19/07/22(月)23:56:58 戦友部... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1563807418335.png 19/07/22(月)23:56:58 No.608807322
戦友部隊とは鉄砲玉である
1 19/07/22(月)23:58:32 No.608807779
予想外に申請されたけど戦友枠ギリ空かなくて漏れた人申し訳ありませんでした…次回の募集をお待ちしております… ログイン順で何人か切ってたけどそれでも足りなかったアクティブ率しゅごい…
2 19/07/22(月)23:59:09 No.608807952
ハゲはちゃんとデイリーこなしたなの?
3 19/07/22(月)23:59:23 No.608808019
さらさら祭りあったの…寝過ごした
4 19/07/23(火)00:00:36 No.608808369
「……ご主人様に言われた、空いてる宿舎の掃除はこれで終わりね」 G36はそう呟くと、手に持っていた掃除の道具を近くのロッカーにしまった。 そろそろ夜も深くなってきた頃合いの基地に人影はほとんど無い。特にこの宿舎は使わない家具を仕舞いこんでるせいで、こうして掃除をしにきた人形ぐらいしか近寄らない。 「あれは……」 早足で出口に向かって歩いていたG36の目に止まったのは、あるテーマの家具が仕舞われている部屋の扉からわずかに見えた純白の布だった。視線が引き寄せられ、足が自然とそちらに向かって動き出した。さながら誘蛾灯に近づく蛾のように。 きぃ……と音を立て、扉が開く。 「……綺麗」 窓から差し込む月明かりと、薄く光る常夜灯に照らされ、純白の布が鈍く輝いてる。スタンドに立てられていたソレ──純白のウェディングドレスをそっとG36は指でつまんだ。なんとなめらかな手触りなのだろう……
5 19/07/23(火)00:00:56 No.608808486
「着てみる?」 背後から突然声をかけられた。 「サイズもピッタリよ」 コッコッ、と靴音を響かせながら声の主が近づいてくる。 「ブーケがあっちの方にあったから持ってきてあげましょうか」 すぐ隣にまで来た”彼女”がにこっと微笑む。 「……サイズは合うに決まっているでしょう。”同じ”なのに合わない方が、怖いわ」 声の主──もう一人のG36が笑みをかき消した。 「そうね。その通りよ。けれどメンタルまで完璧に同じではないでしょう? きっと私が前に着たのとは、また違った印象になると思うけど」 前に、が強調された気がした。 「……そんなに大事なものを、着せても平気なの?」 「ええ。だって、ほら、一緒よ。私達。ドレスだって放っておかれるより嬉しいはず」
6 19/07/23(火)00:02:08 No.608808845
同じ顔をした人形にドレスを着せてもらう。きっと人間ならあまり気持ちのいい光景ではないのだろうけれど、ダミーで見慣れているG36にとっては耐えられないものではなかった。髪を結っているのはダミーではなく、自立稼働している人形ではあったが。 髪を結い終え、ベールを頭に飾りながらG36は呟く。「彼、こんなに綺麗なドレスをくれた。指輪だって……いえ、指輪は他の人形にもあげてるけれど……」 鏡に映った自分を、同じ顔をした人形が飾り付けていく。 「けどね……あの人の本命は人間の女性。あなたも会ったんじゃないかしら」 そう囁かれ、肩がわずかに跳ねた。 「すでに妊娠してるそうよ……彼女、優しい人だったでしょう? 彼、ああいう人もタイプなのね……ああ、コサージュを忘れてはダメね」
7 19/07/23(火)00:02:41 [人間の女が本命だったのを知っためつきわるいさんかわいそ…] No.608809019
そう言うと傍から離れて、小物が置いてある辺りを探し始める。探している最中も、彼女の口は止まらなかった。 「……子供が生まれたら犬を飼いなさい、これはどこの国の言葉だったかしら」 「子供が赤ん坊の時、よき守り手となるでしょう」 「子供が幼少期の時、よき遊び相手となるでしょう」 「子供が少年期の時、よき理解者となるでしょう」 「そして……」 「そして子供が青年になった時、自らの死をもって、子供に命の尊さを教えるでしょう……って」 「ふふっ……」 「でも私達、そう簡単に死んだりなんかしてあげないわよね」