19/11/11(月)17:48:19 …ダチ……ニ... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1573462099184.jpg 19/11/11(月)17:48:19 No.637880868
…ダチ……ニンサン……ンリケンクダチ…………
1 19/11/11(月)17:50:47 No.637881313
「ぴるす殿…」「おい…ぴるすの野郎…」筋肉質の男二人が何かに憑かれたようにふらふらと立ち上がる。 この明滅する切れかけた蛍光灯だけが灯る無機質な古びてヒビの入った打ちっぱなしコンクリートの小部屋は忘却の檻だという。 誰が言い出したか?もうどうだっていいことだ。 「二人ともどうしたのん!?インティには何も聞こえないのん!やめて!!」 「おそらく…きっと…いや…あっしが、あっしが悪いんでさぁ…」 尋常ではない様子に取り乱した肥満体の巨漢に、どこを見るでもない虚ろな目を向けた禿頭の男は蚊の鳴くような声で語りだした。
2 19/11/11(月)17:51:11 No.637881388
十数年前のあの事件に居合わせた事、自分は何も出来なかったこと、そして全て過ぎ去るまで黙っていた事。 人は忘れる生き物だ。半端に知られなければ忘れられることもなかった。 そして自分たちは忘れ去られたからここにいるのだ、あんなつまらない奴のせいで――知りうる限りを吐露した禿頭の顔は真っ白だった。 軍団の絆さえ内心どうだってよかったのだ。怖い、ただ怖かった。 誰にも悟られないよう平静を装うのが精一杯だった。 「とんだお馬鹿さんなのん…誰に忘れられたってアタイ達がいる。アタイ達は互いを忘れたりしないのん、そうでしょ?」そういう事じゃあないんだ。 巨漢が震える禿頭の肩を抱きしめようとそっと腕を伸ばすと……その場所には白い顔の老人が立っていた。
3 19/11/11(月)17:51:57 No.637881525
「やっと出てきてくれたねぴるす君」 全ては記憶の果て、忘却の彼方までぴるす君を追いかけて殺すために最初に仕込んだことだ。 怖い、ただ誰かに知られてぴるす君が出てこなくなるのが怖かった。誰にも悟られないよう平静を装うのが精一杯だった。 むさくるしい男に息を潜めているのは少々骨が折れたけどね。 東西南北天地を指し示し六方がコンクリートの世界を光の奔流と変え臭気の元と男達を飲み込むと後にはただ無が広がっていた。 『関の扉』馴染みの一幕にございます。
4 19/11/11(月)17:53:02 No.637881711
ぴる公のスク数年ぶりに見た