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怪文書 ... のスレッド詳細

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18/12/06(木)22:13:34 No.552691041

怪文書 「みんな!ほんっとうにすまんやった!」 フランシュシュのメンバーが揃ったリビングに大声が響く。声の主はフランシュシュのリーダー二階堂サキ。ご法度である無断外出、果ては崖への特攻ダイブ。これらグループ存続の危機を引き起こし兼ねない行為への謝罪だ。両手を合わせ頭を下げるサキだが、しかしメンバーの反応は芳しくない。非難の視線が突き刺さるのを感じながらサキはじっとメンバーの返答を待った。しばらくの静寂のあと水野愛が口火を切った。 「サキ、あんた自分が何やったか本当にわかってるの?」 「チームを存続の危機に晒したけん。リーダー交代でもなんでも、煮るなり焼くなり好きにしてくれ。」 「そういう問題じゃないでしょ!?私達だって不死身ってわけじゃ…」 「本当に好きにしていいと?」 いざ舌戦が始まろうとする最中、冷ややな声が差し込まれる。先程まで俯いてた源さくらが、その声と共にゆっくりとサキの前へと進み出た。 「…ああ。好きにしていいけん。」

1 18/12/06(木)22:15:19 No.552691590

さくらとサキの目が合う。普段のさくらでは考えられないほどに吊り上がって眉が彼女の怒りを表していた。滅多に見せない表情だが、サキはこの顔のさくらをどこかで見たことがあった。 (あれは確か…) 一瞬の思案に耽るサキを尻目に、さくらはゆっくりと右手を振りかぶり… 「こん!バカゾンビィィ!!」 今日一番の大声と共にその手を振り下ろした。振り下ろした手はサキの頬に見事にヒットし、サキの頭と体を切り離す。壁にぶつかり、床に落ちた頭から呻き声が上がるも、さくらはそれを無視して捲し立てた。 「あたしらの気持ち全然わかっとらんやん!サキちゃん頑丈やけん少しの無茶は大丈夫かもしらん!やけん崖から落ちて大爆発なんてきいとらん!本当に死んだらどうすっと!」 少し潤んだ瞳がサキの頭を睨みつけていた。サキ自身、決して皆を蔑ろにしたわけではない。崖へのダイブも彼女なりの勝算あってのものだ。だが、だからこそ自分の身をこんなに案じて貰っていたとは思っていなかった。結局、生前と変わらない独り善がり。はたかれて、怒られて、サキはようやくそれを理解した。

2 18/12/06(木)22:16:05 No.552691842

「…すまんやった」 「…次やったらこんなもんじゃなかとよ?」 台風一過。すっかり毒気を抜かれた愛が転がったサキの頭を拾い上げゆっくりと囁く。 「私達も頼りにしてるんだから、アンタも一人で突っ走らないで頼りにしてよね、リーダー」 拾った頭をあるべき場所に戻し、愛が軽くサキの頭を小突いた。それに同調するように他のメンバーも次々とサキを小突いていく。もみくちゃにされながらもサキの顔には爽やかな笑顔が溢れていた。 終

3 18/12/06(木)22:18:30 No.552692584

よか…

4 18/12/06(木)22:31:25 No.552696504

サキさくよかよね…

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