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19/01/17(木)23:45:11 私、源... のスレッド詳細

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19/01/17(木)23:45:11 No.562774383

私、源さくら!元高校2年生! 死んじゃったしゾンビィにはなるし、私持っとらんなーって思った時もあったっけ。 けど、これからは違うとよ!フランシュシュの皆もおるし、アイドルのとしての第一歩も踏み出せた! 怪しげなサングラスと思ってた幸太郎さんもあんな熱烈な告白するなんて思わんかったと!さくら、感激! これからのミーティングでも優しくなるんじゃなかかな? いやー、さくら困っちゃうなー!なんつってー、さくらなんつってー! 「はーい皆さん、おはようございまーーーーーーす!…ふやけ饅頭ゾンビィ!!その変な顔はなんなんじゃーーい!!!!」 「えっ」 あれ? 「ちょっとライブが成功したからって調子に乗るなよ、このピノッキオゾンビィーーーーーーーーーー!!!!」 「えぇ……」 ぜんっぜん優しくなっとらん……。

1 19/01/17(木)23:45:36 No.562774510

源さくらは激怒した。 必ずかの邪知暴虐の幸太郎さんに自分の大切さをわからせねばならぬと決意した。 さくらには幸太郎の気持ちがわからぬ。さくらは不幸の人である。中学高校と青春を知らずに暮らしてきた。 けれども自分の気持ちに対しては人一倍に敏感であった。 きょう未明さくらはそっと目玉を地下の部屋の隅に置いて屋敷を出、こっそりと目玉で部屋の中を伺った。 自分がいなくなったとしたら、邪知暴虐の幸太郎さんもきっと心配するはずだ。

2 19/01/17(木)23:46:04 No.562774645

「はいおはようございまーーーーす!!」 「グラサン、さくらおらんぞ。どこ行ったか心当たりなかか?」 「ワシが知るわけないじゃろがい!ワシはさくらの何なんじゃーい!!!!そう、プロデューサーじゃーーーい!!」 「プロデューサーなら知ってていいんじゃないの?」 「そんなん!知ってるわけないだろうが。大体、一緒に寝起きしているのはお前たちだろう。誰も見なかったのか?」 「私たちが起きたときにはもう、布団も片付けられていました」 「それよりたつみー、今日はレッスンでいいんだっけ?」 あれれ?いつも通りのミーティングの空気じゃなか? さくらいませんよー?いないんだけどなー? 「それで構わんが……たえ、お前はどうじゃい」 「ヴァー…」 たえちゃんこっち見んとって!!バレちゃう!

3 19/01/17(木)23:46:32 No.562774780

「全く、今日は一体何だったというんだ…」 その夜。いつもの居酒屋で酒をちびちびとあおりながら、幸太郎は一人愚痴っていた。 朝さくらがいなくなったと思ったら、突然出てきてストライキするとか言い出したり、もっと優しくしろとか言い出すし。 最後の優しくしろについてはフランシュシュ全員の合唱になってしまっていたのが余計頭が痛かった。 「罪な人でありんすなあ」 「……いつの間に来たんだ」 「まあまあ、ゆっくり飲みなんし」 ちりん、と猪口を鳴らして日本酒を注ぐ。絵になっているのがまた憎らしい。 勧められるままに酒に頼れば、既にゆうぎりの掌の上にいるような感覚だった。 「さくらはんの事には、気付いてありんしょう?」 「……思い当たる節はある。だが、俺はそんなつもりで言ったつもりはなかった」

4 19/01/17(木)23:47:02 No.562774957

「まあ、悪い殿方でありんすなあ。それで?」 「そう受け取ってしまっているようなあいつにどう接したものか、正直困っている」 酒の力か、相手が伝説の花魁だからか、思わず口が滑ってしまった。 慌てて口を噤むが、出てしまった言葉はもうなかったことにはできない。 「やっぱり、特別優しいのでありんすなあ」 にこりと笑い、席からゆるりと立ちあがる。 反射的に幸太郎は何かを言い返そうとし、 「このお店のことは、さくらはんに伝えておきんした。ではわっちは帰りんす」 「あっえっえっ」 何もできず、その背を見送るしかできなかった。

5 19/01/17(木)23:47:50 No.562775220

「幸太郎さんおりますかー…うわっ、お酒くさっ!」 「なんじゃい…本当にきたんかーい……」 ゆうぎりが去って1時間後、やってきたさくらが見たものは酔っぱらった幸太郎の姿だった。 服も着崩れているのに、サングラスだけはしっかりと掛けているのが、なんともちぐはぐだ。 さくらはそんな幸太郎を見てふぅと一つ溜息をし、幸太郎の財布を持ってさっさと支払いを済ませた。 「ほら、帰りますよ幸太郎さん」 「置いていけ…。俺は一人で帰れるんじゃい……」 「帰りますよ!」 「……」 「……」 帰り道、酔っ払い歩く幸太郎にペースを合わせ、さくらがゆっくりと歩く。 ちらりと時折幸太郎の横顔を見ては下を向いてを繰り返していたが、ようやく口を開いた。

6 19/01/17(木)23:48:07 No.562775296

「あの」 「…なんじゃい、さくら」 「……えっと、あの。朝、心配しました?」 「心配するわけないじゃろがい」 「そうですか…」 「お前はもう、持ってない持ってないうるさいゾンビィではないからな。いなくなるなんて思っとらんわいバカタレィ」 これから先、どんな不幸が待っていようがそれを踏み越えていくだろう。あの時のように逃げるわけがない。 言外に込めた信頼に、さくらは止まっているはずの心臓が鼓動を刻んでいる気さえしてきた。 「そ、それは…ここ幸太郎さんの隣に私がいるのが自然ということでよかですか!?」 不自然な存在が何を言ってるんじゃーーーーーい!!! と幸太郎の脳は答えようとして、 「別にそれでええわい、持ってけドロボウゾンビィ」 酒が勝手に答えを口から滑らせていた。 あっ、いや。そんな目で見るな。俺は本当にそういう意味で虹の松原で。ねえ。

7 19/01/17(木)23:48:32 No.562775412

私、源さくら!元高校2年生! 死んじゃったしゾンビィにはなるし、私持っとらんなーって思った時もあったっけ。 けど、これからは違うとよ!フランシュシュの皆もおるし、アイドルのとしての第一歩も踏み出せた! 私にやたらつれなかった幸太郎さんがあんな熱烈な告白するなんて思わんかったと!さくら、感激! 「はーい幸太郎さん、おっはようございまーーーーーーす!!!」 「あっ、はいおはようございます」 私、もっともっと、なりたか自分になるっちゃね!

8 19/01/17(木)23:49:00 [sage] No.562775540

おわり やっぱりさくらはんが押せ押せしてるのが好きなので書きました

9 19/01/17(木)23:49:30 No.562775648

よい幸さくじゃい

10 19/01/17(木)23:52:55 No.562776551

女の子が好きな男にアタックしてるのはやーらしかよね…

11 19/01/17(木)23:55:37 No.562777300

おーおー青春かー青春しちゃうかー?

12 19/01/18(金)00:07:27 No.562780311

抱きなんし!!!

13 19/01/18(金)00:16:17 No.562782504

あっえっえっ100点です

14 19/01/18(金)00:20:10 No.562783444

さくらはん!!あんさんはかわいい!!!

15 19/01/18(金)00:20:39 No.562783566

>朝さくらがいなくなったと思ったら、突然出てきてストライキするとか言い出したり、もっと優しくしろとか言い出すし。 >最後の優しくしろについてはフランシュシュ全員の合唱になってしまっていたのが余計頭が痛かった。 カワイイ!

16 19/01/18(金)00:26:20 No.562785010

調子乗ってるさくらは可愛いなぁ!

17 19/01/18(金)00:28:34 No.562785523

なるほどアルピノ後

18 19/01/18(金)00:32:37 [sage] No.562786532

書いたのまとめました su2834392.txt わっち!このスレはこのまま沈めなんし!

19 19/01/18(金)00:35:43 No.562787279

>su2834392.txt スレ「」の怪文書全部読んでるでありんす 好き!!(バシィ

20 19/01/18(金)00:36:00 No.562787343

そうは問屋が卸しんせん!!!わっちこれすき!!

21 19/01/18(金)00:36:39 No.562787518

バァァァシィィィィン

22 19/01/18(金)00:38:13 No.562787917

すき!!

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