虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。

  • iOSアプリ 虹ぶら AppStoreで無料配布中
  • 私達七... のスレッド詳細

    削除依頼やバグ報告はメールフォームにお願いします。 個人情報,名誉毀損,侵害等について積極的に削除しますので、メールフォームより該当URLをご連絡いただけると助かります

    19/04/15(月)00:10:57 No.583807238

    私達七人は夜の台所で顔を見合わせていました。 今日は幸太郎さんがお出かけしてるのを良い事に、パジャマパーティ用のおつまみやお菓子を探しにきていたとです。 …ところがいつもなら何かしら見つかるはずなのに、その日は全くのボウズやったとでした。 「たえちゃん、ダメそう?」「ヴェヴェヴ…(首を振る)」 みんなお手上げ状態で一斉に溜息を吐きました。 「よっぽど隠し方が巧妙になったらしいわね…全く…」 「うーん…単に切らしとるだけじゃなかと?ほら今日は珍しくゲソ生やしとらんかったたい」 「そうだったかぁ?全然気付かんかったわ」 トレードマーク?のゲソまで切らすほど忙しかってことやろうか…何だか私達だけ遊んどるのは悪か気もしたとです。 「どやんしよう…今日はやめとく?」 「いや…もう何か食う態勢に入っとるし後へは引けんたい。しゃあねぇ、コンビニでも行ってくっか?」 「さっきメイク落としたばっかりでしょ?」 「あそっか…あーもう面倒臭えなぁ」 八方塞がりの私達でしたが、今まで黙っていた夕霧さんが提案したとです。 「探せば何ぞ食材はありんしょう?わっちらで作っては?」

    1 19/04/15(月)00:11:19 No.583807333

    みんな一斉に夕霧さんに注目し、それから互いに顔を見合わせました。 「確かに姐さんの言う通りだ…」「おつまみって買う物とばかり思ってたわ」 「自分達で作るとも楽しかよ!」「DIYの精神ですね!」「ゆぎりんすごーい!」 「何だか当たり前のことを言っただけと思いんしたけれど…便利な時代も考えものでありんすね」 ちょっと呆れたように困った笑いを浮かべる夕霧さんでした。 それで私達はターゲットを食材に変更し、冷蔵庫や棚を捜索開始したとです。 探し当てたのはこんな所でした。 アスパラガス、椎茸、パックの筍の水煮とふきの水煮、きゅうり数本。 冷凍の合い挽き肉に鶏ささみが少々。牛乳ちょっと。それから桃缶1個。 「意外と普通の料理に使えそうなのが出てきましたね」 「アイツ時間あるとちょいちょいやってるみたいよ?」 夕霧さんが不思議そうな顔で冷凍肉をツンツンしていました。 「正直ナマ物がこんなに出てくるとは思いんせん…これは何で凍っていんす?氷室にでも入れておいたでありんしょうか」

    2 19/04/15(月)00:11:36 No.583807401

    「それ冷凍庫に入ってただけだよ。ここに入れておくと凍っちゃうの」 「まあ…それは大層なもの作らはりんしたなぁ…」 とにかくこれだけあれば色々な料理が作れそうです。 「どやん風に進めて行こうか?」「んーそうだな…じゃこの中で料理経験ある奴?」 夕霧さん、純子ちゃん、リリィちゃん、そして私が挙手します。 「ってサキちゃん料理できないのー?」 「アタシはドラ鳥さえあれば生きていけるはずやったけんな!」 結局料理経験者と未経験者が一組になって、それぞれで何か作るという形に落ち着いたとでした。 純子ちゃんとペアの愛ちゃんは冷凍の挽き肉をツンツンしながらちょっと楽しそうです。 「こういうの、何だか調理実習を思い出すね」 「最近でもあるんですね。愛さんはやっぱりお肉料理がいいですか?」 「ま、まあね…この挽き肉なんか適当に焼いておけばいいんじゃない?塩でも振って」 「愛さん、蛆のわいた男やもめでもそんな雑な料理は稀です」「うっ…」 「肉だけというのも視覚的な要素に欠けてイマイチです。例えるならスウェットの上下で歌うすっぴんアイドルといった所」

    3 19/04/15(月)00:11:56 No.583807486

    「うぐっ…じゃ、じゃあどうプロデュースしてあげればいいの?」 「そうですね…まずは相性のいいメンバーとグループを結成させてみましょうか」 さすがこの二人、お料理もアイドルに例えて進行するみたいです。 サキちゃんは夕霧さんリリィちゃんと一緒の組。経験は無くとも気合は十分です。 「さーて何作る?姐さんは?」 「せっかく筍にふきもありんすから、やっぱり煮物でありんしょうかねぇ」 「さっすが姐さん!てか、花魁って料理すんの?」 「普通はしないみたいでありんすね。ただそれだと年季明けに困るとのことで、わっちは小さい頃に仕込まれんした」 夕霧さんは煮物に必要な器具を取りに行きました。 「サキちゃんは何か作りたいものある?」 「アタシはやっぱりドラ鳥リスペクトで行きたかたい!」 「えーでも鶏肉ちょっぴりしかないよ?」 「あー…まあサイドメニューとかでもよかけどな…何かあったやろか…」 サキちゃんリリィちゃんはドラ鳥メニューを確認しに飛び出して行きました。

    4 19/04/15(月)00:12:15 No.583807562

    私は隙あらば食材に手を出そうとするたえちゃんを牽制しながらメニューを考えていました。 純子ちゃんたちがお肉料理、夕霧さんが煮物、サキちゃんたちが付け合せ、かな。 私達はどやんしよう?みんなと被らないで、たえちゃんでも参加できそうなもの… 「さくらはん、ちょっと」 考え中の私に困り顔の夕霧さんが声を掛けてきたとです。 「どやんしたとですか?」 「ダシを取りたかったでありんすけど、鰹節も昆布も見当たらず…もし心当たりあればと思いんして…」 以前見かけた気がしたのでその場所を探してみると…あった。袋入りの削り節がちょっぴりだけ残っとったです。 「それは先ほど見かけんしたが…何でありんしょう?」 「これ、鰹節ですよ?削り節だからそのまま使えるとです」 「ああ…もう掻いてあるでありんすね。鰹節が頭にあって見落としていんした」 でもこれじゃダシを取るには少なすぎるよね、と思ってもう少し戸棚を探すと…よかもん見つけた! 「夕霧さん!ダシはこれでOKです!」 夕霧さんに渡したのは顆粒タイプのダシの素でした。

    5 19/04/15(月)00:12:32 No.583807632

    「ん…?小袋に何か入ってるでありんすが、これは…?」 「これを水に溶くとかつおと同じダシになるとです。一袋でこのカップ3杯くらいできますよ」 「そ、…それは便利なものでありんすね。こ、この際、有り難く使わせて貰いんす…」 …何だか夕霧さんの顔が引き攣ってるように見えたとけど、大丈夫かな? 戻るとたえちゃんが缶詰をガジガジ齧っとる所でした。全く油断も隙も無か。 「たーえちゃん、もっと美味しかと食べとうなか?」 そう言うとたえちゃんは齧るのをやめて頷きました。 作るものはもう決めています。さっき私も戸棚でよかもん見つけたとです。 「さあ目覚めるのよ。あなたは新しいグループで生まれ変わるの…」 電子レンジの解凍のスイッチが押されました。挽き肉に感情移入する愛ちゃん可愛かね… ドラ鳥メニューを確認してきたサキちゃんたちも作るものを決めたみたい。 そやんこやんで私達の夜の調理実習が始まったとでした。

    6 19/04/15(月)00:12:54 No.583807720

    私とたえちゃんはデザートを作ることに決めたとです。 作業自体はとても簡単だけど、固めるのに時間が掛かるから手早く済ませてしまいたい所。 ではまず桃の缶詰を開けるとですが、缶切りはどこにあるのやら… 「ヴェイヴェイヴェイヴェイヴェイ」 たえちゃんが缶詰の蓋に食いついたかと思うと、あっと言う間に蓋を噛み開けてしまいました。 有り難かけど、歯は大丈夫かな…? とにかく中身をボールに入れて、桃だけまな板に乗せます。 「たえちゃん見とってね」 果物ナイフを使ってゴロゴロ感が残る程度の小さいサイズに切っていきました。 「こやん感じに切ると。たえちゃんもやってみて」 ナイフを渡すと山姥みたいな持ち方で怖っ…持ち直させたら今度は手の添え方が危なっかし過ぎるし。 「たえちゃん猫の手!」「ヴェコ?」「猫の手!ニャー」「ヴャー」 猫の手が中々理解して貰えんとでした。犬っぽいからかな? どうにか添え方を正したら後は切って貰うだけ。ゆっくりゆっくり…ちょっと歪でも気にしない。 切った桃は平らな皿に並べておきます。

    7 19/04/15(月)00:13:11 No.583807796

    さて実は平行してお湯を沸かしておいたとでした。ここに先ほど見つけた粉末寒天を入れてしばらく煮ます。 砂糖も煮溶かしたら火を止めて、桃のシロップと牛乳も加えてよく混ぜます。 後はたえちゃんにお願いして平らな皿に流し入れて貰って…固めたら牛乳かんの出来上がり。かんたん! そのまま飲みたそうなたえちゃんを宥めて、粗熱を取ってから冷蔵庫へ。もうちょっと待っとってね? さて早く終わっちゃったから、他の人達のお手伝いでもしようかな… ちょうど愛ちゃんが電子レンジから解凍された挽き肉を取り出す所でした。 その様子を見ていた夕霧さんが不思議そうな顔をしています。 「愛はん、今のは何をしていたでありんすか?」 「え?ああ、お肉を解凍してただけ。ほら凍ってたのが柔らかくなってるでしょ」 「その箱で、でありんすか?火も使わず一体全体いかにして…」 「えーっと…仕組みはちょっとね…さくら分かる?」 「うーんとね、電磁波が出て食べ物の中の水の粒を動かして、そのせいで熱が出る…だった思う」 「電磁波とは雷か何かでありんしょうか?」

    8 19/04/15(月)00:13:28 No.583807879

    「違うと思うけど…私達も細かいこと分からんけん、気にせんで使う方が良かですよ」 いつもならどやん新しかことでも飄々と受け取る夕霧さんですが、今日は妙に拘っとるみたい。 台所に関係することやけんでしょうか… 「ところで夕霧さん、何かお手伝いすることありますか?」 「そうでありんすねぇ。これだけ作るとなればもう白飯でもあったらとも思いんすけど、大変でありんしょうから」 「ご飯ですか?お安い御用です!」 お米のある場所へ飛んで行って、さっと水を張って炊飯器へ。かんたん! 「できました!後は待つだけです!」 「…さくらはん、今一体何をしたんでありんすか?」 「ああ、これ米と水を入れてスイッチ入れるだけでご飯が炊けるとです。早炊きなら20分くらいで終わるとですよ」 夕霧さんは額に手を当てて何かを堪えているようでした。 「そ、そうでありんしたか…実に便利でありんすね…それにしても、もう少しきちんと研がないといけないと思いんす…」 「あ、これ無洗米です」「無洗…米?」 「研がなくていいお米なんですよ」

    9 19/04/15(月)00:13:47 No.583807940

    夕霧さんはしばらく顔を伏せてじっと考え込んでいましたが、突然吼えました。 「さくらはん!!ちょっと便利過ぎるでありんしょうが!!」 「はいっ!!ごめんなさい!!」 反射的に謝ってしまいました。何も悪い事してない気がするとけど… 「どやんした姐さん!」 「…いいえ何一つ間違ってなどおりんせん。それは分かっておりんす。 しかし先程からの度を越した便利さは何でありんしょうか? 言わば便利さの暴力…まるでわっちらの苦労が嘲弄されているような気さえしんす…」 みんな何も言えず、沈痛な面持ちの夕霧さんを固唾を呑んで見守っていました… やがて夕霧さんはしばらく頭を冷やしてきんすと言い残して出て行きました。 「ヤベェヤベェ…姐さんでもキャパ超えることあるとたい…」 「やっぱり自分の体験と深く根付いてる事だとキツいんじゃない…?」 「ゆぎりん大丈夫かな…」 これで食器洗い乾燥機とかあったらもうビンタで破壊されてたかもしれんです。無くて良かった。

    10 19/04/15(月)00:14:01 No.583807989

    幸いにして夕霧さんはすぐに戻って来てくれました。 「花魁、復活」「姐さん!」 「誠にご迷惑お掛けしんした。わっちはこれまで通り全てを受け入れることにするでありんす」 戻ってきた夕霧さんは何も気にする風もなく作業を再開したとでした。 …この人のこういう割り切り方がすぐに出来る所はやっぱり凄かと思うとです。 さて純子ちゃん組はどやんしとるでしょうか。 ボールに入れた挽き肉に調味料やパン粉やチューブ生姜を加え、愛ちゃんが執拗に練りまわしていました。 「もうそれくらいで大丈夫ですよ」 「もうちょっとやらせて。練り方が足りない気がする」 椎茸は軸を取ってしっかり飾り切りがされていました。 内側に万遍なく片栗粉を振ったら、まだ不足そうな愛ちゃんを抑えて肉だねを詰め込みます。 「ようやくグループが一つになりましたね」 「本番の前にしっかりメイクしてあげないとね」 全体にしっかり小麦粉をふるって、熱したフライパンで焼き付けます。

    11 19/04/15(月)00:14:23 No.583808064

    蓋をかぶせて中まで蒸し焼きにしたら、醤油やみりんなどを加えて汁気を飛ばして完成。 できたのは椎茸の肉詰めでした。いかにも純子ちゃんと愛ちゃんの共同制作という感じの一品です。 「結構楽しかったわね!」「ではもう1ステージ行ってみますか?」 アイドル組、ノリノリで続行を宣言です。 「あ、じゃあこれ使おう!」 愛ちゃんが出したのはパック入りのベーコン。 「さっき冷蔵庫見たら隙間に挟まってたのよ。これこのまんまカリカリに焼いてさー」 「…愛さん?さっき言ったこと、もう忘れました?」 「あ…いや、忘れてないけど!ほらソロでこそ発揮される魅力っていうのもある訳で…?」 純子ちゃんは満面の笑みで愛ちゃんにアスパラガスを突きつけました。 「いいえ絶対に野菜と一緒に活動して貰います」「そんな…」 ガックリ項垂れる愛ちゃんがおかしかったとでした。 ではドラ鳥リスペクトらしいサキちゃんリリィちゃんはどやん感じでしょうか。

    12 19/04/15(月)00:14:42 No.583808139

    酒少々を振ったささみはレンジに入れて加熱した後、しばらく蒸らして蒸し鶏にしていました。 きゅうりは歯ごたえが残るくらいの厚さで縦長に切ります。 「あー…これくらいでよかや?」 「厚すぎだってば!もうちょっと薄く切って!」「せからしい…適当でよかやろ…」 大雑把なサキちゃんに中々に手厳しいリリィちゃんでした。 きゅうりはすこし塩で締めた後で裂いた蒸し鶏と合わせておき、 すりごまにマヨネーズ、砂糖、醤油、ポン酢、ごま油を混ぜたごまマヨドレッシングをあえたら完成です。 「おおー、結構よか感じやん。…うん、味は違うばってんいけるな!」 「あーサキちゃんずるーい!リリィも!」 「こら二人ともお行儀が悪いでありんすよ?」 酒、みりん、薄口醤油などを鍋の中に加えながら二人を注意する夕霧さん。 どんな煮物か気になって見に行ってみました。 「筍とふきを煮ていんす。いわゆる土佐煮でありんすね」 どちらも水煮の状態だったから驚くほど手間要らずでありんすよ、と苦笑する夕霧さんでした。

    13 19/04/15(月)00:14:58 No.583808207

    小皿に煮汁を取って味見をしてみます。 「本当にダシがちゃんと出ていんすね…はいさくらはんも」 「…おいしか!さすが夕霧さん!」 夕霧さんは嬉しそうに笑ってくれたとでした。 きっと時代や環境が変わってもおいしい料理を喜ぶ気持ちは変わらんと思うとです。 純子ちゃん組は軽くゆがいたアスパラガスを短く切って、ベーコン巻きに。 私やたえちゃんも巻きと楊枝刺しをお手伝いです。 巻けたらフライパンで焼いて、酒や醤油少々で味付けしたら出来上がり。 第二ステージもいい感じに成功に終わったようです。 夕霧さんの土佐煮はある程度煮詰まったところで削り節を振りかけて完成。 私達の牛乳かんは…ちゃんと固まってくれました! これにて調理タイム終了です!

    14 19/04/15(月)00:15:18 No.583808287

    結局できたのは… 椎茸の肉詰め、筍とふきの土佐煮、きゅうりと蒸し鶏のゴママヨドレッシング合え、アスパラベーコン巻き、そして牛乳かん、でした。 「おつまみって言うか、夕食のおかずみたいになっちゃったね」 「ご飯も炊けとるよ!」「少な目にしてね…」 「もうここで並べて食っちまおうぜ!」 台所で手分けして七人分の配膳を進めます。 普段は食べる必要の無い身だからこんな当たり前の夕食光景が珍しくて、何だかワクワクするとです。 いつの間にかロメロも寄って来たので、餌入れにおすそ分けしてあげました。 そこでふと思いついたとです。 「ここにおらん人にも、ちょっと残しといてあげたかね」 「それってアイツのこと?別にいいけど…」 「ゲソ以外食うんか?いつどこで飯食ってるかもよー分からん奴だし」 「うん…迷惑かも分からんけどね…」 どやん反応するかは謎でしたけど、みんな一応賛同してくれたとでした。

    15 19/04/15(月)00:15:37 No.583808363

    「どこでも食べやすいように、お弁当の形にしておいたらどうでしょうか?」 そこでお弁当箱を探してきて、詰め合わせてみます。 ちょっぴり彩りが足りない気もしたけど、結構悪くない感じ。 夕霧さんと私とでおにぎりを作って突っ込むと…これは中々立派なお弁当になってくれたとでした。 「おいしそう!」 「こんな形だとまた違った良さがありますね」 「ヴェゥ…」 「たえはん、それは幸太郎はんの分でありんすよ。ご自分のを食べなんし」 たえちゃんはお弁当が気になって仕方ないみたい。作った人が言うのも何だけど、おいしそうだもんね。 「じゃあ今度はみんなでお弁当作ろうよ!それでピクニックとか!」 「楽しそう!行きたーい!」 「おー、何ならツーリングでも良かな?」 「ってバイクも免許もないでしょ?」 それからは私達も自分達の料理を味わいながら、楽しいお喋りの時間を過ごしました。 パジャマパーティじゃなくてお食事会になっちゃったけど、こやん時間を作るとも悪くなかと思ったとです。

    16 19/04/15(月)00:15:52 No.583808424

    …さてお片付けを済ませた後、お弁当は風呂敷に包み、メッセージカードを添えて幸太郎さんのお部屋に置いてみました。 どうか食べてくれますように。 翌朝、ミーティングでの幸太郎さんは相変わらずでした。 いつも通り反応に困るおちゃらけと絡みで大いに不興を買った訳ですが、お弁当への言及はなし。 ちょっと残念やったとです。 幸太郎さんが出て行った後、サキちゃんが口を尖がらせて不満を口にしました。 「何やアイツ感想も何も無しか。つまんねー」 「結局食べなかったんじゃないの?」 「台所に空のお弁当箱が洗ってありんしたから、食べたとは思いんすけどねぇ」 「マジで?それで反応無しってよか度胸しとるばい」 ちょっと不穏な空気になってきて、肩身の狭か思いでした。やっぱり余計なことせん方が良かったとかな… 「あ、これ…」 黒板を消していた純子ちゃんが驚きの声を上げました。 今日は使わなかった黒板の裏側にこんなものが。

    17 19/04/15(月)00:16:08 No.583808486

    ◎おにぎり ⇒ さくら、夕霧 ◎椎茸の肉詰め ⇒ 純子、愛 ◎筍とふきの土佐煮 ⇒ 夕霧 ◎きゅうりと蒸し鶏のゴママヨドレッシング合え ⇒ サキ、リリィ ◎アスパラベーコン巻き ⇒ 純子、愛(さくら、たえ?) ◎牛乳かん ⇒ さくら、たえ そして全体に大きな花丸が付けられていたとでした。 「何だこりゃ…アホか…」「品目と担当の分析が完璧ですね…まるでその場に居合わせたみたいです」 「うーん、普通においしかったーって言えばいいのにね。何でだろう?」 「普段あんなおちゃらけしてるから言い難いんでしょ?自業自得だって」 みんな呆れ顔でしたが、私はそれでもすっごく嬉しかったとです。今度お弁当作ったらまた食べて貰えるでしょうか。 ちなみに花丸の黒板は消すのが惜しくってしばらくそのままにしておきました。 幸太郎さんはその間決して黒板を裏返そうとはせず、私達はその様子を内心笑いながら見ていたとでした。

    18 19/04/15(月)00:16:25 [sage] No.583808544

    調理実習でありんした もう何年もまともな料理を作っていないのでゾンビィ達に作って貰いんした…

    19 19/04/15(月)00:17:38 No.583808851

    >「たえちゃん猫の手!」「ヴェコ?」「猫の手!ニャー」「ヴャー」 可愛いが過ぎる

    20 19/04/15(月)00:18:21 No.583809025

    やーらしか…やーらしかオールキャラばい…

    21 19/04/15(月)00:20:01 No.583809474

    (ゾンビィが協力し合ってて俺も嬉しいよ…)

    22 19/04/15(月)00:21:56 No.583809959

    そうそうそうこういうのがいいでありんすこういうのが

    23 19/04/15(月)00:23:14 No.583810285

    これは…二期!

    24 19/04/15(月)00:25:51 No.583810951

    所々変な事考えてるなこのどやんす

    25 19/04/15(月)00:26:26 No.583811082

    まーたドラマCDの脚本が流出してる…

    26 19/04/15(月)00:27:11 No.583811270

    逮捕かー?逮捕きちゃうかー?

    27 19/04/15(月)00:27:30 No.583811346

    全員可愛くてすげえよ… 幸太郎はん!!さっさとありがとうと言いなんし!!

    28 19/04/15(月)00:27:54 No.583811439

    インターネット通販使いこなす姐さんでも 生きてた頃の生活と明確に比較できることだったら普通に衝撃受けるよね よか着眼点とおもいます

    29 19/04/15(月)00:30:59 No.583812121

    何気なく開いたらめっちゃボリュームある奴だった

    30 19/04/15(月)00:31:14 No.583812182

    可愛すぎて笑顔になっちまうでありんす

    31 19/04/15(月)00:31:44 No.583812294

    なげえ!

    32 19/04/15(月)00:32:04 No.583812358

    花見の人のかな? 幸太郎さん相変わらず素直じゃない

    33 19/04/15(月)00:32:31 No.583812451

    誰が何を作ったか分析出来るくらい噛み締めて食べたんだろうな…

    34 19/04/15(月)00:33:03 No.583812560

    こいついつもゾンビィ相手にツンツンしよんな

    35 19/04/15(月)00:38:12 No.583813705

    >「さあ目覚めるのよ。あなたは新しいグループで生まれ変わるの…」 ここの愛ちゃんやーらしか…

    36 19/04/15(月)00:44:22 No.583815118

    わっちこういうの好き…

    37 19/04/15(月)00:45:19 No.583815329

    さくらおかーさん…

    38 19/04/15(月)00:45:24 No.583815357

    すげえ なげえ

    39 19/04/15(月)00:52:14 No.583816797

    長いのは大好物でありんす!!

    40 19/04/15(月)00:52:43 No.583816902

    大家族感可愛すぎる…

    41 19/04/15(月)01:01:22 No.583818619

    すき

    42 19/04/15(月)01:03:06 No.583818976

    お父さんはさあ…娘達を褒めてあげない人?

    43 19/04/15(月)01:04:07 No.583819183

    恥ずかしいじゃろがい…