18/12/17(月)05:05:20 >大友が... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1544990720869.jpg 18/12/17(月)05:05:20 No.555134187
>大友が『AKIRA』でめざしたのは、手塚が生涯にわたって求めつづけた「映画のような動きのあるマンガ」の実現だった。よって、手塚（あるいは石ノ森）が確立した既存の技法は、使わねば意味がないとさえ言える。そして、大友オリジナルの技法というべき、ほとんどひとコマごとにめまぐるしく変わる視点、低いカメラ視点の多用、肝心のシーンは描かずに前後の状況で出来事を推測させるカット割りなどは、『AKIRA』でも健在である。これらはむしろ前期・中期よりも目立つくらいだ。 >手塚・石ノ森的な、既成の枠組みの中で何ができるか――『AKIRA』が勝負しているのはここなのである。『幻魔大戦』への批判的リプライが『童夢』であり、『幻魔大戦』的な路線への現代的回答が『AKIRA』だということになる。 >付け加えれば、もともと緻密な絵を描くマンガ家だったが、『AKIRA』の絵の緻密さは前期・中期の比ではない。 >最初は非手塚的なところからスタートした大友は、その技術と膂力をもって、手塚的なもののひとつの完成型をつくってしまった。その意味で、『AKIRA』は少なくともひとつの「頂点」であり、「マンガ史に屹立する」「破格」の作品なのである。