19/10/21(月)00:25:53 ニーダ... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1571585153203.jpg 19/10/21(月)00:25:53 No.632286653
ニーダーザクセン大学へ留学をしなさい」 「は」 大学選抜戦が終わり、事後処理も一通り済んだ頃の西住家。 西住流家元・西住しほは折り目正しく正座する娘のまほにそう告げる。 飾り気のない広い畳部屋は西住しほの仕事部屋として使われている所で、 まほやみほに戦車道関連の重要な話をする時は、この部屋を使うのが常だった。 ここでは親と子の関係でなく、西住流家元とその跡取り娘として言葉が交わされる。 家元の言に否はなく、彼女がこうせよ、と命じたなら娘ははい、と答える。それが西住の家の在り方だ。 だが、それにしても些か唐突に過ぎるのではないか。 西住まほはそう考え、家元の顔をした母に尋ねる。
1 19/10/21(月)00:26:51 No.632286937
「お母様」 「どうしました」 「ドイツ留学は望むところです。ですが、私は国内の大学選抜チームに入ると伺っていたのですが」 高校三年の夏である。一般的に、進路変更には遅すぎる時期であると言える。 なにより、まほの進路を決めていたのしほ自身だ。 卒業後は国内の大学へ行き、日本戦車道チームを支える柱となれと繰り返し言われてきた。 強豪揃いの大学選抜の中で埋もれぬよう、まほ自身、人一倍の努力を重ねていたのだが。 「……そうね。貴方には西住流として、これからの日本戦車道を支えてもらおうと思ったけれど」 しほは視線を右上に向ける。 相手を称賛する時、何を言うべきか、言葉を選んでいる時のクセだ。 「支えるまでもなく、柱は育っていたわ。貴方は海外に行き、日本に新しい風を持ち帰りなさい」 「分かりました」 了解の意で頭を下げる。 つまり――きっかけは大学選抜戦か、とまほは考えた。
2 19/10/21(月)00:27:27 No.632287124
高校戦車道に選抜はない。夏のあの試合で、少女達は初めて学校の垣根を越えて戦った。 そこで魅せられた高校戦車道の底力とでもいうべきものを見て、彼女は悟ったのだろう。 もはや西住流が陣頭に立って引っ張っていくまでもなく、 戦車道を盛り上げ、導いていく萌芽が、あちこちで生まれつつあることに。 しほは座卓の上のお茶に手を伸ばす。 軽く口に含んでふぅと息を吐くと、少しだけ表情を崩し母の顔を覗かせた。 「留学の準備はこちらで整えておきます。他に何か、用意してほしいものがあれば言いなさい」
3 19/10/21(月)00:28:19 No.632287354
その言葉にまほは少し俯いて、考える。 パンツァー・ジャケット、愛用メーカーのブーツ、手袋、それらの用品は一通り母が揃えるだろう。ドイツに行った後のことはとりあえず良い。 問題は──日本にいるうちに何が出来るか、だ。 おそらく、旅立ちまでそれほど遠くはない。今のうちにやり残したことはないか。 まほの頭にひとつ、浮かぶものがあった。 「では、手配して欲しいものがあります」
4 19/10/21(月)00:28:44 No.632287468
◆◆◆
5 19/10/21(月)00:29:10 No.632287606
「よーし、走行訓練そこまで。あとペパロニ頼むなー」 「うっす。お前ら、休憩のあとは模擬戦だー! おやつサービスするから気張れよー!」 ペパロニの号令にアンツィオ生たちは大いに沸き立つ。 おやつサービスを許した覚えはないんだが──と、アンチョビは苦々しい顔をしつつ戦車を出て、P40の側部に腰かけた。 戦車の中に忍ばせておいた本を取り出し、気持ちのいい青空を見上げてふと紐解く。 アンツィオの授業で使われている調理教科書である。基礎栄養学や献立作りのコツ、イタリア流調理法の数々が載っている。 アンチョビにとっては既にやり終えた内容だが、調理について復習するのにこれ以上良い教材はない。 マーカーペンと付箋を片手に、アンチョビはしばし戦車のことを忘れ勉強に没頭した。
6 19/10/21(月)00:29:37 No.632287741
大学選抜戦を終えてから、彼女は指揮を少しずつ二年生に任せるようにしていた。 なにせ泣こうが笑おうが、自分は来年の三月には卒業する身である。 今から少しずつ新体制に慣らしていかないと、年度末大変なことになる。 ゆっくり時間をかけて新体制を浸透させていくほうがアンツィオ向きだ。とアンチョビは考えていた。 そして、自身の都合もある。 もちろん卒業まで陣頭で指揮を執り、アンツィオ戦車道にずっと浸っていたい気持ちもある。 だがそれでは卒業してからの進路が立ち行かない。最近のアンチョビはもっぱら調理関係の本や勉強道具を練習場所に持ち込むようになっていた。 受験生みたいだな、いやまさに受験生か。と苦笑しながら教科書にマーカーペンを引いていく。ふと、太陽が陰り誰かの声が聞こえてきた。
7 19/10/21(月)00:30:00 No.632287839
「調理の道に行くのか」 「んー? まあそうだな。将来、アンツィオで食堂やるとかいいかもなあ」 「大学で戦車道をやる気はないか?」 「それなー。やりたい気持ちはあるけど、うちもあんまり裕福じゃないし、手に職付けたほうが堅実だろー」 そこまで答えて、ん? とアンチョビは首を傾げる。いるはずのない声が頭上から聞こえるのである。 アンツィオに似合わぬ凛とした声。視界の端に覗き込む黒。 アンチョビが恐る恐る視線を上げると、黒森峰女学園隊長の姿がそこにあった。
8 19/10/21(月)00:30:23 No.632287947
「にっにににに西住まほぉッ!? なぜここに!?」 「ヘリだ。熊本の家からほんの数時間ばかり飛んできた。着陸許可も取ってある」 言いながら、まほは着陸許可証を広げて見せる。 そういうことを言っているんじゃない、とアンチョビは大慌てで突っ込みを入れながら、参考書を戦車の中に放り投げた。 「なんだなんだなんだ、いきなりの来訪だな! どうした、ウチのパスタでも食いに来たか!」 「いや、すまないが用件はパスタじゃない。安斎、お前にひとつ話を持ってきたんだ」 「ドゥーチェと呼べ! ……なんだ話って。お前が私にって、なんか想像つかないぞ?」
9 19/10/21(月)00:30:49 No.632288074
大学選抜戦でともに戦った仲とはいえ、それ以前には会話もしたことのない間柄である。 特にアンチョビからしてみれば西住まほなんてのは雲の上の存在といっても過言ではなく、 それだけに、今こうして目の前に突然現れたことでさえ、アンチョビには未だどこか夢の話のように感じられていた。 「これを見てくれ」 まほはそう言ってアンチョビへ書類を一枚手渡す。 やたらと手触りの良い純白の紙である。アンチョビは気持ち汚れのつかないよう気を付けて持ちながら、どうにも堅苦しいその文面を読み上げた。 「ええと……留学、推薦状……推薦者……にっ、西住流家元っ、西住しほォッ!?」
10 19/10/21(月)00:31:08 No.632288166
安斎とか呼ばせてる時点でこのSS書いた人がガルパン見たことないのはわかる
11 19/10/21(月)00:31:12 No.632288181
名前欄の脇に威風堂々と捺印された四角いハンコが、なおのこと強くその名前の存在感を主張する。 当然面識などあるはずもない。が、戦車道をやる者の中でこの名を知らない者はいない。 アンチョビは書類を三度読み返し、そして最後に「被推薦者欄」に自分の名前が入っていることを知ると、ツインテールが取れんばかりに驚愕しのけぞった。 「な、なななっ、なんだこれ!? おい西住、なんだ、私はイタリアに留学するのか!?」 「落ち着いてくれ。こちらとしても、無理に薦めるつもりはない。ただ……」 ひとつの選択肢として考えてほしいんだ、とまほは言った。 「いや、選択、と言われても……イタリア、留学だと……? ううん、その、急に言われてもだな……」
12 19/10/21(月)00:31:36 No.632288291
突然現れた西住まほにいきなり人生の選択を迫られ、アンチョビは驚きと興奮、喜びと困惑が混じり口元を引きつらせる。 悪い話じゃない。正直、興味もある。経済的な問題が解決するのなら、いっそ飛び込みたい気持ちもある。 だが──あまりにも降ってわいた話の規模が大きすぎて、今一つ現実味がなく、頭もついていかない。 そこで彼女はひと呼吸置き、よし、とつぶやくと。 「……とりあえず、パスタをゆでてから考えていいか?」 最もアンツィオらしい解決方法を、試みることにしたのだった。
13 19/10/21(月)00:31:58 No.632288415
くつくつと湯が沸く。パスタをぱらりと投入し六分。 並行してコンロにはオイルとニンニク、鷹の爪。 香りが立ったら具材を炒め、ケチャップも加え水分を飛ばしていく。 少しだけ焦がし気味にして、香ばしさを出すのがポイント。 少量水を加えてフライパンを振り、乳化させることで旨味を出すことも忘れない。さあ、パスタが茹で上がればあとは和えるだけ。 「うまいな」 湯気が立つ出来立てのナポリタンをフォークでたぐり、はふはふと食べながらまほは言う。 そういえば、西住まほが食事をするのを見るのは初めてである。アンチョビはしげしげとその様子を観察しながら、自身もパスタを一口食べて自慢げに笑みを浮かべた。 「うむ、さすが私だ。……ところで西住は、料理はするのか?」 「野外炊飯の経験はある。戦車道の一環としてだがな」 「ほーう。得意料理は?」 「得意というほどでもないが、カレーには少し自信があるな」 「へえ、カレーか! いいなあ、チキンか? ビーフか? 何か特別な食材とか入れてるのか?」
14 19/10/21(月)00:32:21 No.632288551
料理の話となれば、アンチョビの口はよく回る。 一方のまほは変わらず無表情。だが、どことなく得意げな雰囲気が見えるのはアンチョビの気のせいだろうか。 「変わったことはしていない。だが、袋を温めるときのお湯の温度がちょうどいいと褒められた」 「レトルトかあ!? そうじゃないかって思ったけどさあ!」 いつもと変わらぬ無表情ですっとぼけたことを言うまほ。 きっと、こいついつもこんな感じなんだろうなあ。 そんなことを思いながら、アンチョビはひとつ苦笑を浮かべた。
15 19/10/21(月)00:32:43 No.632288671
「……しっかし、なんで私なんだ。留学っていうなら、私以外にもいろいろいるだろ」 半分くらいに減ったお手製ナポリタンをモグモグと頬張りつつアンチョビは尋ねる。 腹が満たされたおかげで頭の中が大分すっきりとしていた。結局のところ、一番の疑問はそこである。 戦車道優勝常連校、鉄の掟、西住流。そんな殿上人がなにゆえ自分のような者を気にかけるのか、そこのところが分からない。 だが西住まほはいつも通りのポーカーフェイスのまま、取り分けられたナポリタンをこくんと飲み込んでから短く問う。
16 19/10/21(月)00:33:08 No.632288801
「いろいろ、とは誰のことだ」 「そりゃ、ダージリンとか」 「あいつは既に留学が決まってる。遠からずイギリスに発つだろう」 「……じゃ、カチューシャ」 「彼女も同様、ロシア留学を控えている。ロシア語を勉強してくれないとノンナが心配していたな」 「ケイは?」 「あの学校は大学付属だ。卒業後はアメリカに渡りサンダース大に進学すると連絡を受けた」 「西絹代」 「二年生だ。今後の活躍には期待したいな」 「継続の隊長」 「あれは、私がどうこう言って聞くヤツじゃない」 つらつらと言葉を重ねつつ、アンチョビの脳裏に浮かぶのはかつて大学選抜で戦った仲間たちの顔である。 なんだ、だいたいみんなどこかしらに行くのか。 そう思うと少しだけ、留学に対する心の壁が薄くなったような気にもなる。 「だがな西住、なんで私に留学なんて勧める?」
17 19/10/21(月)00:33:33 No.632288916
私はこんな大層なもの貰うような人間じゃないぞ、とアンチョビは少し震える手で推薦状を持ちながら肩をすくめる。 戦車道の強豪校であるところのダージリン、カチューシャ、ケイが留学するというのは分かる。きっと向こうの学校でも思う存分手腕を発揮してくれるだろう。 だが、私のした事といえば──たかだか潰れかけの戦車道をひとつ立て直して、三年かけてやっと一勝してみせたくらいのものだ。 そう言うと、まほはなぜか不満げに眉根を顰めた。 「西住流は、実力のない者に推薦など出さない」 「あー……まあ、今のは私も悪かったよ。……だが、すると、なんだ。お前は私の戦車道の腕を見込んで、わざわざ留学の用意までしてくれたってことか?」 些かの気恥ずかしさを感じつつ言うと、まほは是と頷いた。
18 19/10/21(月)00:33:37 No.632288934
水島監督本人が監修した作品も見てないんだろうなぁ ドゥーチェとお姉ちゃんはお互い一切興味ないのに
19 19/10/21(月)00:33:57 No.632289034
ウンコ
20 19/10/21(月)00:34:08 No.632289079
「私は四年をドイツで過ごし、それからは日本のプロリーグ戦車道で力を振るうつもりだ。 もちろん、そこには同じく外国から戻ってきたケイ、ダージリン、カチューシャもいる。 戦車道は国によってドクトリンの方向性も大きく異なる。きっと、それぞれが今よりもっと個性的な、面白い戦車道を見せてくれるだろう」 「まあ、プロリーグで活躍するお前らを想像するのは難しくもないがなあ……」 「お前もだ、安斎」 「私もか」 ケチャップでオレンジ色になった肉を三枚ほどまとめてフォークで突き刺し、まほは口に放り込む。 「私には、戦車道をまったくのゼロから立て直し一勝を勝ち取った経験はない」 「まあ、そうだろうな」 「だからこそ、お前の戦術は面白いんだ。全国大会、大学選抜戦、どちらもしっかり見せてもらった。 あれは今まで私の見てきたどんな戦車道とも、大きく外れている。 だから安斎、その素質を海外で伸ばし、もし将来、日本のプロリーグで発揮したなら、それはきっと……」 それはきっと、すごく楽しくなるはずだ。とまほは言った。
21 19/10/21(月)00:34:33 No.632289212
「楽しく?」 「そうだ。楽しくなる。戦術に多様性が増し、より試合に深みが生まれる。だからこそ、イタリアでその素質に磨きをかけてほしいと──」 「ちょっ、ちょちょちょちょっと待て西住。その、なんだ、ええとあれだ……」 パスタを食べる手すら止め、アンチョビはフォークを立てて考え込む。 「……戦車道の未来とか発展とか選手育成とか世界に通用する実力とか、そういうのじゃないのか?」 「それもあるがな」 もぐもぐ、ごくんと肉を嚥下し、まほはそこで口元をゆがめる。 そこでアンチョビは初めて、西住まほの笑みとわかる笑みを見た。 「せっかくのプロリーグだ。どうせやるなら、楽しくしたいだろう」 水のコップを手に取り、まほはこくりと喉を鳴らす。 アンチョビは唸りながらフォークをくるくると回し、大きく口を開けてパスタを放り込んだ。
22 19/10/21(月)00:34:48 No.632289304
>水島監督本人が監修した作品も見てないんだろうなぁ >ドゥーチェとお姉ちゃんはお互い一切興味ないのに ほとんどのキャラが会話するドリームタンクマッチで同じ場所にいたのに会話なかったもんな
23 19/10/21(月)00:34:59 No.632289365
まほはそのまま素知らぬ顔で食事を続けているが、よく考えればとんでもない事を言い出している。 これでは、自分が楽しくやるために人一人の進路を変えさせたと白状しているようなものだ。 だがまあ、それでもいいのか。とアンチョビは思い直す。 実際、特に強制されているわけでもない。もし私がここで調理の道に進みたいといえば、西住はそれ以上無理には誘わないだろう。 西住がやったのはたった一つ。私に留学という、新しい道を示してみせただけのことだ。 「……意外だな」 「どうした?」 「いや、西住。お前はもっとこう……失礼かもだけどな、戦車道に楽しさを求めないタイプかと思ってたんだよ」 「よく言われる」 「言われるのか……」 だがな、と一呼吸置き、まほは皿の隅に残った最後の一口を巻き取って口に運ぶ。
24 19/10/21(月)00:35:28 No.632289509
「義務感や責任感だけでやっているわけないだろう。 私は西住流も、戦車道も、誰よりも楽しんでいるつもりだ」 そうして、はぐ、とフォークを口に入れ、まほはパスタを噛みしめるように味わった。 「……なるほどなぁ」 ちょっと誤解してたかもな、とアンチョビは長く息をつく。 いつも鉄面皮、冷酷と言えるほど容赦のない戦略。 西住まほはその感情の読みづらさから、戦車道をするためだけのマシーンのように思われがちだ。 だが、マシーンで天下を取れるほど戦車道は甘い場所じゃない。 ダージリン、ケイ、カチューシャ、それに西住みほ。誰もが戦車道を心から好いて、楽しんでいた。 そして、それは自分だって同じだ。アンチョビは三年の日々を思い、ひとり頷く。 部員の入らない日々、資金難に悩まされる毎日。 決して楽ではなかったアンツィオ高校の立て直しを三年間やり遂げたのだって、ひとえに自分が、何よりも戦車道を好いていたからに他ならないのだ。
25 19/10/21(月)00:35:52 No.632289628
「……よし、決めた」 アンチョビは残ったパスタをかっ込む。 正直、日本戦車道の未来だの、選手育成だの、そんな話には今一つ興味が沸かない。 だが目の前の女は、プロリーグをもっと楽しいものにしたいからお前も参加しろ、と言ってのけるのだ。 アンチョビの目に炎が宿る 戦車道に何よりも打ち込み、誰よりも焦がれた西住まほが。 この私が立ち上げた戦車道を認め、もっと高みに来いと行ってきたのだ! 望むところだ、と小さく呟き、アンチョビはまほの目を正面から挑発的に見据えた。 「いいだろう、西住まほ! 留学だろうがプロリーグだろうが、思い切り活躍してやろうじゃないか!」 鞭を突き付けて吊り目をにっかりと上げ、アンチョビは高らかに未来を謳う。 そんな姿を見て、まほは──静かに目を閉じると、こくり、と頷く。 ほっとしたように、アンチョビには見えた。
26 19/10/21(月)00:36:19 No.632289770
「……ありがとう」 「なあに、気にするな! 調理の道より、お前とプロの世界で戦車道をやってみたい気持ちが勝っただけのことだ!」 どきりとするほど穏やかな声でまほは言う。 アンチョビは再び席に着き、それから友人に向けるようなからかう視線をまほに向けた。 「だが、ひとつだけ条件を聞いてもらおう」 「条件?」 「お前はドイツ留学、私はイタリアだろ? たまに遊びに行くから、その時はお前の手料理をごちそうしてくれ」 「料理か……」 まほは露骨に眉根を寄せた。 「カレーでいいか?」 「いいやダメだ。生の食材を買ってきて、調理して作る方の料理を作ってもらおう」 「……安斎、それはかなり厳しい条件だぞ」 「戦車道は良妻賢母を育成するんだろう? 気張れよ、西住流!」
27 19/10/21(月)00:36:57 No.632289943
にぃーっと笑んで見つめ返すと、まほはどこか困ったように視線を逸らす。 ……人ひとりの人生変えたんだ。まあ、こんぐらいは苦労してもらわなきゃな。 そんな言葉を喉奥にしまいながら、アンチョビはまほチョビが新しい道へと動き始めたのを感じていたのだった。
28 19/10/21(月)00:38:27 No.632290365
ま
29 19/10/21(月)00:38:38 No.632290427
ほ
30 19/10/21(月)00:38:44 No.632290460
チ
31 19/10/21(月)00:38:51 No.632290488
ョ
32 19/10/21(月)00:38:58 No.632290515
ビ
33 19/10/21(月)00:39:06 No.632290547
キ
34 19/10/21(月)00:39:13 No.632290582
テ
35 19/10/21(月)00:39:20 No.632290615
ウンコー
36 19/10/21(月)00:39:20 No.632290616
ル
37 19/10/21(月)00:39:26 No.632290647
…
38 19/10/21(月)00:40:34 No.632290930
この後 「西住妹に頼まれたんだが…お前、料理の腕前がちょっと…らしいな?」 「西住流に退くという言葉は無い、常に強火で攻めるのみ」 「で…どんな料理作った?」 「フンス…これだ、オムレツ」 「オムレツに謝るべきだと思うぞコレ」 「そんなに!?そんなにだめだめなの!?」 「とりあえず自炊の基本的な所で…カレーは作れるのか?」 「ボンカレーはどう作っても美味いぞ」 「出来ないんだな…」 「うん…」 次の日、カレーのレシピが書かれたルーズリーフを渡された…これが最初のレシピであった
39 19/10/21(月)00:41:20 No.632291110
まほチョビキテルね…
40 19/10/21(月)00:41:30 No.632291159
まほチョビキテルよ…
41 19/10/21(月)00:41:39 No.632291195
きたのか!
42 19/10/21(月)00:41:52 No.632291252
西住ぃー!
43 19/10/21(月)00:42:04 No.632291298
あんざい!
44 19/10/21(月)00:42:19 No.632291370
けっこんしようあんざい
45 19/10/21(月)00:42:19 No.632291371
最近発売されたアンツィオの漫画も 第1話でアンツィオの戦車部後輩がチョビを本名で呼んでてそっ閉じしたな 2次創作はともかく公式がアレは駄目だわ
46 19/10/21(月)00:42:41 No.632291468
もちろんだ西住ぃー
47 19/10/21(月)00:43:57 No.632291835
http://img.2chan.net/b/res/632279498.htm 他人のコピペだから気を付けてね
48 19/10/21(月)00:44:30 No.632291978
出た お姉ちゃんの生活能力奪ってしょうがないなー西住はさせるまほチョビ…
49 19/10/21(月)00:45:10 No.632292161
>お姉ちゃんの生活能力奪ってしょうがないなー西住はさせるまほチョビ… mayちゃんちでも同じ事言ってるなお前
50 19/10/21(月)00:45:57 No.632292376
いつものやつか 病院に行け
51 19/10/21(月)00:47:57 No.632292932
>お姉ちゃんの生活能力奪ってしょうがないなー西住はさせるまほチョビ… 悔しいかもしれないが まほチョビはガルパンでもみほエリに次ぐ大手カップリングなんだ(笑)
52 19/10/21(月)00:51:39 No.632293946
通報しておくか
53 19/10/21(月)00:52:33 No.632294177
盗作でスレ立ててマッチポンプとかやる事がセコ過ぎるだろ
54 19/10/21(月)00:53:04 No.632294305
>ガルパンたのちい!してるけど未だに戦車知識殆どなくてすまない… そんなアナタにはスピンオフ作品である戦車道のススメをお勧めしますよ!戦史ネタを絡めた一話完結で読みやすいマンガで楽しみながら戦車知識を得られます! 他にも今プライムなんかで先を見ている方は劇場版観終わる頃にはきっと「もっと観たい!」ってなるかもしれませんのでもしそうなったら各種スピンオフやアンソロジーはどうでしょう! というわけで各作品の特徴まとめ置いていきますので購入の検討材料になれば幸いです! su3382343.txt
55 19/10/21(月)00:54:16 No.632294621
>第1話でアンツィオの戦車部後輩がチョビを本名で呼んでてそっ閉じしたな >2次創作はともかく公式がアレは駄目だわ 戦車部とか言ってる時点で公式云々言える立場じゃない
56 19/10/21(月)00:54:40 No.632294698
まほチョビキテル…
57 19/10/21(月)00:55:07 No.632294806
公式のまほチョビ推しはすごい
58 19/10/21(月)00:55:20 No.632294858
童貞臭い文章しか書けないから盗作コピペしか出来ないんだよな
59 19/10/21(月)00:58:21 No.632295686
>ガルパンたのちい!してるけど未だに戦車知識殆どなくてすまない… こんなレス無いけどどっからコピペしてるんだこいつ メモ帳に貯めてるなら気持ち悪いな
60 19/10/21(月)00:58:32 No.632295741
まほチョビキチガイおじさんまだ生きてたの… はやく死んでね♥️
61 19/10/21(月)00:59:54 No.632296062
>まほチョビキチガイおじさんまだ生きてたの… カップリングへの風評被害過ぎる… ただの荒らし扱いで良いよこんなの
62 19/10/21(月)01:00:18 No.632296156
>su3382343.txt まほチョビすごい人気だな まほチョビ一色じゃないか
63 19/10/21(月)01:01:09 No.632296367
まほチョビは最終章でも来るらしいからな…
64 19/10/21(月)01:03:21 No.632296896
きょうはねんがんのまほちょびがきてすばらしいにちようでした… それではみなさんおやすみなさい…
65 19/10/21(月)01:03:52 No.632297021
ま
66 19/10/21(月)01:04:00 No.632297049
ほ
67 19/10/21(月)01:04:02 No.632297059
施設系男子か
68 19/10/21(月)01:04:12 No.632297090
チ
69 19/10/21(月)01:04:12 No.632297094
ポ
70 19/10/21(月)01:04:20 No.632297132
ョ
71 19/10/21(月)01:04:26 No.632297162
ビ
72 19/10/21(月)01:04:30 No.632297178
はい
73 19/10/21(月)01:04:32 No.632297188
ン
74 19/10/21(月)01:04:34 No.632297193
キ
75 19/10/21(月)01:04:41 No.632297217
テ
76 19/10/21(月)01:04:49 No.632297246
ル
77 19/10/21(月)01:04:50 No.632297253
レ
78 19/10/21(月)01:04:50 No.632297256
さ
79 19/10/21(月)01:04:56 No.632297278
ベ
80 19/10/21(月)01:04:58 No.632297289
…
81 19/10/21(月)01:05:32 No.632297416
まほチョビキテル…
82 19/10/21(月)01:05:50 No.632297473
では
83 19/10/21(月)01:06:00 No.632297516
ドイツで本場の変態を学ぶ
84 19/10/21(月)01:10:34 No.632298572
今回のこの盗作スレ、及びこれまでの荒らし行為(偽装スレを立てた後に全レス消去、ツールでセルフそうだね疑惑等々)に関して具体的なやり口と該当スレについて連絡フォームより苦情案件として先程管理人さんサイドへ通報済みであることを通達します
85 19/10/21(月)01:12:51 No.632299109
>それではみなさんおやすみなさい… 絶対寝てない
86 19/10/21(月)01:13:31 No.632299259
>それではみなさんおやすみなさい… 二度と起きないか寝込みを親に刺されてほしい
87 19/10/21(月)01:15:10 No.632299655
レス消されて発狂してたよねこのキチガイ su3382385.jpg
88 19/10/21(月)01:16:41 No.632299968
>su3382343.txt これも盗作・改変だ
89 19/10/21(月)01:18:47 No.632300410
>レス消されて発狂してたよねこのキチガイ 消されて発狂したけどさりとて自分じゃまともな文章書けないので盗作スレを立てたキチガイ
90 19/10/21(月)01:24:07 No.632301498
>最近発売されたアンツィオの漫画も >第1話でアンツィオの戦車部後輩がチョビを本名で呼んでてそっ閉じしたな ペパロニは本名知ってるからその点は問題ない てか本名聞いてそこからアンチョビと名付けたのはペパロニだ