19/02/24(日)20:26:04 「依頼書... のスレッド詳細
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19/02/24(日)20:26:04 No.571907019
「依頼書はこれで最後ですね…。あ、また「」さんからですか。」 「」さんは最近よくこのストリートで注文をしてくださる上客さんです 大きな仕事をよく頼んでくださいますし無茶を言ったりもなさらないので皆喜んでいます ただ… 「『ディルド作って♡』?なんでしょう「でぃるど」って…?」 こんな風によく分からない注文をたまにされます でぃるど…魔道具の一種とかでしょうか?自分の無知さを恥じ入るばかりです とはいえ知らないとも言っていられないのでストリートの皆に知恵を借りに行くことにします 皆本当に頼りになる仲間たちでいつも助けられています
1 19/02/24(日)20:26:25 No.571907144
「申し訳ないけど私も分からないわ。私と種族属性ステータスが一緒な帝さんが確かそんな名前だったと記憶しているけれど関係ないでしょうね…。力になれなくてごめんなさいね。」 ハイネさんは私と同じように悩んで少し考え込んだ後そう言いました 「いえいえ、でもハイネさんでも分からないってことはやっぱり新式の魔道具とかでしょうか?」 「ありうるわね。でも我々の知らない魔道具だとしたら流石の知識量だと言わざるをえない。いつもの注文からも只者じゃないとは思っていたけどいつかじっくりお話ししてみたいものね。」 「はい!色々と参考になりそうです!」 でもハイネさんでも分からないとなると誰に聞きに行こうか… ヴェールさんの所はお昼寝中の札がかかってたしシュミッタちゃんに聞きに行きましょう
2 19/02/24(日)20:26:50 No.571907313
「は、はァー!?突然何言ってくれちゃってんの!?」 『ディルドって何か知ってる?』と切り出すと依頼の話に移る前から、シュミッタちゃんは髪と同じくらい顔を真っ赤にして何故か慌てだしました 「昨日一人でシた時の声とかまさか漏れてた!?心置きなく一人で楽しめるように防音壁にしてたのに!あ、いやあれは別にそーいうんじゃなくてだな!ただ単にストレッチしてて気持ち良すぎてというか、そんな感じのあれだよ!あ、とにかく今から部屋の壁の様子を確かめてくるからそれじゃ!!」 ここまで捲し立てると一目散に自室へ駆けあがって行きました あっけにとられながらもせめてもとバイトに来ていたパンクラさんに尋ねます 「さっきの質問なんですがパンクラさん分かります?」 パンクラさんは運んでいた荷物を下ろすと目をパチパチさせながら暫く考えた後申し訳なさそうに答えました 「いや、分からねッス。自分体動かすこと以外はあんまり。力になれず申し訳ねッス。」 「いえいえ。手を止めさせちゃってすみません。」 仕方ないです。エーデルさんの所は外出中だったから残るは…
3 19/02/24(日)20:27:16 No.571907474
「――という訳なんだけどポトリーちゃん分かる?」 私がそう尋ねるとポトリーちゃんは苦虫を噛みつぶしたような顔でこめかみを掻き始めました 「んー、大体事情は分かった。この件は私に任せてくれる?」 「あ、うん。てことはポトリーちゃん「」さんの言ってる物分かるの?」 「あー、うん、まーね。…あの糞野郎手の込んだセクハラしやがって。」 「?、よく分からないけどお願いね。それと後学のために「でぃるど」って何か教えてくれると嬉しいな。ハイネさんも分からないって言ってたし。」 「ハイネ姉さん…。まあそれについては機会あったらまたねー。」 ひらひらと手を振りやんわりとはぐらかそうとするポトリーちゃん 魔道具は秘匿性の問題などから安易にその詳細を語ることのできない物もあります 今回もそうなんでしょうか? そういう事なら名残惜しいですが深くは聞かない方が賢明でしょう 私より小さい子なのにポトリーちゃんは色々な事を知っていていつも驚かされます 私も負けないように精進しないと!
4 19/02/24(日)20:27:39 No.571907616
後日「」さんが依頼物を受け取りに来るとポトリーちゃんが怖い笑顔で出迎えていました そのまま別室に連れ込んで暫くすると「」さんの絶叫が聞こえたので駆けつけましたが中からはポトリーちゃんの「問題ないから」という返答 心配でしたがまた暫くして出てきた二人は「」さんが辛そうにおしりを押さえている以外異常はありませんでした 「」さんが帰った後、何があったか聞くと「依頼されていた物の使い方を実践してあげただけだよ」との事 やっぱり危険な魔道具だったんでしょうか?