19/02/06(水)01:07:45 有馬記... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1549382865734.png 19/02/06(水)01:07:45 No.567369211
有馬記念の翌日、トレーナーとゴールドシップは駅ホームにたたずんでいる。 「おはよ。気分転換にどっか行こーぜ、トレーナー」 まだ日も昇っていない頃。招かれざる来訪者は、布団を掛けたトレーナーに馬乗りしてそう言った。 トレーナーはしばらく面食らった後、ただ「ああ」とだけ言って、首を縦に振る。 どうしてここにいるだとか、色々疑問に思ったところで、ゴルシにそれを聞く意味はない。彼女とそれなりの付き合いがあるトレーナーには、それがよくわかっていた。 駅に着く頃には、日もそこそこに昇っていたが、ホームにはまだ誰もいなかった。そもそもトレーナーは車を持っているのだし、それで出掛けてもよかったはずだが「アタシ、今日は電車旅の気分」とゴルシが言うのでそうなった。 トレーナーがウマ娘に甘いのはいつものことだが、今日は一段と甘かった。 ゴルシが敗戦した直後だからだ。
1 19/02/06(水)01:07:55 No.567369241
「あっ、雪だ!雪降ってきた!」 さっきまで寒がっていたゴルシが急に元気付くと、トレーナーはほんの少し安心した。どことなく今の彼女が、空元気で一所懸命になっているようだと彼は感じていたのだ。 「もし積もったらさ、雪だるまとか作りたいな」 雪が降って、ゴルシはしばらく舞い上がっていたが、ひとしきりはしゃぐと急にしおらしくなってしまった。 「なんだよ…こんな時くらい、一緒になってはしゃいでくれてもいいじゃんか」 そう言うとゴルシはトレーナーの右肩に寄り掛かる。トレーナーはゴルシに振り向かず、ただ黙って彼女の支えになった。 冷々たる冬の有り様や、敗戦後の鬱々たる心地などで『夢』が潰れてしまわないように。
2 19/02/06(水)01:20:31 No.567371566
トレゴル怪文書は完全に初めて見た…
3 19/02/06(水)01:23:27 No.567372040
予想外すぎる…
4 19/02/06(水)01:28:10 No.567372774
これにはスピカも黙認