18/12/20(木)21:59:39 午後九... のスレッド詳細
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18/12/20(木)21:59:39 No.555911750
午後九時半と少し。良い頃合いだ。 本日の振り付け練習のノルマを終え、一通りの家事の仕上げに館の主に珈琲を淹れたら、お互いに労いの言葉と口付けを貰ってアタシの一日は終わりを告げる。 小洒落た瓶から取り出した角砂糖をぽとりぽとりと3つ落とせば、彼好みの風味になるのを知っている。 熱を感じ辛いこの身であるが部屋に届くその頃に、適温になる時間を知っている。 「持って来たけん、入ってよか?」 ノックは三回。部屋の主に呼び掛ける。間も無く戸の向こう側から胸に響く心地良い低音が鳴るのを聞き取ったアタシはノブを捻り、部屋に踏み入る。 「此処に置いとくぞ?」 「済まない、いつも助かる」 幸太郎は必ず賞味する前にお礼を言ってくれる。今日は続けて珈琲の味を褒められた。 日頃の成果の賜物だろう。サキは溢れる笑みを抑える事なく幸太郎からキスを頂戴しようとしたのだが、彼は若干申し訳無さそうな顔色で宣った。 「毎日長時間のレッスンの後、屋敷全般の雑務をこなしてくれるのは非常に有難いが、別に好きな事をして過ごしても良いんだぞ、サキ」 何事かと身構えたが、何だそんな事か。それなら問題無い、何故なら…
1 18/12/20(木)22:00:15 No.555911924
「さくらや愛も手伝っとるけん、アタシ一人でやっとる訳じゃなか。それに……好いとらんかったらこがん事せん」 何も疚しい事は言って無いつもりだが、矢張り少々恥ずかしくなってくる。目の前の男も例外では無い様だ。ズレてもいないサングラスを中指で整え、その頬は珍しく紅潮した様に見えた。 思いの外動揺していたらしく、幸太郎は手を滑らせ、カップの中身を盛大に己の召し物にぶちまけた。 「あっちゃー!」 「何しとると! 大丈夫か?」 直ぐに駆け寄り、手拭いで液体を吸い取る。が、白いシャツに染み付いた珈琲は中々取れる気配が無い。 「グラサン、取れそうに無いけん一回洗濯すっぞ」 ついでに浴槽に浸かって来いと続ける。前々から幸太郎の根の詰め過ぎが気掛かりであったサキは、すわ妙案とばかりに問い掛ける。 「いや、だが…」 「せからしい! 今グラサンに倒れられても困るけん!はよ浸かって来んかい!」 こうでも強く言わないと机に向かい続けてしまう事も、アタシは良く知っている。
2 18/12/20(木)22:02:04 No.555912414
「サキ。着替え、置いとくぞ」 「ああ、ありがと…」 浴室の戸を挟んだ見知った声にアタシは上の空で返事をする。 幸太郎の衣類を染み抜きした後洗濯機に掛けると、丁度出て来た彼に入浴を勧められた。余り無い機会であった為、アタシは二つ返事で飛び付いた。 湯の温もりに惚けていると普段表に出ない事まで考えてしまう。生前とは色の違う腕を照明へ伸ばす。 ……人間と元人間は果たしていつまで共に居られるのだろうか。生きた人間の幸太郎とは遅かれ早かれ別れる時が必ず来る。自我が覚醒して今日まで、幸太郎はアタシに沢山のものをくれた。なら、アタシが出来る事は何だろう? 温もりの無いこの身体では子を宿す事も出来まい。遺せる物は思い出だけだ。
3 18/12/20(木)22:02:30 No.555912545
そこまで考えて、アタシは湯船に頭の先まで沈み、取り留めのない考察を払拭した。止めだ止めだ。考えても仕方が無い。一人で居ると何時もこれだ、余計な事を考える。 幸太郎はアタシを愛してると言ってくれたし、アタシも彼を愛したい。 皆の前ではおちゃらけた態度を取るけど幸太郎はフランシュシュを娘の様に大切にしているし、アタシも皆が大好きだ。それで良い。だから、今は。彼と同じこの心地良い温もりを全身で感じていたい。 そしてアタシの意識は闇に消えた。 二時間後。中々共同部屋に戻って来ないサキに「やや」と勘繰ったフランシュシュの一部の方々が興味本意で幸太郎の元を訪れた事が発端で、浴槽で水死体となったサキが見つかった。 水でふやけた皮膚はまるで梅干しの様だったと、暫く の間リリィにからかわれ続けたのはまた別の話。
4 18/12/20(木)22:04:35 No.555913121
し、しんでる…
5 18/12/20(木)22:04:41 No.555913151
あっ120点です
6 18/12/20(木)22:05:39 No.555913424
勢いだけで書いたよ 過去作 su2776978.txt
7 18/12/20(木)22:06:34 No.555913727
夜華…
8 18/12/20(木)22:07:38 No.555914054
サキ幸本家に並ぶツートップ来たな…
9 18/12/20(木)22:07:56 No.555914154
>勢いだけで書いたよ 過去作 >su2776978.txt 幸サキスケベの人だ!
10 18/12/20(木)22:08:07 No.555914218
ややこれはスケベをしてたな
11 18/12/20(木)22:08:18 No.555914271
丁寧な地の文が好き…
12 18/12/20(木)22:08:28 No.555914329
こいつらいつもイチャイチャしよんな
13 18/12/20(木)22:08:51 No.555914418
>幸太郎は必ず賞味する前にお礼を言ってくれる。 ここが実に巽って感じで好きだなー
14 18/12/20(木)22:09:08 No.555914496
背中に感じる男の背中に、えも言われぬ安心感と充足感を覚えたサキは毎度耳まで赤くし俯く以外に選択肢が無かった。このバスタブの大きさには果たして感謝すべきかどうか、判断に迷う。 「んっ…」 太腿から脇腹、そして胸へ至った大きな手に先端をなぞられて、サキは思わず声を漏らす。 何故こんな状況に陥っているのか。 入浴を勧めたサキは一度その場を後にし、機を伺って衣服を回収しに行く予定であったが、そこで幸太郎がある提案をする。 「お前も入るか、サキ」 この一言で疼いてしまうアタシもアタシだ。染みが残らないか気掛かりであったシャツを尻目に浴室に至る。 「…っ、アタシやっぱし身体洗って、先上がるけん」 誘いに乗っておきながら、ベッドとは違い急に恥ずかしくなったサキは浴槽から上がる。しかし、後ろから腰に回された腕に阻まれる。サキの体は薄く、幸太郎の片腕は簡単にその体を拘束する事が出来た。
15 18/12/20(木)22:09:30 No.555914581
「やや」じゃねーよ!
16 18/12/20(木)22:09:40 No.555914632
再び座らされたサキがややそっぽを向き気味に俯くと顎を持ち上げて唇を塞ぐ。驚いたように見開かれた大きな瞳が即座に閉じられ、薄い睫毛が震えるのがサングラス越しに見えた。唇をこじあけて舌を挿し入れ、頬の内側や歯茎を探ると彼女の鼻から吐息が漏れた。唇の開放と同時に開かれた琥珀が揺らめくのを見て、否応無く情欲が掻き立てられる。秘裂に入り込んできた指に体を強張らせたが、背後に居る相手への抵抗は手段が限られる。内側を指で掻き回せば、腰は揺れ動く。暫く続けていると、刺激を受けた箇所は固くなり、存在を示す。頃合いだ。 「腰を上げろ、サキ」 「あぅ、んんんっ……!」 濡れそぼったそこへ己の物を突き立てると、サキは一層声を張り上げる。
17 18/12/20(木)22:09:55 No.555914715
やや!!!!
18 18/12/20(木)22:09:58 No.555914726
「無理はしないで良い…」 苦痛な声色のサキを幸太郎は気遣ったつもりだが、何故だか怒りを買った様だ。 「せからし、かっ…さっさと、うごけ…ぶっころすぞ…」 熱に浮かされた様な口調に煽られ律動を再開する。先日発見した弱点を執拗に責め立てると、サキは自分でも驚くほどの蕩けた声を漏らす。火傷でもしそうな程熱くなる内側に到達点の近さを感じる。 「っぁ…くっ、あ…」 先に達したのは彼女だった。収縮したのを感じ取った幸太郎も後を追う。サキの体が震え、体の痙攣と共に波立った湯に体を揉まれる。 ぐったりと身体と頭を背中の男に再び預けると、幸太郎は何時もの様にサキの髪と頬を撫でる。愛の言葉を口にすると、彼女の口元は綻んだ。 えへへ…アタシも。 以降暫くは、幸太郎のシャツに残った染みを見る度に、当時を思い出したサキが気恥ずかしさと笑みを悟られない為に顔を覆う羽目になる。
19 18/12/20(木)22:11:08 No.555915056
オイオイオイガチのだわ
20 18/12/20(木)22:11:15 No.555915100
>ベッドとは違い やや、これはやり慣れているな
21 18/12/20(木)22:11:36 No.555915220
もう一人降りてきたぞ!
22 18/12/20(木)22:12:08 No.555915377
ややや
23 18/12/20(木)22:13:44 No.555915830
今日最終回だからってこん色ボケゾンビィは…!
24 18/12/20(木)22:13:48 No.555915845
>以降暫くは、幸太郎のシャツに残った染みを見る度に、当時を思い出したサキが気恥ずかしさと笑みを悟られない為に顔を覆う羽目になる。 これうっかりシャツで顔覆って匂いでさらに赤くなるやつでは?
25 18/12/20(木)22:14:14 No.555915978
やや、これはスケベ以外のなにものでもないな
26 18/12/20(木)22:14:17 No.555915994
えちえちでありんす!!
27 18/12/20(木)22:14:27 No.555916031
一緒に入浴したルートになります
28 18/12/20(木)22:15:19 No.555916253
そうか…!この時サキちゃんは髪を
29 18/12/20(木)22:15:47 No.555916398
好いとーよ…
30 18/12/20(木)22:16:45 No.555916694
体格差感じる文章いいねェ…
31 18/12/20(木)22:16:55 No.555916751
これは幸せ親子時空に繋がる気がする
32 18/12/20(木)22:18:03 No.555917114
や こ ス
33 18/12/20(木)22:18:06 No.555917137
抱きなんし!…抱いてる!
34 18/12/20(木)22:22:07 No.555918446
>こいつらいつもスケベしよんな
35 18/12/20(木)22:22:07 No.555918450
やや、これはスケベそのものだな
36 18/12/20(木)22:25:35 No.555919410
この総長すぐ乙女になりよんな
37 18/12/20(木)22:26:21 No.555919643
精液ってお湯に浮くんだよなぁ
38 18/12/20(木)22:27:20 No.555919934
精液はたまに詰まる
39 18/12/20(木)22:27:53 No.555920081
サキはんの長い髪洗ってあげる幸太郎はんはまだでありんすか?
40 18/12/20(木)22:27:56 No.555920096
過去作見事に幸サキだった スケベ率の高さよ
41 18/12/20(木)22:36:32 No.555922492
サキちゃんと幸太郎のシャンプーの匂いが全く同じでやや、ってなるメンバー
42 18/12/20(木)22:38:15 No.555923057
>皆の前ではおちゃらけた態度を取るけど幸太郎はフランシュシュを娘の様に大切にしているし、アタシも皆が大好きだ。それで良い。だから、今は。彼と同じこの心地良い温もりを全身で感じていたい。 お父さんとお母さんじゃん…
43 18/12/20(木)22:39:37 No.555923542
やや、これはスケベしかしてないな
44 18/12/20(木)22:45:16 No.555925408
放送前によかもん読めた
45 18/12/20(木)22:52:38 No.555927617
よか
46 18/12/20(木)22:53:55 No.555927964
「へへ、ぬくかろ?風呂ば入ってきたけん」 思い切り背伸びをして幸太郎と唇を触れ合わせた後、サキは彼の胸元に顔を埋めて囁いた。 メッシュのストライプがアクセントになっている金髪がしっとり濡れているのは、風呂に入ったあと乾かす暇が無かったからだ。 体温を持たないゾンビの体は、幸太郎と身体をふれあわせるたび彼の身体から体温を奪う。 愛が深まるにつれ、絆を紡ぐにつれ、そんな現実がサキの心を悩ませていた。だから、風呂に入る事にしたのだ。 暖かいお湯の熱量を身体に染み込ませ、冬の大気がその温度を奪うまでの数分間の間、自分は人並みの体温で居られる。 この間は少なくとも、幸太郎から何も奪わないで済む。 なんの後ろめたさも感じずに済むのだ。たとえ数分間の魔法であっても。 「サキ」 幸太郎は青い頬を優しく包むと、サングラス越しに彼女の瞳を真っ直ぐに見つめた。 「お前はいっつも暖かいわい」 サキは胸の奥で熱を感じた。 風呂の湯よりも暖かな、冷めない熱を。 オワリ
47 18/12/20(木)22:54:29 No.555928118
特攻隊長がぶっこんできたぞー!!!
48 18/12/20(木)22:54:31 No.555928125
ややや
49 18/12/20(木)22:54:56 No.555928228
もう一人降りてきたぞ! あ、あれは!
50 18/12/20(木)22:54:56 No.555928236
ややー!!!!
51 18/12/20(木)22:55:03 No.555928258
ヤーッス!!!!!!!
52 18/12/20(木)22:55:17 No.555928310
あっ100点です
53 18/12/20(木)22:55:34 No.555928378
やや、100サキちゃんポイントです
54 18/12/20(木)22:56:00 No.555928493
よか…
55 18/12/20(木)22:56:24 No.555928616
共演初めて見た
56 18/12/20(木)22:58:22 No.555929126
なんちゅう美しい文を
57 18/12/20(木)22:58:33 No.555929168
お風呂の中とか直後は身体が暖かいから違和感なくできるのかなるほど