは民から娯楽が切り離された泰平の地であったような気がする。
3 20/07/24(金)22:12:35 No.711434049
夢を見た。また銀世界と星空が広がっている景色だが…前と違ってどこからかピアノの音が聞こえてくる。そして前と同じく、人狼?は星を見上げている。 「むつけつひく。ぜくこふぬえぐ、けきこあにれゆびせととうろりおづぬ。」 相変わらず何を言っているのか、理解できないが…歓迎されているような気がした。 「きむかふてまびあふえなむかねそそむく、くてこひういはえあけょおぜゅそろく、びてるねそろ?」 何か選択を迫られているのだろうか、じっと見つめられる。聞かれたことも分からないし、答えあぐねていると夢から覚めた。 ■■■が下がった
4 20/07/24(金)22:31:13 No.711441773
>またきたのか。じかくはないが、きおくをとりもどしつつあるようだな。 >おまえはちへどをはいてまえにすすむか、かちくのあんねいをきょうじゅするか、どちらにする? こうかな
5 20/07/24(金)22:36:31 No.711444064
この第二部第一現地人残した爪痕がでか過ぎる…