虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

18/12/20(木)21:16:19 No.555899160

黒一色の空間で、輪になって立ち並んだモノリスたちが嘆き喚いている。 「何ということだ…終末を迎えてしまう…」 「どうなっている…怪文書の記述と異なるぞ…」 「静粛に…せめて今からでも誰か加工を…」 紛糾する議場を、銃声が静めた。 モノリスの一つが突如として消失し、血を流して倒れた男の姿がそこに残される 現れたのはもう一人。モノリスたちの中央で拳銃を構えながら、紺い制服の男は陽気に言う。 「君たち～物騒な相談してちゃダメでしょ～逮捕か～？　逮捕きちゃうか～？」 議場が再びざわめく。ただしそれは混乱と畏怖の掛け合わさった音色だった。 「奴は…生前の縁もない死者と幾度も遭遇したという異能の…」 「ＺＬＳの捜査に駆り出されたという噂は…」 「ふざけるな！　これでは武力介…」」 続けて三発。同じ数のモノリスが消え、死体が転がる。 警官は胸元の無線からの指示に頷くと、その場の全員に向けて簡潔に宣告した。 「了解。目標を殲滅する」