ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
19/06/08(土)23:13:15 No.597598556
「みんなー!ちょっと来てー!」 さくらがけたたましく鳴らす銅鑼の音で、洋館に散らばっていたフランシュシュの五人が談話室に集まってきた。 「うるちゃーい!」 集まってもなお無心に銅鑼をぶっ叩くさくらの頭を愛がはたいた。そしてさくらの手からバチを取り上げ、銅鑼と一緒に窓の外にぶん投げた。 「そもそもなんで銅鑼なんかあるのよ。ここ洋館でしょ?」 「なんでもええよそげなこと。純子ちゃんの様子がおかしいんよ」 さくらは床にへたり込んでいる純子を指した。首はゆらゆら左右に揺れて、目の焦点は落ち着かず、かくんと開いた口から溢れるヨダレは絨毯を溶かして白い煙を吹いている。 明らかにいつも通りではない。そもそも鳴り響く銅鑼の隣で平然とこんな痴態を晒せるのも、尋常の反応とは思えない。 純子は固唾を飲んで見守る五人を見回して言った。 「ほげー」 「いつもの純子やんか。何もおかしくなかばい」 サキが断言してみんなから離れて寝っ転がった。 「絶対おかしいってー!」 さくらが絨毯をドンと踏むと出来たシワで生まれた波がサキを跳ね上げて転がり戻してきた。サキは改めて皆に加わった。
1 19/06/08(土)23:13:56 No.597598797
書き込みをした人によって削除されました
2 19/06/08(土)23:15:05 [おわり] No.597599170
「言われてみれば、いつもより口数が少なくなりんしたなあ」 ゆうぎりが屈みこんで純子の顔を覗き込んだ。そして慌てて身を引くと、数瞬前まで鼻があった所で純子の真珠の歯がかちんと鳴った。 「ほげー!」「純子ー!落ち着けー!」 暴れ出した純子をサキが羽交い締めにした。純子も負けじとサキの鼻に指を突っ込んで、腕を振り払おうともがいている。 「えやー!」 愛が棘付き鉄球で純子の頭をぶん殴った。人間なら死ぬ傷であるが、フランシュシュは皆ゾンビなので死なない。代わりに衝撃で純子の胸が取れ、ゴトリと絨毯の上に落ちた。 「へ?」 「は?」 愕然とする五人を前に、純子がのっそりと顔を上げた。空っぽの胸の中には二本のレバーを握ったロメロが座っている。ロメロは胸から這い出してワンワンと鳴いて、机の上のスルメを攫って逃げた。 やや間を置いて、リリィが落ちている純子の胸を検分した。 「これ偽物だよ!」 「ほんなら、ホンマの純子ちゃんはどこね!?」 「それは俺から説明しよう」 メイクも済ませてワンピースを纏った純子を連れて、幸太郎が現れた!
3 19/06/08(土)23:19:34 No.597600635
いいところでおわるなよ!
4 19/06/08(土)23:23:30 No.597601944
そこで終わられちゃレスしづらいよ!
5 19/06/08(土)23:25:04 No.597602473
続けなんし!
6 19/06/08(土)23:25:22 No.597602589
え?ここで!?
7 19/06/08(土)23:25:41 No.597602700
そういうネタだとは思うけど惹き込まれたせいで続きが気になってモヤモヤしちゃう…
8 19/06/09(日)00:02:57 No.597616145
終わりかよそこで!
9 19/06/09(日)00:12:12 No.597618861
皆の方が可愛いの書くからそれでいいかなって…