ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
19/05/20(月)22:42:18 No.592847986
ここはデビューしたてのアイドルグループ、フランシュシュの控室。 ピリピリとした空気の中で、メンバーは各々バラバラに行動しています。 鏡を見たり、目を閉じて自分の世界に入ったり、雰囲気にどやんすどやんすしていたり。 ポツンと置かれた個包装のお菓子に手を伸ばす人は誰もいません。 いえ、ひとりいました。たえちゃんです。たえちゃんはお菓子をひとつ摘まむと、袋を力いっぱい…。 「た…、0号ちゃん!いけんよ!」 間一髪、さくらちゃんが止めに入ります。もしも止めなければお菓子は明後日の方向に飛んでいったでしょう。 アンデッドパワーキンジラレタチカラ。 さくらちゃんはたえちゃんからお菓子を受け取ると、ピリッと優しく開けました。 「はい、たえちゃん。食べて」 「ヴァーウ!」 たえちゃんは大きく口を開けると、さくらちゃんの手に食らいつきます。 さくらちゃんは思わず恐怖で目を閉じました。 恐る恐る目を開くと、たえちゃんは器用にお菓子だけをかじり取っていました。 慣れれば大型犬みたいでやーらしかね。さくらちゃんはそう思い始めている自分に驚きました。
1 19/05/20(月)22:43:35 No.592848523
一年後。ふたたびフランシュシュの控室。 最終確認を終えたメンバーは、先程までの凛とした空気から一転。今は楽しそうに雑談をしています。 置いてあるお菓子には、誰彼構わず手を伸ばします。もちろん、たえちゃんも。 たえちゃんはお菓子の袋をピリッと優しく開けました。 そう、今のたえちゃんはアンデッドパワーを我が物としたのです。木綿豆腐をお箸で摘めるほどに。…絹ごし豆腐は、まだ練習中ですが。 「ヴァウア、タヴェテ」 「うん、ありがとね!たえちゃん!」 さくらちゃんがたえちゃんから受け取ったお菓子を食べました。 「タヴェテ」 食べ終わる頃には、すでにもう一袋たえちゃんが開けていました。 「ありがとう、でも食べ過ぎたら太るけん…」 「そやんかこと言って嬉しそうな顔しとるぞ、さくら!腹減っとーとやろ?」 「え、サキちゃん、ちが…。たえちゃんが器用になったなぁって思っただけやけん…」 「タヴェテ」 一年前に比べて、控室が随分賑やかになったことに気付いたさくらちゃんは、その変化に驚くのでした。
2 19/05/20(月)22:44:36 No.592848910
おしまい su3079403.txt 久々のたえさくでありんす
3 19/05/20(月)22:51:28 No.592851591
よか…
4 19/05/20(月)22:52:12 No.592851889
久々にやーらしか!
5 19/05/20(月)23:04:07 No.592856601
巨女じゃなくてホッとした… やーらしか!!!!!
6 19/05/20(月)23:09:28 No.592858698
やーらしか!
7 19/05/20(月)23:11:38 No.592859525
あーいいなあ時間経過でチーム間が変化してる感じ