虹裏img歴史資料館

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19/10/14(月)00:15:14 「…さい... のスレッド詳細

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画像ファイル名:1570979714730.jpg 19/10/14(月)00:15:14 No.630418550

「…さい…きなさい…起きなさい…」 熟睡していた俺に、温かく響く声。 「…さん…こうたろ…起きて…」 ………また神様か…?疲れているんだ…眠らせてくれ… …まさか…さくらなのか…? 結局あの後から口も利いて貰えてないが…どうかしたのか…? 「………ちゅっ」 「だぁっしゃーい!!!ゴッヘェ!?」 頬に感じる柔らかい感触と聴こえた音でベッドから飛び起きて、頭と床が激突した。 視界が揺らぐ。目の前に居るのは… 「…起きましたか?」 「…おはようございあす…神様…」 白い服を着たさくらが上下逆さまに見える。神様だった。

1 19/10/14(月)00:15:29 No.630418622

どことなく緊張した面持ちの神様。ちょうど良い。言いたい事をぶつけさせて貰う。 「か~み~さ~ま~…?」 「は、はい!?」 床に転がったまま恨めしげに見上げれば、返って来る困惑。 気付いて無いというのか?あの惨い仕打ちについて、何も無いというのか…? 「なんで…どうしてフォロー無しで消えたんですか…」 「………え?」 「俺が神様のお胸を揉ませて頂いた後、さくらへのフォローが欲しかったです…」 「……………」 …あれ?神様? 何やら冷めた…ゴミを見るような目をしていらっしゃいますよ?いつもの慈愛に満ちた笑顔は何処へ? 「か、神様?どうしました?」 「………はぁ」 た、溜め息!? 今日の神様の体調は何時にも増して酷そうだ…あまり変な事を言わないようにしなければ…

2 19/10/14(月)00:15:43 No.630418717

もう闇が這い出ている神様に冷や汗が垂れる。だが、そこで折れてはいけない。 「ごっほん!…それで、今日は何の善行の見返りで来たんですか?」 額を拭い、平静を取り戻しつつ問うてみる。 「…善行?」 「え?いつもみたいに俺の行動から何かをこじつ…善行を見出して願いを叶えに来たんじゃないんですか?」 「………そうです。幸太郎さんの善行、私は見逃しません」 やっぱり。だが、それならそれで今回はおかしい。 「俺はさくらを傷つけてしまったのですが、何処に善行が…?」 そう、傷つけてしまったのだ。何故かはわからないが、ここ数日は声を掛けてもプイッと無視される。辛い。 「………反省、していますか?」 ジト目の神様にそう問われた。 未だ何故さくらが傷ついて、俺を無視しているのかわからないが。反省しているか否か、そう問われた。 居住まいを正し…正座をし、ベッドに立つ神様を見上げる。 迷いは無い。 「さくらは笑顔が似合います。あんな顔にさせたい訳が無い。どうにか取り戻したいとしか考えていません」

3 19/10/14(月)00:16:01 No.630418813

思いの丈を告げる。断言できる、これが全てだ。 「………ちょっと、失礼しますね」 「あっはい。お薬要りますか?」 「大丈夫です」 赤い顔をした神様は、いつも通り部屋の隅にスタスタと歩いて行った。遠慮しなくて良いのに… 「…なんしてかっこ良く決めちゃうとかなー幸太郎さん…まぁ、そやんかところが好きなんっちゃけど…」 ボソボソと何やら喋っているのもいつも通り。まさか…呪詛とかじゃ…無いよな…? 「…お待たせしました」 頭を抱えていたら戻って来た。頬は赤いが、相変わらずムスッとした顔。 刑の執行まで待機している囚人気分で神様の言葉をじっと待つ。 「源さくらへ、謝りたいという気持ちはありますか?」 「はい」 ようやく、神様が笑った。 「その思いこそが善行なのです」 「…神様」

4 19/10/14(月)00:16:21 No.630418910

「勿論!まだすべき事がありますよね?」 「…はい。さくらに謝らなければいけません」 慈愛に満ちた笑顔。思わず俺も笑ってしまった。 「もうっ!ちゃんと反省しているんですか!?」 「してます!」 「本当にしてますか!?」 「はい!」 「ほんとに~?」 「もちろんしてます!」 言葉は厳しいが、眩しく笑う神様と二人で笑い合う。 「それなら、私を源さくらだと思って謝ってみてください!」 「えぇ!?それは…」 「…出来ないんですか?嘘を吐いたんですか?」 ま、不味い。俺の失言でまた闇が膨れ上がってきた。 仕方が無い。恥ずかしいが…本当に恥ずかしいが、やるしかない。

5 19/10/14(月)00:16:41 No.630419003

真っ直ぐ神様の目を見据える。他に意識している事は無いと証明するように。 「…さくら」 「なんですか?」 またジト目に戻ってしまった神様。誠意を持って向き合わねばならない。 「すまない。正直、俺は何をしでかしたのか俺自身わかっていない」 「………」 「何故さくらが傷ついているのかもわからない、情けない男だ」 「…それで?」 「だから俺には、ただ謝る事しかできない………いや、違うな」 自分でもこういうところは不器用だと思う。だが、これしか思いつかないのだ。 「お詫びというのもアレだが、さくらの望みを叶えたい。叶えられる物だけではあるが、叶える」 神様のパクリと言われればそれまで。本当に情けない男だ、俺は。 だがそれだけではない。まだ言うべき事がある。伝え忘れていた言葉を。感想を。 「そして、もう一つ」 「夜食美味かった。ありがとな」

6 19/10/14(月)00:17:02 No.630419116

「………審議のため、ちょっと」 「はい」 神様は無表情のまま、トテトテと部屋の隅へ。緊張するなぁ… 「…幸太郎さん、ちゃんと食べてくれてた…!美味しいって、言ってくれた…!がばい嬉しかぁ…!」 あっ。正座しっぱなしで足が痺れてきた。神様まだかな? 「…何がダメか気付かんところも幸太郎さんらしいっちゃね…ちょっと抜けてるところも…好いとーよ…」 「…あの~神様~?まだかかりそうですか~?」 非常に申し訳無いが、そろそろ足が限界なんだ。神様に声をかけて急かしてみる。 そそくさと赤い顔の神様が戻って来た。伏し目がちだが、ジト目ではない。これは…? 「………合格です」 「いよっしっ!」 足を伸ばして、とんでもなくだらしの無い格好でガッツポーズ。あ痛たた…ちょっとの振動でクる… 「何をしてしまったのかわからないところはマイナス点ですが、特別サービスで合格にしてあげますからね?」 「ありがとうございますっ!!!」 なんという温情か…神様の寛大な対応に頭を下げるしか出来ない自分が恥ずかしい。

7 19/10/14(月)00:17:37 No.630419305

「では、善行への報いとして願いを叶えましょう」 「ネガイ…?」 ………あっ、願いか。完全に忘れてた。 …どうしようか。考え付いていたのはバイクだったが、前回は…神様の……… 「…幸太郎さん?そのニヤケ顔はなんですか?何処を見てるんですか?」 あっ待ってください。違うんです。誤解なんです。決して神様のその豊満な胸部に見惚れていたわけじゃ… 完全に顔を伏して俺に歩き寄る神様。 巽幸太郎一生の不覚…!ここで神様の機嫌をまた損ねてしまった…! 「………幸太郎さん」 神様に手を掴まれた。終わりだ。きっと俺はこれから酷い目に遭うのだ。 「………えい」 ふにゅ。 「え?」 掴まれた俺の手は、神様に。 柔らかい、神様の胸に。

8 19/10/14(月)00:18:12 No.630419490

「か、神様!?」 真っ赤な顔の神様に行動の意図を問おうとするが、俺の口は上手く動かず名を呼ぶだけ。 「………これが、願いでしょう?」 「い、いえ、そんな事は…!?」 赤い神様の顔が、色はそのままに不服そうな顔に変わった。 「…私のは、興味無かとですか…?」 「いえあります」 「………えっち」 神様の行動と言動のズレで、もう頭がグチャグチャだ。 …この混乱した頭のまま…欲望のままに…願ってしまおうか。 「………良いんですね?」 神様に問う。 ……………答えは、頷きによる肯定だった。

9 19/10/14(月)00:18:31 No.630419594

俺も男だ。覚悟は決めて、いざ。 胸を覆い隠す白い服の上から手に力を込める。前回と違い、今回はハッキリと味わうために。 むんにゅ。 「んぅっ…!」 俺の手を柔らかく、包み込む胸。目を閉じ、下唇を噛んで声を抑える神様。 痛かったのだろうか。苦しいのだろうか。 だが…前回とは違うリアクションに、俺は自分を抑える事ができない。 両手を当てて、下から揉み上げる。 むにゅむにゅ。 「はぅっ!やっあぁ…!」 俺から凄まじい勢いで鼻血が流れ続けている。そろそろ1リットルといったところだろうか。 だが、俺の手も鼻血も、止まる気配は無い。 むんにゅう。

10 19/10/14(月)00:19:38 No.630419972

すごい。これは、すごい。神様の胸は、すごい。 「でしょう?」 「ですね」 背後からかけられた神様の声に、知性が死んだ返事を返す。 ………………………ん?背後? 振り返る。 ふよふよと浮く神様の姿。白い服を纏い、ニコニコと笑顔を浮かべるさくらのようなどやんすの神様の姿。 前を見る。 真っ赤な神様の姿。良く見たら足が地に着いており、白い服も衣裳部屋で見た事があるどやんすの神様の姿。 「………さくら?」 「ふぇ…?」 目の前の神様を見つめて名を呼ぶ。神様ではなく、さくらと。 返って来たのは蕩けた目と返事だった。 「抱かんね~…はよ抱かんね~?」 「……………………え?」

11 19/10/14(月)00:21:10 No.630420481

………この騒動でまた一悶着あったが故に、違和感に気付くのも遅れた。 この時には気付かなかった。 その違いに、違和感に、まだ気付かなかった。 俺の手に服越しに触れたさくらの胸は冷たかった。 だが、神様の胸は温かかった。 ………………………まるで生者の、熱のように。

12 19/10/14(月)00:24:08 No.630421443

どやんす神に寝取られたかと思ったら…

13 19/10/14(月)00:29:04 No.630423058

本当に何なのこの神様…

14 19/10/14(月)00:31:15 No.630423682

>………………………まるで生者の、熱のように。 !?

15 19/10/14(月)00:33:47 No.630424437

さくらゾンビじゃなくて生き返ってる…?

16 19/10/14(月)00:35:51 No.630425059

どういうことなの…

17 19/10/14(月)00:38:13 No.630425829

子作りとよ!

18 19/10/14(月)00:41:39 No.630426879

>俺から凄まじい勢いで鼻血が流れ続けている。そろそろ1リットルといったところだろうか。 >だが、俺の手も鼻血も、止まる気配は無い。 童貞か!

19 19/10/14(月)00:45:02 No.630427855

佐賀は不思議なことがよく起こるな…

20 19/10/14(月)00:47:44 No.630428625

>本当に何なのこの神様… 気ぶり神様

21 19/10/14(月)00:50:36 No.630429488

幸さく抱かせ隊

22 19/10/14(月)00:56:07 No.630431151

どやんす~

23 19/10/14(月)01:07:25 No.630434254

どやんすの神様は…えっち!

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