虹裏img歴史資料館

ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。新しいログはこちらにあります

19/11/11(月)20:17:07 「巷で... のスレッド詳細

削除依頼やバグ報告は メールフォーム にお願いします。個人情報、名誉毀損、侵害等については積極的に削除しますので、 メールフォーム より該当URLをご連絡いただけると助かります。

画像ファイル名:1573471027880.jpg 19/11/11(月)20:17:07 No.637917216

「巷ではやれポッキーの日だのプリッツの日だの、もっと重要な日を何故ご存知ないのでしょう?まったく」 俺は目の前でぷりぷりと頬を膨らます詠をちらりと見やりながら、俺は目の前の決裁待ちの資料を眺めながらそっと呟く。 「──もやしの日」 もちろん聞こえるように言ったのだが、そうも太陽が輝くように笑顔になられると顔を綻ばさざるを得ない。 「さすがわたくしの愛しき人は何でもわかってらっしゃいますわね」 「そりゃあ、な」 お前の人となりを知っていれば誰でも気がつくだろう、とは言わぬが花か。 そもそも仮にも執務室の机にそうも露骨にもやしの束を置かれていては気がつくなという方が無理な話だ。 「というわけで、もやしの日というからにはやるべき事があると思うのです」 今度は特に相槌も打たずに詠の方に目線だけ動かすと、鎮座させていたもやしの袋をおもむろに開封し始めている姿が見えた。 どうやら本日の一品は品質もさることながら長さに重きを置いているらしく、普通の市販品のもやしよりも幾分か長めに見える。例えるならそれこそポッキーやプリッツぐらいの長さだろうか。

1 19/11/11(月)20:18:10 No.637917573

なんとなく想像はついていたことだが、詠はおもむろに件のもやしを一本咥えると、机を回り込んで俺の顔にその整った顔を寄せてきた。 「……一応、仕事中なんだが」 とは言いつつもそれが照れ隠しでしかないことは彼女も分かりきっているらしく、見透かしたような小悪魔めいたはにかみをもやしを咥えたまま見せてくる。勝手知ったるは我が身だけではないということか。 やれやれと観念して頭を無造作に掻いた後、そのまま差し出されたもやしをシャキシャキと噛み砕いていき──なんの躊躇もなくその唇同士は重なっていた。 「んっ……むしゃっ……ぷはぁ」 口の中でもやしと互いの舌が絡まり合って口内を不可思議な感覚が満たし、荒くなった吐息と潤んだ詠の瞳が俄に情欲を沸き上がらせる。

2 19/11/11(月)20:18:26 No.637917665

「大好きなものと大好きなものが混ざり合うというのは……想像していた以上に素晴らしいものですわね」 「もう満足したか?」 「まさか。今のでは互いに譲らなかったから引き分けでしてよ?決着が付くまで続ける必要があると思いませんか」 「……まったく、お転婆なお姫様だな」 そうして、どちらかが退くまで続くデスマッチは詠が持参した袋の中身がなくなるまで終わることがなかった。

3 19/11/11(月)20:22:43 No.637919250

いい…

4 19/11/11(月)20:23:35 No.637919554

兄もやありがたい…

5 19/11/11(月)20:24:25 No.637919858

今さらだけどこいつら接点あったっけ

6 19/11/11(月)20:24:45 No.637919985

もやしの袋ってけっこうな量では…?

7 19/11/11(月)20:28:41 No.637921476

イチャイチャしてていいんだけど絵面が面白くてな… やってる事はポッキーと同じな筈なんだが

↑Top