19/08/03(土)00:15:12 零下89.... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1564758912480.jpg 19/08/03(土)00:15:12 No.611530434
零下89.0度のドージョーの中、カブキニストとパールパンサーのカラテが漲り…殺意が燃え上がる! 「イヨーッ!」「ケオーッ!」 二人のニンジャは同時に駆け…カラテが交差する! 鋭い金属音が辺りに響き渡り、赤い血の線が飛び散る! 「イヨーッ!」「ケオーッ!」 カブキニストは振り返り跳躍!ドージョーの床、壁、天井の氷壁をカブキの炎で溶かしながら蹴り、立体的トビ・ロッポでパールパンサーに迫る! 「ケオーッ!」パールパンサーもピンボール球めいて跳躍!特殊ダブル・ニンジャ・ツメ・ガントレットでカブキニストを迎え撃つ! 「イヨーッ!」トビ・ロッポからのトビ・ロッポ・ケリ!「ケオーッ!」ツメを交差させて受け流し着地点に攻撃!「イヨーッ!」ケリの反発力で攻撃回避!アブナイ! 「イヨーッ!」カブキニストはそのままスリケン投擲!「ケオーッ!」パールパンサーは連続三連バク転でスリケンを回避!ツメを地面に突き立てて無理やり減速し、そのまま前へ飛び出す! 「イヨーッ!」再度のトビ・ロッポ・ケリ!パールパンサーはこれも空中で掠めるように受ける!カブキニストに赤い線めいた傷が出来…視界がぼやける!
1 19/08/03(土)00:15:43 No.611530552
「ヌウーッ毒…!?」この視界の霞みは寒さのせいだけではない!パールパンサーはツメに何を仕込んでいたのか!? 「特性のヤツだ」パールパンサーはニヤリと笑う。「この温度じゃあお得意のカブキ呼吸とやらもやりづらいだろう!ケオーッ!」再度の打撃!パールパンサーはカブキニストに走り寄り、ツメを顔面に叩き込む!カブキニストはそれを身をよじってなんとか回避、だがその鳩尾に膝蹴りが叩き込まれる!「ケオーッ!」「オゴーッ!」 ナムサン、このままカブキニストは毒と氷の策略に倒れてしまうのか!?
2 19/08/03(土)00:16:09 No.611530651
ーーーーーーーー 「さぁて、どうなるのでしょうね彼は…オホホホホ!」 「くっ…!」 コトダマ空間内ではタカコがシックスピルスの一人…パノプティコンに身体を炎の矢で縫い付けられ固定されていた。 タカコは身を捩る。拘束され、父とパールパンサーが戦う映像を見せつけられていたのだ。早くこのニンジャからあのドージョーのコントロール権を奪取しなければ父が危ない! 彼女は全ニューロンを自らを縫いつけている炎の矢に集中させる! 「イヤーッ!」タカコは無理やり拘束を脱する!だがニューロンに重篤なダメージを負っている、胸には大穴が開いたまま出血めいて01の飛沫が溢れ出している。
3 19/08/03(土)00:16:59 No.611530885
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4 19/08/03(土)00:17:31 No.611531042
「おや…私の拘束を脱するとは」パノプティコンは笑う。「だがその状態でどこまで戦えるでしょうか?オホホホホ!」 朦朧とする意識を叩き起こしながらタカコは考える。(このニンジャの物理的位置所在が必要…何としてでもIPを盗み出す)「イヤーッ!」タカコは論理タイピング!最早防御を捨て、パノプティコンへの攻撃に全ニューロン、全タイプ速度を注ぎ込む! 「フゥーム…甘いですね」パノプティコンも高速タイピング!多重ログインを行い、自身の周りにテトリミノめいた迎撃装置を作り出す! BRATATATA!大量のdel弾丸がタカコに向かって飛ぶ! 「ンアーッ!」何発かがタカコをかすめて01出血!
5 19/08/03(土)00:17:48 No.611531117
だがそうだね相殺をしている暇などない。このままでは削り殺される! 「ホホホホホ!口ほどにもない!そのまま01の藻屑となって消えるがよい!」 「イヤーッ!」だがタカコは諦めない!グルグルと飛び回り弾丸を引きつける! 「無駄です!そのdel弾丸は自動追尾…かわすことは不可能!」 大量の弾丸がタカコに迫る! 「イイイヤアアアアアーーッ!!」 タカコは逃げる!だが間に合わない! タカコは弾丸の雨に突っ込む!胸の穴が大きく開き…彼女の身体は01分解され…そのまま無くなった。
6 19/08/03(土)00:18:12 No.611531216
ーーーーーーーー ソメゴロはシノギヤ・ファンド外壁をジェット噴射で登っていた。クロヌリピラーと呼ばれるだけはある。外壁は真っ黒で、内部の情報は読み取れない。 (タカコ姉さん…どこにいるんだ!?) ソメゴロはタカコからの通信を待っていた。だが帰ってはこない。 (とにかく上を目指す…!屋上からならシックスピルス・フロアの内部に侵入出来るかもしれない、とにかく上に!)
7 19/08/03(土)00:18:44 No.611531359
「あとは…これで!」タカコは満足げにパノプティコンを見やる。 「ケオオオオオオーーーッ!!」パノプティコンは激昂、そのままタカコに最後のdelをしようとしたが…出来なかった。身体が崩壊し始めている。ログアウトをしなければ。ログアウトを。 パノプティコンはログアウトを試みる。その論理肉体が01に分解されて消えていく。タカコはそれを眺めながら、最後の力を振り絞ってタイピングを飛ばした。
8 19/08/03(土)00:19:00 No.611531412
「あとは…これで!」タカコは満足げにパノプティコンを見やる。 「ケオオオオオオーーーッ!!」パノプティコンは激昂、そのままタカコに最後のdelをしようとしたが…出来なかった。身体が崩壊し始めている。ログアウトをしなければ。ログアウトを。 パノプティコンはログアウトを試みる。その論理肉体が01に分解されて消えていく。タカコはそれを眺めながら、最後の力を振り絞ってタイピングを飛ばした。
9 19/08/03(土)00:19:20 No.611531495
ーーーーーーーー 「…ッ!ハァ、ハァ…」 パノプティコンが目覚める。ニューロンを確かめる。生きて…いるのか? 「は、早く!ペリニヨン=サンに知らせなければ…」 「ドーモ」 後ろから声が聞こえた。彼はニンジャの性で反射的に後ろを振り向き、アイサツする。 「ドーモ…何者だ!?」 「イヤーッ!」 アイサツ中のアンブッシュだった。この闖入者の名はソメゴロ。彼はタカコからパノプティコンの位置情報を受け取り、ここにたどり着いたのだ。 BLAMBLAMBLAM!パワードスーツの銃が火を噴き…パノプティコンは呆気なく息絶えた。「サヨ…ナラ!」パノプティコンはその場でがっくりとうなだれた。 「ハァ…ハァ…ハァ…」 荒く息をつきながらソメゴロは目の前の死体を見やった。 「あとは父さん…よろしくお願いします」ソメゴロは座り込み、気絶した。
10 19/08/03(土)00:19:38 No.611531575
ーーーーーーーー 幾度と無くカラテがぶつかり合う!だがカブキニストの身体を毒が蝕みつつある…この低温ではカブキ呼吸もままならない! ツメとトビ・ロッポ・ケリが最早何度目かも分からない交差を繰り返す! 「イヨーッ!」「ケオーッ!」「イヨーッ!」「ケオーッ!」「イヨーッ!」「ケオーッ!」「イヨーッ!」「ケオーッ!」 「こんなものかカブキニスト=サン!」カラテの嵐の中パールパンサーは叫ぶ!「ポーラーベア=サンのフブキはこんなモンじゃあなかった!もっと冷酷だった!そうだろう!?もっと足掻け!苦しんでくだちーーっ!」 カブキニストは毒で視界が朦朧とする中必死にパールパンサーを迎え撃った。だが限界が近い。 「イヨーッ!」「ケオーッ!」 ついにパールパンサーのツメがカブキニストの肩を捉え…カブキニストはたたらを踏んだ!「グワーッ!」 「トドメだ!ケオーッ!」
11 19/08/03(土)00:20:14 No.611531720
だがその瞬間…タカコのハッキングが成功したのだ! プシューガコン!シャッターが開き、気温が上昇していく! 「バカな!?パノプティコン=サンがやられたのか!?」 「イヨーッ!」カブキニストは右の拳をパールパンサーに叩き込む! 「ケオーッ!」吹き飛ばされる!「まだだ!」起き上がる!「気温が上がりきる前に殺す!あと一撃だ!ポーラーベア=サンの仇!ウオオオオーッ!!」 「イヨーッ!」 二人は駆け寄りワンインチ距離でのカラテを開始する! 「イヨーッ!」「ケオーッ!」「イヨーッ!」「ケオーッ!」「イヨーッ!」「ケオーッ!」「イヨーッ!」「ケオーッ!」「イヨーッ!」「ケオーッ!」「イヨーッ!」「ケオーッ!」「イヨーッ!」「ケオーッ!」「イヨーッ!」「ケオーッ!」「イヨーッ!」「ケオーッ!」
12 19/08/03(土)00:20:39 No.611531831
パールパンサーはカラテを浴びせ続けた。カブキニストの頬を、肩を、何度もそのツメが掠め、鮮血の軌跡を描いた。あと一撃で勝利だ。あと一撃で。 だが彼は聞き逃さなかった。カブキニストのカラテシャウトに混じる呼吸音を。 「フゥーッ…ホォーッ…フゥーッ…ホォーッ…」 カブキニストのパンチの拳に炎が灯り…だんだんと大きな炎になっていく。早く殺さなければ。わかっている!だが最後の一撃が!与えられぬのだ! 「ケオオオオオオーーーッ!」 パールパンサーは大きく飛び退くと、ツメを掲げ回転ドリルめいて相手に突っ込んでいく! 「これが俺のヒサツ・ワザだ!カブキニスト=サン!死んでくだちーっ!」 「イヨオオオオオーッ!!」 カブキニストもまたフィニッシュ・ムーブに入る!トビ・ロッポで床を蹴り、壁を蹴り、天井を蹴り… 炎を纏ったトビ・ロッポ・ケリを放つ!
13 19/08/03(土)00:20:59 No.611531921
カラテとカブキが交差し…パールパンサーは血を吐いてその場に倒れ伏した。 カブキニストはその場に歩み寄る。「勝負あったな」 「ケオ…ケオッ、バカめ、俺を倒してもお前はどうせ死ぬ」「ペリニヨン=サンのことか。奴も当然殺す」「テメェごときペリニヨン=サンが相手するまでもない…お前の相手はヒートタイド=サンだ」 ヒートタイド!その名を聞いてカブキニストは背筋の凍る思いであった。奴が何故ここに? 「ヒートタイド=サン…オヌシらのボスなのか」「ククク…アイツはいけ好かないがカラテは本物だ」父の命を奪った憎きニンジャ。今その名前をそうして聞くことになろうとは! カブキニストは開いた扉を見やる。きっとこの先にいるのであろう。先へ進まなければ。仇を討つのだ! 「ポーラーベア=サン…仇を打ち切れなかった」 パールパンサーは最早息も絶え絶えであった。カブキニストはチョップを放ち…彼の心臓を貫いた。 「ヒートタイド=サン…仇を取ってくれ…俺たちの仇を…」
14 19/08/03(土)00:21:26 No.611532064
ーーーーーーーー カブキニストは今、六つ目のシックスピルスの間…と思しき場所…にいた。そこはドージョーというよりは電算室であり、そこに続く廊下の窓の一つが割れ、ニンジャの死体と…気絶したソメゴロがいた。 「ソメゴロ!ソメゴロ!何故こんなところに!?」 カブキニストはカブキで彼に活を入れた。ふっとソメゴロに意識が戻る。 「ああ…父さん、生きていたのですか…よかった」 「うむ…タカコはどうした」 「わかりません…ですがタカコの戦っていたニンジャは…こうして死にました」彼はニンジャの…パノプティコンの死体を見た。
15 19/08/03(土)00:21:38 No.611532127
「少し緊張しすぎたようです…妹を探さなければ」 「うむ…無理はし過ぎるな」 「これからどうするのです」 「仇がここにいることがわかった。ペリニヨンを討ち…其奴も討つ!ヒートタイドを!」 二人の間に若干の沈黙があった。そしてソメゴロが語った。 「父さん…生きて帰ってきて下さい」 カブキニストは…マツモト・コーシロは答えない。 「まだ学びたいカブキも沢山あります…ですからどうか、ご武運を」 「…ああ」 カブキニストは振り返ることなく走り出した。そして彼は向かう…ペリニヨン・ファンド・クロヌリピラー…その最上部に! (※カブキスレイヤーはフィクションです。実在の人物、団体などとは一切関係がありません)
16 19/08/03(土)00:28:00 No.611533892
パ行じゃない相手か
17 19/08/03(土)00:35:22 No.611535856
湯川がKOUSHIROU=サンの敵とは数奇なことだがこれもカブキスレイヤーの醍醐味の一つと家様
18 19/08/03(土)00:39:15 No.611536947
今更だけどシックスぴるすの語感ずるい
19 19/08/03(土)00:45:42 No.611538681
イヨーッ! ケオーッ! の勢いが対して違和感なくて駄目だった
20 19/08/03(土)00:52:17 No.611540557
続き物のスクも珍しいな…
21 19/08/03(土)00:53:08 No.611540816
歌舞殺はスクとも忍殺二次とも言えない独自のなにかになりつつある
22 19/08/03(土)00:57:42 No.611542098
カブキスレイヤー書く人もっと増えないかな…
23 19/08/03(土)01:05:26 No.611544012
スクとは「読む」ものではない 「書く」ものなり
24 19/08/03(土)01:08:05 No.611544713
>続き物のスクも珍しいな… 思えば初代の人のカブキスレイヤーとか相当長い続き物スクだな…