虹裏img歴史資料館

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20/01/19(日)00:23:20 su35811... のスレッド詳細

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画像ファイル名:1579361000068.png 20/01/19(日)00:23:20 No.655966984

su3581191.txt これまでのお話 ────────────────────────────────────────────── 吹雪にびゅうびゅうと煽られながら白銀の山道を歩く。風の音以外は何も聞こえない。 目の前にそびえる急激な坂は私からその先の景色を隠して視界を白一色に塗りつぶしている。 地面に足がつく高さと、わずかに見える空だけを頼りに頂上を目指し、歩く。 足が疲れてきて額には汗がにじむ。風は肌に突き刺さる程に冷たく寒いというのに。 それでもハンカチで何度目かの汗を拭く頃には、坂道の終わりを示す稜線が見える所まで来た。 私の頭が坂のてっぺんを超えると、左右に長く長く伸びたレンガ造りの大きな壁が目に入る。 壁の真ん中にはガラル王家の紋章に、アーチ型の巨大な門。着いた……シュートシティだ。

1 20/01/19(日)00:23:45 No.655967136

「すごい…都会だ……」 私は門をくぐってすぐ目の前に広がる情報の多さに圧倒されていた。 正面広場の中心に巨大なアーマーガア像がそびえ立ち、遠くに見える高架をモノレールが走っている。 観覧車に時計塔、薔薇の花を模ったスタジアム、商業エリアを埋めるように張り巡らされた広告を次々映し出すスクリーン。 どれもテレビで見た事はあるけれど…それらの現物がずらりと並んだこの景色はなんだか白昼夢のようにさえ思えた。 まるでテーマパークに来たような心持ちになりつつ、きょろきょろと景色の上の方を見回しながらスタジアムを目指して歩く。 エンジンシティやナックルシティも都会だと思ったけど……シュートシティはまた別次元に凄い。 そういえばエンジンシティに初めて来た時も人や建物の多さに面食らったなぁ。テブリムも怖がってボールから出なくて…… ふと思い立ち、ブリムオンをボールから出す。ブリムオンは私を見て、呼ばれた意図が分からず首を傾げた。

2 20/01/19(日)00:24:06 No.655967232

「ブリムオン、一緒に歩かない?」 私が帽子から伸びた一本の手を取り問いかけると、ブリムオンは嬉しそうに微笑み並んで歩き始めた。 その姿に都会の賑やかさや人波を気にする様子は無い……。この子も旅を通して随分変わった。 私もテブリムも、以前は他人が怖くて、ずっとお互いだけが友達で……それで構わないと思っていた。 でもそのせいで夢ちゃんが家を出て、何もできない自分の弱さが本当に悲しくて……私はこのままじゃだめだって思い始めた。 それから少しずつ…思ってる事はなるべく口に出すように心がけた。まずはお母さんに……次はお父さん。 近所の人とも抵抗なく交流出来るようになれたのはホップのおかげだと思う。 今まで目も合わせようとしてこなかった隣人に屈託なく話しかけてくれるホップには内心何度も救われてきた。 強く立派な兄を誇りにする姿を見ていると、私が姉妹としてどうありたかったのか理解する助けにもなったし その繋がりでジムチャレンジに挑むきっかけもくれた。……本当にホップにはいくら感謝しても足りない。

3 20/01/19(日)00:24:29 No.655967345

テブリムは……きっと本音は田舎でずっと静かにしていたかったと思う。でもどうしても一緒にいて欲しかった。 置いていくのは可哀想だという気持ちが半分、私一人だと寂しさに耐えられないと言うのがもう半分…… 私のわがままに付き合って、ここまで一緒に来てくれて本当にありがとう。 私のこの感情もブリムオンは察知しているはずだけど……今なら、この気持ちを思い切り伝えても大丈夫だよね。 ブリムオンの方を見ると向こうもこちらを見ていて、少し身を寄せて頬笑んだ。 「ありがとうね、ブリムオン」 私もブリムオンに肩を寄せて、今度はちゃんと口に出した。

4 20/01/19(日)00:25:19 No.655967745

おわりです 風邪は治りましたが前回書いた文章とプレイした内容が記憶に残ってなくて参りました

5 20/01/19(日)00:27:51 No.655968588

なんとなくでいいんだよ 面白くなっていれば

6 20/01/19(日)00:31:24 No.655969603

さりげなくチャンピオン目指す動機を補完する!

7 20/01/19(日)00:35:56 No.655971074

改めてかんたんお姉ちゃんは別個の存在だということを再確認させられるな…

8 20/01/19(日)00:36:33 No.655971257

ブリムオン騒がしいの克服したのか…

9 20/01/19(日)00:37:51 No.655971687

ふくざつお姉ちゃんとブリムオンの絆いい…

10 20/01/19(日)00:38:07 No.655971764

まだメロンさんのBとHをトレースしたままなのだろうか

11 <a href="mailto:s おまけ">20/01/19(日)00:41:29</a> [s おまけ] No.655972826

「あの、ユウリ選手ですよね?」 「え?あ、はい」 ブリムオンと並んで歩いていたら、不意に知らない女性から声をかけられた。 「わぁ!私ファンなんです!セミファイナル頑張ってください!」 「ふぁ、ファン!?ええとえっと、あ、ありがとうございます…」 びっくりした。ファンだなんて…自分にそんなものが出来るのは想像したことがなかった。 「隣のブリムオン、一緒に戦ってた相棒の子ですよね…?」 「そ、そうです」 「わぁ~~~本物だ~~~!メロンさんボディ~~~!!」 女性はよくわからないテンションでブリムオンに抱きつく。 ブリムオンは…怪訝な顔をしているけど大人しい、セーフだ。たぶん。 「リーグカード交換とかお願いしてもいいですか!?あとサインも!」 「は、はい…いいですよ……」 向こうも舞い上がっているのか、よくわからないテンションでまくし立てる。 私は念のため、ブリムオンの腕をしっかりと抱えたまま女性の要望に応えた。

12 20/01/19(日)00:44:03 No.655973637

一般人を黙らせるのはやべーぞ!

13 20/01/19(日)00:44:28 No.655973801

他人の飼い犬に許可なく触っちゃダメだよ! ましてやそれが狂犬だとしたら!

14 20/01/19(日)00:46:27 No.655974520

このくらいのファンなら黙らされたら喜びそう

15 <a href="mailto:s">20/01/19(日)00:49:31</a> [s] No.655975490

>改めてかんたんお姉ちゃんは別個の存在だということを再確認させられるな… 最初は同じキャラであることを意識したりしてましたが(手持ちとか) お姉ちゃんの活動が日々予測不可能すぎて無理だなってなって いつからかもう別人って事でいいか…ってなりました

16 20/01/19(日)00:56:54 No.655977710

しっとりありがたい… 妖ウリの旅もいよいよ終わりかと思うと寂しくなるな…

17 20/01/19(日)00:57:55 No.655978001

なあにDLCもある

18 <a href="mailto:s">20/01/19(日)01:02:49</a> [s] No.655979338

先の事はわかんないけどシーソー編とか後日談とかも書きたい気持ちはあるよ!

19 20/01/19(日)01:04:50 No.655979897

なんだまだまだ旅は折り返しも行ってないのか安心したぜ!

20 20/01/19(日)01:21:33 No.655984160

>いつからかもう別人って事でいいか…ってなりました てことはマスターのとこで合わせたのも自分の中で整理するためだったのか

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