虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

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    19/08/02(金)18:24:27 No.611429862

    あらすじ 帆高は陽菜さんと同衾した後その胸で泣いた 陽菜さんと過ごす朝は何もかもが新鮮で、緊張するような気恥ずかしいような、フワフワとした不思議な気分だった。 女子を部屋に招くなんて今までの人生で一度たりとも経験したことのない人間にとって好きな人との2人きりの朝ごはんは余りにも刺激が強すぎて一口噛むごとに全身に気力とやる気が満ち溢れていく。よく考えれば既に同衾したり、抱き合ったりしているのだから今更こんな事で緊張するのもおかしい気がするがそんなに単純な問題ではないのだ。

    1 19/08/02(金)18:25:14 No.611430021

    「ねぇお皿並べて」 「お醤油って何処にしまってあるの?」 陽菜さんのそんな一言一言が…その…まるで自分たちが同棲しているような、あるいは新婚のようなそんな気恥ずかしい想像を加速させる。 バイトの出勤時刻が迫っているのに家を出たくない。一日中陽菜さんと一緒に部屋で過ごしたい。そんな思いを何とか振り切り準備をする。それと… 「それじゃあ陽菜さん、悪いんだけど部屋のことお願いしても良い?」 「任せて。帰りは何時ぐらいになりそう?」 「10時はまわると思う。それで…鍵なんだけどさ…」 「うん。帰る時に須賀さんの会社に寄って返しとくから」 「いや、ごめん。そうじゃなくて…もし良かったらこれ持ってて」 合鍵を渡す。その行為自体は特別ではあれどこんなに緊張する必要は無いはずだ。須賀さんにも同じように渡してあるのだから。その筈なのに動悸が止まらない。

    2 19/08/02(金)18:25:46 No.611430126

    「これって…」 「その…いつでも来てくれて良いから」 「うん。ありがと帆高。それと…その…あのね!…行ってらっしゃい」 「い、行ってきます!」 その会話の、あまりの衝撃と気恥ずかしさにそこからの記憶ははっきりとしない。ただ熱にうかされたような現実味の無い幸福感とフルマラソンだって全力で走り抜けられそうなほどのやる気が全身に漲ってた事だけははっきり覚えてる。

    3 19/08/02(金)18:26:22 No.611430244

    気がつけば既にバイトも終わる時間に差し掛かっていた。昨日までと全く変わらない筈の仕事はどれもやりがいのあるものに思えて、まとわりついていた昨日まで倦怠感は全て消え去っていた。バイト仲間曰く一日中口元が緩んで、歩く時にスキップをする程度には浮かれていたらしい。普段と全く違うテンションにドン引きしていた。 まだ陽菜さんが部屋に居たらどうしよう。「ただいま」なんて言って部屋に入れば良いのだろうか。「いや、あり得ないだろ」冷静に考えればそんな風に言いたくなるような妄想をしながら部屋に帰れば、流石にまだ陽菜さんが部屋に居るなんて事は無かった。当然だと思う一方でどこか寂しく感じながら部屋の明かりをつけるとテーブルの上にラップをかけた夕食とメモが残されていた。 「おかえり。今晩の夕食を作っておいたからレンジで温めて食べて。冷蔵庫に温めれば食べられる作り置きがタッパに入っています。また直ぐに作りに来るからそれで我慢して」 毎日陽菜さんの料理を食べられるという喜びと負担にかけているのではないかと言う罪悪感を感じながら夕食を食べた。

    4 19/08/02(金)18:26:44 No.611430328

    帆高の部屋から帰る足取りは軽かった。 「帆高、喜んでくれるかなぁ」 作っておいた夕食を食べる帆高の反応が見れない事のが惜しいと思いながらも、次にいつ部屋に来れるのかを考えると自然と口角が上がった。 料理を作るのだから帆高の部屋にエプロンくらいは置いておいた方が良いのかも。雨の強くなる日の事も考えて最低限の着替えを置いて置こうか、いやそれは流石に恥ずかしい。というか合鍵を貰って、部屋に通って料理を作ったり掃除をしたり、これってもしかして所謂通い妻じゃ!? 恥ずかしさと嬉しさと楽しさと、帆高が東京に戻って来てから感じるそれは生きていて良かったという実感を与えてくれる。帆高の声がそれまでの3年間の憂鬱さを全て嘘みたいに変えてくれる。 「…あぁ生きてて良かった」

    5 19/08/02(金)18:27:06 No.611430392

    昨日の続き 多分あと一回投稿したら終わり

    6 19/08/02(金)18:30:16 No.611431064

    続き物だと…

    7 19/08/02(金)18:31:10 No.611431224

    俺は間違いなく喜びの感情を得ているがどう表現すればいいかわからず書き込めないことにやきもきするんだ

    8 19/08/02(金)18:31:34 No.611431304

    >続き物だと… ごめんね初投稿だからイマイチ勝手が分からないんだ 続き物だとやっぱりマズイかな?

    9 19/08/02(金)18:35:15 No.611432037

    前のテキスト塩に貼るとかしたらええんちゃう

    10 19/08/02(金)18:46:56 No.611434280

    いい

    11 19/08/02(金)18:48:35 No.611434628

    ンマー!

    12 19/08/02(金)18:50:42 No.611435041

    >前のテキスト塩に貼るとかしたらええんちゃう アドバイスありがとう そうしたいんだけど文字化けしちゃってうまく貼れないんだよね

    13 19/08/02(金)19:09:24 No.611439114

    続ききてた …いい

    14 19/08/02(金)19:18:58 No.611441526

    次立てる時はそれまでの全部塩に貼るね

    15 19/08/02(金)19:21:22 txu0Zumw No.611442185

    >あらすじ >帆高は陽菜さんと同衾した後その胸で泣いた >陽菜さんと過ごす朝は何もかもが新鮮で、緊張するような気恥ずかしいような、フワフワとした不思議な気分だった。 >女子を部屋に招くなんて今までの人生で一度たりとも経験したことのない人間にとって好きな人との2人きりの朝ごはんは余りにも刺激が強すぎて一口噛むごとに全身に気力とやる気が満ち溢れていく。よく考えれば既に同衾したり、抱き合ったりしているのだから今更こんな事で緊張するのもおかしい気がするがそんなに単純な問題ではないのだ。 ふーん