ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
19/01/22(火)00:31:37 No.563800709
「さくらー、おるかー?」 ある昼下がり。幸太郎はさくらの姿を探してリビングの扉を開いた。 だがそこには誰の姿も無い。 幸太郎が扉を閉めて別の場所を探そうと思った時、彼はテーブルの上に乗っていたあるものに気づいた。 気になって近づき確認してみると、それはたくさんの文章が書かれた紙であった。 「・・・む、これはもしや」 作詞作曲を手がける敏腕プロデューサー巽幸太郎は、その文章の真意を察する。 それはまちがいなく詩であった。 ご丁寧にタイトルまで書いてあるそれに、幸太郎はゆっくりと目を通していく。
1 19/01/22(火)00:32:06 No.563800866
「サクラフル」 桃色の雨が降り注ぐ 空から落ちる桜のよう 桜の雨はひらひらと あなたの影を染めていく 花に埋もれた黒い影 雫が溶けて流れてく 桜の色にきらきらと あなたの影が色づくの 手を伸ばせば届くのに 戸惑うことは分かるから 胸に抱いて眠ります いつかの素顔に会えるまで 降り止まないで桜雨 全ての色を染め上げて 鳴り止まないで桜雨 いつかあなたに届くまで
2 19/01/22(火)00:32:44 No.563801049
「ぎゃーーーーーっっ!!?」 叫び声の主はさくらであった。 そのまますごい勢いで走ってきた彼女は、幸太郎の手にした紙片に手を伸ばす。 幸太郎はそれをひょい、とかわしながら書かれた詩を熟読していた。 「か、返してください! 返してください幸太郎さん!!?」 「ほうほう、なかなか詩人じゃのうさくら、んー?」 「よーまーなーいーでーーっ!」 「ふむふむ、これは良いラブソングじゃのう。この詩の中の『あなた』はいったい誰なんじゃい? んー?」 「そ・・・それは・・・」 さくらは急に動きを止めて俯く。 そしてゆっくりとその視線は、幸太郎に向けられる。彼女の青白い顔が、真っ赤に染まっていた。 しばらくの後に幸太郎は、さくらの視線が意味する所に気づく。 彼の顔も、さくらと同じほどに真っ赤に染まるのだった。
3 19/01/22(火)00:40:02 No.563803373
(抱きなんし…)
4 19/01/22(火)00:40:17 No.563803471
やーらしか掛け合いしよってからに
5 19/01/22(火)00:40:25 No.563803518
やーらしか!
6 19/01/22(火)00:41:36 No.563803864
抱きなんし!抱きなんし!
7 19/01/22(火)00:41:43 No.563803899
さくらちゃんもっとアイドルっぽい叫び声しなよ!
8 19/01/22(火)00:41:55 [sage] No.563803958
雑談であった作詞ネタ 幸さく要素を入れていったので原曲の面影はほとんど残らなかったでありんす 参考曲:特撮/桜の雨
9 19/01/22(火)00:44:00 No.563804618
やや、これはさくらちゃんかなり気づいておるな
10 19/01/22(火)00:45:09 No.563804896
>彼の顔も、さくらと同じほどに真っ赤に染まるのだった。 桜色を通り越して真っ赤っかでありんすねぇ
11 19/01/22(火)00:45:18 No.563804943
さくらちゃんはそういうことしちゃう
12 19/01/22(火)00:46:15 No.563805201
>さくらちゃんもっとアイドルっぽい叫び声しなよ! でもさくらちゃんに求められてる事ってこういう事だと思うし凄いメタル似合ってたし……
13 19/01/22(火)00:50:24 No.563806258
さっさと手を伸ばせー! 頭を胸に抱いてやれー!
14 19/01/22(火)00:50:56 No.563806397
こいつら…!
15 19/01/22(火)00:52:43 No.563806944
やや さては見るもの皆が成仏してしまう幸さく絵の前日譚だな
16 19/01/22(火)01:03:05 No.563809244
お手手繋ぎなんし!
17 19/01/22(火)01:15:06 No.563811390
初々しいでありんす…
18 19/01/22(火)01:18:21 No.563811900
ハァーーーーーー!!!