虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

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19/10/21(月)19:35:06 キタ━━━━━... のスレッド詳細

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19/10/21(月)19:35:06 No.632454901

キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

1 19/10/21(月)19:48:12 No.632458691

良いツリ目だな!初音ミクだろ?

2 19/10/21(月)19:51:27 No.632459700

ガルガンチュアです...

3 19/10/21(月)20:31:10 No.632473322

「ああああああ!!!イオリさああああん!!!」 IO-SU-evil.に投げ出されたイオリを救出せんと試みるすずだが、その身は満身創痍で激痛に覆われ、その場に倒れ込む 既に体力を使い果たしたメリーは気絶してしまい、イオリを助けられるのは自分しかいないというのに 「嫌だぁぁぁ!!!イオリさんが!動けよ私!動けええええええ!!」 すずの心の中で憤怒と恐怖と絶望が叫喚し、それが伝播したIO-SU-evil.の口元に禍々しい笑みが浮かぶ このままイオリが地に叩きつけられて命を落とせば、すずの心は木っ端微塵に砕け散るだろう そうなれば自分が二人を取り込み、体内で一つに融合させて名実共にイオすーの象徴とさせる事を阻めるものはいなくなる 全次元のヤマトイオリと神楽すずを一つにして、真なるイオすーをこの世に生み出せば、自身も完全なイオすーへと到れる 高所で狂った妄想に耽るIO-SU-evil.の目には、すずの弟が何かを手にして駆けてくる現実は映っていなかった 「姉ちゃん!!」 目の下にクマを作った弟君が叫びながら何かを投げ、気付いたすずがそれを受け取る それはスマホそのものの形をしていた

4 19/10/21(月)20:31:23 No.632473413

『神楽すず-Upland!Heart-rate-rise!』 りこと神楽弟の一週間の徹夜が結実させたものは馬めいた声を上げ、すずの配信に新たな力を与えた 心拍測定配信状態となったすずは限界を超え、暴走トラックより遥かに狂気じみた速度で空を駆ける IO-SU-evil.がすずの変化に気付いた時には、既にイオリを抱き止めて地に降り立つ所だった 「えーウソー!!認めませんよこんなの!!」 土壇場での逆転に激しく狼狽するIO-SU-evil.を睨み上げるすずの腕の中、イオリが目を覚ます 「すーちゃん…」 「イオリさん」 すずのズタボロの有り様に悲しげに表情を曇らせるイオリだが、彼女を安心させるように強がった笑みを浮かべてみせるすずの姿に笑顔を返した 「ごめんねすーちゃん…でもイオリ信じてたよ。絶対すーちゃんが助けてくれるって」 「イオリさんの為なら、世界のどこにだって駆けつけますよ」 互いを思い合う姿を見せつけられたIO-SU-evil.は、血液を充填したシリンダーの塊のような全身を震わせて激昂する 「なんでですか異世界の私!?イオリさんと一つになれるんですよ!?抵抗する理由無いでしょ!!」

5 19/10/21(月)20:31:39 No.632473513

「イオリさんを傷つけてそんな事をして!!!あなたはそれで嬉しいんですか!!!」 「そんな訳無い!!!でも私は…私のイオリさんは…護れなかった!!!」 すずの当然の指摘をIO-SU-evil.自身ですら否定しながら、今にも泣きだしそうな声で喚くと、まるで狂い砕けた心を体現するようにしてその身が崩壊してゆく 急に砂状になって崩れ落ち始めたIO-SU-evil.に、すずとイオリは息を呑む 突然そんな変化を遂げたから、というだけではなく、その砂の中に、見覚えのある忌まわしいもの達を発見した為だった 「モコタ!」「モコタ!」 小さく、かつ歪な形をしていながらも、特徴的な鳴き声を放つ焼き菓子状の仮面を被ったもの達が、砂となりゆくIO-SU-evil.の全身から飛び出す…いや…崩れる彼女の身体が変化しているのだ 「私がイオすーになる!本物のイオすーになって、私のイオリさんの魂だけでも救ってみせるんだああああ!!!うわあああああああ!!!」 意味不明な事を叫ぶIO-SU-evil.の眼鏡型バイザーが砕け、内から液状化した異世界すずと異世界イオリの混合液が溢れだす まるで絶望に喘ぎ血涙を流すようにして

6 19/10/21(月)20:32:07 No.632473687

暴走するIO-SU-evil.の形振り構わない狂気の姿がすずの心を締め付ける 以前イオリが致命傷を負った時は、あずきの咄嗟の判断で助ける事が出来た…暫くの間、イオリは機械の体で過ごす羽目になったが、命は救えた もしあの時、あずきが来ずにイオリを喪っていたら、自分もまたこのような狂気の有様を晒していただろう しかし、今自分の腕の中にいるイオリは生きている、例え異世界の自分達を殺しても喪う訳にはいかない IO-SU-evil.を倒す覚悟を固めたすずへ弟が叫ぶ 「姉ちゃん!ドラゴンガンを使え!!」 スマホ型デバイスから龍の頭のような大砲が現れるが、それを掴んだすずへと投げかけられた言葉に、彼女は耳を疑った 「イオリさんと一緒に撃つんだ!!二人分の配信力が無いと撃てない仕様になってる!!」 「は!?あんた何言ってるの!?」 それはつまり、異世界の自分とイオリを殺す血塗られた役目を、イオリにも背負わせるという事だ そんな残酷な事をイオリにさせる訳にはいかないと思うすずを説得するように、イオリがトリガーに手を添える 「イオリさん!?」 「イオリも一緒にやるよ。イオリに、すーちゃんを支えさせて」

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