ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
17/10/01(日)15:47:11 No.456602137
むかしむかし奥州のあるいなかにじじとばばが住んでいました ばばはちゃんと目が二つありましたがじじの方は片目でした ある日の晩おそくなってからばあなばあな今かえったぞといって 右片目のじいさまが左片目になって帰ってきました ははあこれはきつねだなとばあさまは思いました じいなはまた酔ってきたな酔ってかえるといつものくせで俵さ入ろうというべなといいますと じいさまはなにやまたといって自分で俵の中へ入りました 俵さ入ると上から縄をかけろというべなといいますと 俵の中のきつねのじいさまはなにやまたといっておとなしく縄をかけられました 縄あかけるとまたいつものくせで火棚さ上げていぶせというべなとばばがききますと やはりきつねのじじは何やまたといいました それでいろりの上の火棚へほうり上げてどんどん火をいてきつねを困らせました それからわざとさかななどを焼いていい香りをさせてばば一人でご飯を食べました そうしているうちに右片目の本物のじじがかえってきました それで火たなの上の左片目のじじはとうとうきつね汁になってしまったそうであります
1 17/10/01(日)15:48:41 No.456602430
1年後
2 17/10/01(日)15:55:37 No.456603659
その後仕返しにやってきたきつねたちを相手に右片目のじいさまの戦斧が咆哮するのでありますがそれはまた別の話であります
3 17/10/01(日)15:57:38 No.456604077
ばばはつよいな…
4 17/10/01(日)16:25:02 No.456609509
むかしむかしまだじいさまの目が両方とも見えていたころ、じいさまはとあるお大名に仕える武士でありました 皆が刀や槍を使っているというのにじいさまは頑なに得物を変えようとはしませんでした、戦斧を縦横に駆使するその兵法は周辺の国々の武将たちを震え上がらせたのであります やがてじいさまは世界の破滅をたくらむ異界の妖物たちの陰謀に立ち向かいのちにばあさまとなる女性とめぐり会うのでありますがこんなこと書き始めるときりがないのでとりあえずは以下略とさせてただきます