虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

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    20/04/04(土)01:41:20 No.676643743

    ・・・・・ エントランスへと戻ってきた時の小娘の様子は一言で言うならば――――浮かれポンチというやつでしょうか。 締まりのない笑顔のままふわりふわりと浮足立ったスキップ。 あれほどの試合をしておきながらのそのザマに呆れるよりも関心の方が先立ってしまいます。 「あれ!!ホップ君にお嬢様待っててくれたのかい!」 わたくしたちを認めると大きく手を上げこちらへと駆け寄ってきます。 「待つも何もありませんわ」 「ユウリ!凄い試合だったぞ!!」 「ふふっ!ありがと!私も最高に燃え上がれたよ!!」

    1 20/04/04(土)01:41:45 No.676643821

    わたくしが苦言を呈する横で興奮した様子のホップ。 それを受けて再び締まりのない笑顔になる小娘。 その様子に愚痴を言う気も失せていきます。 「楽しめたのなら何よりです。ではさっさと次のジムへと向かいましょう」 「えーもうちょっと余韻に浸らせてよー。ほら、私ひっさしぶりに全力で燃えあがれたんだってば!」 口を尖らせ不満を言う小娘。 それを宥めるようにホップが頷きます。

    2 20/04/04(土)01:42:10 No.676643894

    「おう!確かにここ最近じゃ一番テンション高かったな!!ちょっと怖いぐらいだったぞ!!」 「でしょー?やっぱり私はこうでなくっちゃ!!お嬢様もそう思うでしょ?」 「このやかましさが収まるのなら消火したいですわね。……それに、あなたが燃え上がる理由なんて――――」 彼に聞かれないようにそっと耳元でささやく。 「ホップの事しかないでしょうに」 目を見開き、視線だけこちらに向ける小娘。 強張った表情はやがて、凪のように穏やかになります。

    3 20/04/04(土)01:42:26 No.676643950

    「……うん、そうだよ。私が燃える理由なんてそれで充分なんだよ」 心の底からの微笑み。 あれほど苛烈なバトルの中で彼女が手に入れたものがこの表情なのならば、わたくしはもう何も言う事がありません。 小さくため息を吐き、顎で出口をさします。 「そうですか。なら、精々その日を次のジムまで絶やさないようにしなさい」 「あははっ、言われなくても。ほら、ホップ君行こう?」 「ああ、次はキルスクタウンだ!」 「雪の町ですね。防寒対策はしっかりしないと」 「寒いのは苦手なんだよねー」

    4 20/04/04(土)01:42:41 No.676643997

    益体も無い話をしながら歩みを進めるわたくしたち。 わたくしが見つけたもの 彼女が見つけたもの 彼が見つけようとしているもの それぞれの想いをジムチャレンジに求め、勝ち取ろうとする。 その結末はまだ見えませんが、少なくとも今はそう悪くはない。と思います。

    5 20/04/04(土)01:43:35 No.676644138

    前回までの su3774279.txt 最近は「」ウリ大会にかまけてこっち進めてなかったので ホップとお嬢久しぶりに喋った気がする

    6 20/04/04(土)01:46:12 No.676644623

    これ誰がチャンピオンになるんだろうなぁ楽しみ

    7 20/04/04(土)01:50:27 No.676645391

    相変わらず重い

    8 20/04/04(土)02:08:24 No.676648233

    炎は確かに自分の壁を壊したけど失ったものはそれはそれで大きいよね… これでこの子は目的のためなら自分の命すら躊躇なく捨てられる人になってしまった いや最初からそうだったんだろうけどそれでも…

    9 20/04/04(土)02:35:28 No.676651940

    続き来てた… この二人どっちがどうなるかわかんないけどずっと仲良さそう