19/02/06(水)23:17:53 優希ち... のスレッド詳細
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19/02/06(水)23:17:53 No.567564233
優希ちゃん。ゴールデン進出おめでとう。 いや、僕にとっては愛ちゃんかな。優希ちゃんがモノマネしてるって体のね。 そうだよ。僕はアレをモノマネだなんて思っちゃいないよ。 ありゃ、本物だからさ。 妙な顔したね。 まあそうかもな。僕はもう中老を過ぎたし、早くボケが来たって不思議ではないから。 でもさ、僕はそれでもいいよ。幸せな夢を見続けていられるならね。 それに僕は、もう愛ちゃんに先立たれるのなんてゴメンだからさ。 二回もそうさせられたからね。 まあアレだよ。伝説のスカウトマンなんて言われたって、中身は夢見がちなだけの子供だよ。 そんなヤツの話でいいなら、どうか聞いて欲しいな。
1 19/02/06(水)23:18:14 No.567564314
僕はさ、アイドルが大好きなんだ。 アイドルが好きで好きでたまらないから、こういう仕事に就いてしまった。 一度は引退したけど、懲りずにまたやってるよ。 目ぼしいと思った子に話しかけたら、まず名刺を渡して安心させるのさ。 幸い僕は、大手事務所に雇ってもらってる身だからね。これで多少は信用して貰えるんだ。 そしたら行きつけの喫茶店にまで行って、芸能界に行ってみないかって誘う。 口八丁には自信があるよ。最後は二つ返事で応えてもらえるしね。いやあ、人徳ってやつだね。 それに何より目利きがいい。僕が見出したアイドルは、みんなキラキラ輝いてくれたよ。 勿論、芸能界に入っていいことばかりあったワケじゃないだろうさ。 でもそれにメゲた子なんていなかったから、僕まで褒め称えられたというわけ。 ありがたいね。彼女達は僕の誇りだよ。
2 19/02/06(水)23:18:29 No.567564389
いい嫁さんも貰って、子供も出来て、天職とでもいうべき仕事をしている。 そりゃあもう、幸せだったさ。 でもね、ある日僕は酷く落ち込んでしまうことになっちゃってさ、スカウトマン辞めちゃったよ。 うん。あれは本当に堪えたよ。なにせ僕が見出したアイドルが、殺されてしまったんだからね。 僕はね、神様を心底呪った。ふざけるんじゃないと。お前なんか、死んでしまえばいいと。 そんなことを思ってたらさ、大病を患っちゃって。気落ちしてたのもあってそのまま退職したんだよ。 幸か不幸か、お金はたくさん貰えてたからね、食っちゃ寝ばかりしてても食うに困ることはなかったよ。 しかし僕には家庭があった。 家事もせず、ずっと家でぐうたらしてるだけの僕を見て、妻も子も随分嘆いたものさ。 しばらくして、家のみんなは実家に帰ってしまったよ。 僕のことが嫌いになる前に、一旦離れて暮らしたいって言われてさ。引き止めるなんて出来なかった。
3 19/02/06(水)23:19:05 No.567564557
縁を切られなかっただけマシだけどさ、それでも僕は荒れに荒れたね。 リビングにあるテレビに八つ当たりしてさ、画面を思い切り叩き割っちゃった。ありゃあ痛かったね。 僕の見出したアイドルに、一家全員夢中になり団欒する。その幸せを象徴するものが、テレビだったの。 それがあの日、それが全部ぶっ壊されちゃった。 8月4日。 そう、水野愛ちゃんが死んだ日さ。 あの子をスカウトしたのも、この僕だったんだよ。僕が最初のファンだったんだ。 僕にとって、スカウトの仕事は新しいアイドルとの出会い。 「あなたのファンです!どうかアイドルになってください!」 そう言って素敵な女の子たちにアイドルを志してもらうのが、僕の仕事。 投げ出しちゃったけどね。 家族に逃げられてからの僕はまさに生ける屍、ゾンビだったよ。 でも本当に死んだって仕方ないし、死のうとする気力もなかったからね、無為に日々を過ごしてた。
4 19/02/06(水)23:19:20 No.567564632
それから10年経ったかな。僕はどうにか死なずにいた。 家族に逃げられたとは言ったけど、月に1回くらいは会っていたんだ。それが支えになってたんだね。 ただ職らしい職には就けなくて、日雇い労働者としてあれこれやってたんだよ。 イベントの設営とかに行くことが多かった。 うん、僕は結局アイドルが大好きだからなヤツだからね、ライブ会場にはよく行ってたんだ。 アイドルのためと思えば不思議と力が湧いてきてね、現場のみんなから頼られるくらい頑張った。 昔の知り合いに会うこともままあって、話が弾むことも少なくなかったさ。 でもね、業界に戻らないかって話だけはダメだったね。無理だって答えるしかなかったよ。 うん。やっぱり僕は、彼女のことが忘れられなかったんだろうね。 水野愛ちゃんの事が頭をよぎって、スカウトの仕事に支障をきたすのは間違いなかった。 スカウトっていうのはさ、やっぱり多少なりとも相手を口説くものなんだ。 そういうことをするのにね、他の誰かのことを思っちゃうのは、やっぱり失礼だよ。 まして女の子相手なら、なおさらさ。
5 19/02/06(水)23:19:35 No.567564697
面会の日でもないのに、娘が僕の所にやって来たことがあったんだ。 16歳の誕生日にね。そう、あの子は愛ちゃんと同じ年になった。 僕はなんだか気まずくなってしまったよ。娘を相手にする時まで、愛ちゃんのことを考えるのかと。 いやあ、あの時の僕は自分が嫌になってしまっていたよ。 娘はそんな僕の気持ちを察してくれてたんだろうね。いいんだよって言って、慰めてくれた。 僕よりも娘の方がずっと大人でさ、喜べばいいのか悲しめばいいのかわからなかったよ。 そんなまごついた様子の僕にね、娘がCDケースを差し出したんだ。 それは、最近になって売れ出してきたご当地アイドルのやつね。 うん。お察しの通り、フランシュシュのシングル盤さ。 いい曲だったよ。 あえてケチを付けるなら、ラブソングらしいのがなかったことくらいかな。 でね、僕にはひとり、気になる子がいたんだ。 そう、3号ちゃん。 娘に聞いたらやっぱり噂になってたよ、水野愛ちゃんが蘇ったんじゃないかって。 僕もそう思った。まあ、死人が生き返るわけはないからって、都市伝説扱いだったけどね。
6 19/02/06(水)23:19:54 No.567564792
案の定ね、僕は立ち直っちゃったよ。 今でも言える。彼女の振る舞いは、まさに僕の知る水野愛そのものだったってね。 アレは、そっくりさんなんてものじゃない。間違いなく愛ちゃんさ。 それから僕は不貞腐れたままじゃいられないぞと思って、一目散に古巣へと向かった。 今まで何度も戻って来いと言ったのに、今更虫がよすぎると嫌味を言われたけどさ、なんとか戻れたよ。 それでまたスカウトマンになって、今はこうしてインタビューを受けているわけだね。 うん。ありがたい。 でもね、僕は立ち直ってからというもの、3号ちゃんに会おうとしたことはほぼほぼなかったのさ。 水野愛は僕の夢だからね。だから、その続きを見せてくれるであろう3号ちゃんもまた、僕の夢だった。 夢だったから、会えなかった。なんだか昭和のアイドルみたいだなって思ったよ。 愛ちゃんは平成のアイドルなのにさ。
7 19/02/06(水)23:20:10 No.567564855
そうそう。昭和のアイドルといえば、4号ちゃんは紺野純子ちゃんに似ていたね。 いや、例によって僕はあの子を純子ちゃんだって思ってるんだけども。 彼女とは会ったことなんてないけど、僕は彼女の大ファンだった。 その頃の僕はまだ中学生で、お金なんてなかったからコンサートには一度だって行けなかった。 チケットはあっという間に売れちゃうし、それでなくても高かったからね。 だからテレビにかじりつきながら、一所懸命になって彼女を観てたよ。 うん、そうだね。純子ちゃんこそ僕の初恋で、僕を今の業界に導いてくれた人だ。 多分だけどね、あの子が僕くらいの歳まで生きていたとしても、きっとアイドルのままだったと思う。
8 19/02/06(水)23:20:48 No.567565043
まあでも、純子ちゃんは死んじゃったけどね。 今じゃあすっかり、僕の方がずいぶん年上になっちゃったよ。 でもね、僕は彼女を過ぎ去ったものだなんて思っちゃいないよ。 純子ちゃんはスカウトマンである僕の原点だからね、今だって僕の支えになってくれているんだ。 だからさ、僕は4号ちゃんにも会いたかった。会いたくて仕方なかったさ。 でもね、やっぱり会えなかった。 4号ちゃんが今のアイドル像に疑問を抱いてて、チェキ会に出てなかったのは幸いだね。 もし最初のチェキ会に行けてたなら、僕は気が気じゃなくなって、何をしでかしていたかわからないから。 きっと豪剛雄さんみたいに、蹴り飛ばされていただろうね。 畑違いではあったけど、あの人とは面識があったし、リリィちゃんのことを大事にしているのも知ってるよ。 6号ちゃんにあの子の面影を重ねるのは仕方ないと思うね。 僕はさ、もしリリィちゃんがアイドルだったら、きっといい輝きを放つだろうって思ってたよ。 亡くなったってニュースは悲しかったけど、それよりあの子が男だってのには驚いた。 まあ、ささいなことだけどね。あの子が放っていた輝き、その大きさからすればね。
9 19/02/06(水)23:21:07 No.567565144
あれこれ言及し過ぎてもいけないから、他のフランシュシュメンバーについては触れないけどね。 話が長くなりすぎちゃうから。まあ、思い入れが強かったのはやっぱり3号ちゃんと4号ちゃんだったけどさ。 でもね、その二人に他の子達が劣っていたなんて言わないよ。 みんなね、すごくすごく輝いていたんだよ。なんというかさ、熱量が違ったんだ。 きっと、生きることに対してひどく切実だったからだろうな。 そういう生き様に感化されたから、僕のどこか死んでたところが治ったんだろうね。 僕はね、彼女達に生き返らせてもらったんだよ。 そんな彼女達がね、佐賀をとびきり盛り上げたものだからさ、凄いことが起こったよね。 佐賀の人口がさ、どんどん増えていったの。佐賀の外に行ってた若い人たちがいくらか戻ってきたんだ。 こんなにいたんだってくらい増えたよね。で、その人達が故郷で活躍して佐賀が盛り上がった。 遊びに来る人もかなり増えた。何もないって言われたくないからと、イベントがやたら増えたよね。 そして、その流れの中心には、間違いなくあのフランシュシュがいたよ。 本当に凄かった。
10 19/02/06(水)23:21:24 No.567565210
そうして佐賀が復興していき、これからって時だったかな。 フランシュシュが突然解散宣言したんだよ。 夢見心地でいたのが一気に覚めてしまってね、僕は居ても立ってもいられなかった。 ラストライブのチケットを必死になって手に入れてさ、彼女達に会って来たんだ。 今まで意気地なしでいたのを後悔したよ。まさかもうお別れだなんて思ってなかったからさ。 アイドルのさよならなんて、いつだって突然なのにね。 「その…私たち、もうこの世から卒業しなくちゃいけませんから」 3号ちゃんがそう言った時、ああ、やっぱりそうだったのかって思った。 「…私たちは本来、もうこの世にいるはずのない存在でした」 4号ちゃんの言葉は、僕の予感を裏付けるものだったよ。 ああ、僕は辛かった。とってもとっても辛くって、それを吐き出さずにはいられなかったよ。 なんだって二度も死なれなきゃいけないんだと。クソッタレの神め、ふざけるなくたばれと思ったもんさ。 「嘘だ!」 うん。あの時そう叫んだのは、僕だったんだよ。
11 19/02/06(水)23:21:49 No.567565312
結局、観念するしかなくなってさ、僕を含めたあの場のみんなは彼女達の卒業を見送ったんだ。 ううん。モニター越しに眺めていた人も、だったね。 『光へ』って曲さ、うん、あれはいいものだったよ。 いいものなだけに、少し憎らしいけどね。 だってさアレ、まるで彼女達がああなるのを知っていたから拵えたって感じのものでしょ。 まったく、ふざけたプロデューサーだよ。アイツがステージにやって来た時は引っ込めって言いそうになったね。 まあでも、僕は彼に感謝してるんだ。その名に恥じない功績で、ぼくらを幸せにしてくれたんだからさ。 まして、ろくな実績も後ろ盾もないはずなのにアレだけのことが出来るってね、ありゃあとんでもないバケモンだよ。 だからね、あの後雲隠れしちゃった巽幸太郎に会ったら言ってやりたい。 早くこっちに、アイドル界へ戻って来いと。 アイツだけはこの世を卒業しちゃいないんだから、もう少し頑張ってくれたっていいだろう。 贅沢言ってるのは、わかってるんだけどさ。
12 19/02/06(水)23:22:47 No.567565550
「キミ、少しいいかな?」 ある時、えらく目を引く仕事帰りのOLを見かけてね、僕はスカウト中でもないのについ話しかけたんだ。 ひょっとしたらって思ってね。うん、それが日野優希だったんだよ。 あの子普段は長髪のヴィック被ってるんだよ。うん、その時も被ってたんだ。 「え、私?」 一瞬、呆気にとられた顔をしてから彼女はそう返事したんだ。 その後少し目線を逸らしていたね。理由を訊くと、僕が昔の知り合いに似ていて、なんだか気まずくなったと答えた。 それで僕は得心したんだろうね。彼女は水野愛、それにフランシュシュの3号ちゃんの生まれ変わりなんだろうと。 この世には自分とそっくりな人が3人いるっていうけどね、ありゃあ嘘だよ。 みんな水野愛ちゃんだよ。芸能界で改名なんて、よくあることじゃないか。 まあ、色々あってモノマネ芸人なんて立場にしちゃったものだから、苦労させたけどね。 芸風が芸風だから、余計にね。バッシングは当然だったけど、よく耐えてくれた。 僕の見立てはいつだって本物なんだ。そりゃ耐えてくれるさ。 それは今まで僕が見出したアイドルたちが、身を持って証明してくれているよ。 本当に、ありがたいね。
13 19/02/06(水)23:23:12 No.567565662
当初、優希ちゃんには断られそうになったんだ。 自分はもう、その道を目指したりすることなんてないってね。 僕は喰い下がったよ。最近になってよりを戻した嫁さんの時と同じくらい、必死になった。 いつだって必死なんだけどね。 あの手強さは僕の中で一二を争うものだったから、ついこんな言い方をしてしまうんだ。 土下座までしたのも、その二人を相手にした時くらいかな。 「そんな、みっともないですからやめてください。何と言われようと、私は応じませんから」 優希ちゃんはそう言って帰ろうとしたんだ。 「頼む!」 いやあ、あの時は本当に迷惑かけ通しだったね。特に喫茶店のマスターには。ホント、頭が上がらない。 「君がいなくなるなんて嫌なんだ!だって君、もう二度も死んだじゃないか!そう何度もいなくなられると、僕は今度こそダメになってしまうかもしれない!」 大の男がわんわん泣きながらそう言って泣きついたんだ。みっともないったらありゃしない。 「まったく…仕方ない人ですね。なら、もう一度だけ」 彼女はそう言って、僕の頼みを聞いてくれたんだ。でもまあ、泣き落としみたいなのはもう勘弁だね。二度とやらない。
14 19/02/06(水)23:24:40 No.567566064
酒に酔ったおっさんの戯れ言みたいに思えるだろう? でもね、僕はお酒なんてまるで飲めない下戸なんだ。嘘だと思うなら、証人を呼んであげるよ。 それに僕はお酒がなくても酔えるんだ。だってアイドルがいるからさ。 お陰で嫁さんには、その気持ちをこちらにも向けて欲しいと愚痴られちゃってるよ。 いつもごめんね。それと、こんな僕を愛してくれてありがとう。 はは、こんな時に言うもんじゃないね。でもまあ、こういうのはノリと気分だから。 アイドルに酔っ払ってるから、いい年してこんな風にしてられるんだよ。 きっと、彼女達の若さとパワーにあてられてるんだろうね。 はは、それなら僕は酔っ払いのままでいいさ。お陰で今も素敵な夢を見れるんだからね。 なんなら死ぬまでこのままさ。まあ、人様に迷惑をかけないでいられたら何よりだけども。 僕はこれからも、生涯現役目指してこの仕事を続けるよ。 折角拾ってもらった命だからね。新しい夢を見ようと、これからも精一杯生きるさ。 それがアイドル達への孝行だと思ってね。みんな、本当にありがとう。それと、これからもよろしくね。 「あるスカウトマンの話」完
15 19/02/06(水)23:26:07 No.567566488
あの卒業怪文書の裏側かな? 救われた人の物語よかよね....
16 19/02/06(水)23:26:20 No.567566545
なるほど平もみじルートのこぼればなし
17 19/02/06(水)23:26:58 No.567566709
なんたる力作…!
18 19/02/06(水)23:32:33 No.567568208
アイドルは何度蘇っても良い
19 19/02/06(水)23:33:09 No.567568372
巽は居なくなって代わりに普通の新婚男がいるだけだから…もう戻ることはないでしょう
20 19/02/06(水)23:33:40 No.567568519
長いよ! でもわりとスィと読み進められたというかなんだか切実な想いは伝わった気がするよ
21 19/02/06(水)23:39:02 No.567569947
>新しい夢を見ようと、これからも精一杯生きるさ。 いい…
22 19/02/06(水)23:39:10 No.567569988
なんとも真面目な怪文書だが読んだ甲斐のある読後感だった
23 19/02/06(水)23:39:52 No.567570163
>真面目な怪文書 釈然としない…
24 19/02/06(水)23:44:09 [sage] No.567571253
昨日の焼き芋屋さんは天啓だと思いんした… やたら長いのにtxt投げなかったのは、以前それで失敗してるからでありんす ここでかっ飛ばしたのが後々に響きそうなのが怖いでありんす
25 19/02/06(水)23:46:30 No.567571858
txtにまとめたほうがいいと思うでありんす…
26 19/02/06(水)23:51:49 No.567573309
あっ1億点です
27 19/02/06(水)23:54:06 No.567573904
こういう雰囲気めっちゃ好きです
28 19/02/07(木)00:05:37 No.567577003
佐賀の神様はさぁ…寝ているブッダの人よりタチが悪いって自覚持ちなよ本当に
29 19/02/07(木)00:12:17 No.567579158
>佐賀の神様はさぁ…寝ているブッダの人よりタチが悪いって自覚持ちなよ本当に 全員に逃げ切られてハートブレイク!