18/12/15(土)08:58:58 今、私... のスレッド詳細
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18/12/15(土)08:58:58 No.554573507
今、私は彼女の眼の前に立っています。 「……さくらさん…」 源さくらさん。 フランシュシュの仲間、アイドルの後輩、そして――多分、私にとって一番の友だち。 記憶喪失だった彼女は先日玄関先で車に轢かれ、そのショックで記憶を取り戻しました。 代わりに記憶喪失だった頃の――私達との思い出を忘れ去って。 記憶が戻った彼女は以前の明るさが嘘のように荒み、やさぐれています。 生前は余程辛い目にあってきたのでしょうか。だとしたら…やっぱり、その痛みを和らげてあげたいって、そう思うんです。 彼女に発破をかけられなければ、今でも腐っていたかもしれない。 彼女に胸の内を打ち明けなければ、巽さんに説得される前に潰れていたかもしれない。 だから、今度は私が―――― 「…用があるなら早くしてください」 そんなふうに考えていた私の思考はさくらさんの視線と声を浴びせかけられただけで真っ白になりました。
1 18/12/15(土)09:00:37 No.554573679
優しい光を湛えていた瞳はドブ川のヘドロのように濁っていて。 明るさをにじませていた声は氷のように冷え切っていて。 どうしようもなく…拒絶、されているのがありありと理解できました。 「あの…」 慰めの言葉は出てきませんでした。諦念で塗り固められた彼女にはきっと届かない。 「えっと…」 励ましの言葉は出てきませんでした。絶望に沈んだ彼女を逆に傷つけてしまう。 何を言えば良いのでしょう。何をしてあげられるのでしょう。何を、何を―― ――気がつけば自分の布団に転がっていました。 結局何も言えませんでした。逃げるように戻ってくることしか出来ませんでした。 情けない。不甲斐ない。何が伝説でしょう。友人一人救ってあげられない。 悔しくて、悔しくて。 ――じわりと視界が滲んで、涙が溢れてきました。
2 18/12/15(土)09:02:45 [s] No.554573891
11話の純子ちゃんがあまりにもよわよわだったので盛りました あと少ないけど今までのまとめです su2766582.txt
3 18/12/15(土)09:03:44 No.554573994
よか…
4 18/12/15(土)09:15:06 No.554575121
悲しいな純子ちゃん…
5 18/12/15(土)09:15:30 No.554575171
おつらぁい…
6 18/12/15(土)09:19:47 No.554575673
思えば記憶を無くしたさくらちゃんがアイドル組で仲良かったのは 愛ちゃんよりむしろ純子ちゃんだったもんな…
7 18/12/15(土)09:20:34 No.554575761
姉妹って言われてたしな関係性
8 18/12/15(土)10:04:04 [s] No.554581437
>思えば記憶を無くしたさくらちゃんがアイドル組で仲良かったのは >愛ちゃんよりむしろ純子ちゃんだったもんな… 4話とかずーっと一緒に行動してたし6話もなんか近いし仲良しガールズいいですよね…
9 18/12/15(土)10:21:33 No.554583909
>優しい光を湛えていた瞳はドブ川のヘドロのように濁っていて。 その通りだけどちょっと言い方酷くて吹いた
10 18/12/15(土)10:23:40 No.554584270
>su2766582.txt 気球の「」！気球の「」じゃないか！ いつもかわいい純子ちゃんをありがとう
11 18/12/15(土)10:28:24 No.554585018
好感度MAX状態だった友達がいきなり0になるのは怖いだろうに