19/04/15(月)00:19:11 月での... のスレッド詳細
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19/04/15(月)00:19:11 No.583809249
月での戦いの汗を流すために地球へ戻って来た私達。 私が知る限り閻魔亭が予約なしで入れなかったことは一度も無かった。 それなりの客入りはあっても、案の定私はいつもの部屋に通される。 「へぇ~。なかなかいいわねぇ」 西洋の小娘にこの東洋のセンスが分かるのかしらね。 「あら。良いものは良いって分かるわよ、おばあちゃん」 そ。まあ座りなさい。お茶淹れてあげるから。ここのお茶はねー…。 それからゆっくりと時間が流れ始めた。お茶の話をして、お茶菓子の話をして、 窓から見える山と川の話をしてから、私は小娘を連れて温泉に行った。 風呂場でも小娘は私の蘊蓄を興味深そうに聞いてくれた。 長生きしてきた中で蓄えたどうでもいい知識だったけど…話題に困らないのはいいことね。 「背中流してあげるわ、おばー…ん?」 何、小娘。さっさとなさい。 「随分肩凝ってない?揉んであげようか?人や鬼じゃ大変でしょこれ」 意外と気の利く小娘ね…。お風呂が終わった後にお願いするわ。
1 19/04/15(月)00:19:26 No.583809313
温泉から上がって夕食までの時間、小娘は私の肩を揉んだ。 ああ…良い。気持ち良い。いい。お前の馬鹿力もこういう役には立つのね…。 「よーし、とりあえずこんなもんかな。調子どう、おばあちゃん」 ご苦労。長生きすると酷くなってくるのよ。お前もそのうちこうなるわ。 「どうかしら。私はおばあちゃんと違って一応寿命みたいなのはあるからね」 そう。長い時の果てにお前と別れる日も来てしまうのね。 「やめてよ。ずっとずっと先の話。私が簡単に衝動に負けるはずないでしょ?」 お前たちの身体のことはよく分からないけど、そう…。 ああ、つまらない話に逸れてしまったわ。そら、ご飯が運ばれてきたわよ。 「いただきます!!」 日本で暮らしたことがあると言うだけあって小娘はその辺の作法は心得ていた。 食事の最中でも私は小娘に色々な話をしたわ。 とても楽しい…。やっぱり私、誰かと一緒にいる時間が好きみたい…。 「おばあちゃんとお孫さんみたいでちね」 窓越しに覗く反対側の廊下、視線が合ったえんまちゃんがそんな目をしてた。
2 19/04/15(月)00:22:22 No.583810070
(虞が楽しそうで私も嬉しいよ…)
3 19/04/15(月)00:22:51 No.583810192
おばあちゃんとお孫さんすぎる
4 19/04/15(月)00:23:33 No.583810366
閻魔亭は死者が迷い込むこともある 眼鏡もいるかもしれない
5 19/04/15(月)00:24:07 No.583810502
>閻魔亭は死者が迷い込むこともある >眼鏡もいるかもしれない 実は向かいの部屋で項羽様と相部屋しているとか…
6 19/04/15(月)00:24:43 No.583810668
月姫コラボまだかかりますかね…
7 19/04/15(月)00:30:48 No.583812085
EX枠で出てもいいんじゃないの小娘
8 19/04/15(月)00:36:52 No.583813384
眼鏡は死後の方が幸せなのかもしれない…実の両親に会えるし
9 19/04/15(月)00:39:33 No.583814009
1回くらいどっかで絡んでほしい二人だ
10 19/04/15(月)01:03:48 No.583819132
知らない月での戦い…